◆ 日本塗装時報 2000年9月18日発行 1761号掲載記事◆

■JACIC 電子入札CADデータ交換基準 CALS/EC基盤技術の整備完了

 日本建設情報総合センター(JACIC)は9月4日、公共工事の調達業務を全面電子化する「建設CALS/EC構想」の実現を目指したシステム開発を行うためにJACICが運営してきた二つの企業連合(コンソーシアム)が、8月末までに当初の予定通り活動を終了したと発表した。ネットワーク上で行う電子入札の基盤技術と、CADによる図面データの交換標準の開発がそれぞれ完了したもので、CALS構想の中で中核をなす電子入札と図面の電子化に必要なシステムが整備されたことになる。建設省は、2001年度から直轄工事に導入する電子入札や図面の電子納品に、これらのシステムを採用する方針だ。

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用語説明:建設CALS/EC入門

■工事実績情報サービス 10月から運用開始  

 日本建設情報総合センター(JACIC)は工事実績情報サービス(CORINS)を大幅に改良し、新バージョン「CORINS2000」の運用を10月10日から開始する。JASICでは建設会社、公共工事発注機関を対象とした説明会を9月中旬から、都道府県庁各所在地で行う。データ登録は10月10日に受け付けを始め、公共工事発注機関の利用は2001年1月以降となる予定だ。

■産廃処理振興財団 ネットで処理業者情報  

 産業廃棄物処理事業振興財団は、「産廃情報ネット」(産業廃棄物処理業者情報検索システム)の構築作業を進めている。 産廃情報ネットは、これまで所管自治体か処理業者に対し個別に照会しなければ得られなかった情報を一元化し、インターネットで公開するシステム。排出事業者は、ネットを通じ企業情報を簡単に検索して入手することが可能となり、適格企業の選定とその事務作業を大幅に軽減することができる。
 同システムに関しては、排出事業者をはじめとする諸関係方面からの期待も大きく、また処理業界でも関心が高いことから、産業廃棄物の適正処理に向けた実効的なツールとして活用されることが見込まれる。

■建設省が施工検査指針 不良業者の排除徹底 

 建設省は、不良不適格業者の排除に向け、公共発注者の監督・検査職員らが現場の施工体制などを確認する際のチェックポイントをまとめた。施工前の事前確認として施工体制台帳の記入ミスや添付書類漏れなどの確認項目を挙げるとともに、実際に現場へ立ち入った際の確認項目として▽施工体系図の備え付け状況▽監理技術者の配置状況▽下請業者の使用状況―などの検査項目を簡潔に示している。

■関西ペイント シックハウス対策で新塗料開発

 関西ペイントは、室内空気中の汚染物質の除去機能とVOC(揮発性有機化合物)フリーを同時に達成した、環境対応型の建築内装用水性エマルション塗料の技術開発(特許申請中)に業界ではじめて成功した。 平成12年11月、カンペハピオより、商品名「ハピオフレッシュ」にて販売予定。

■JH  9月発注33件を公示 

 日本道路公団(JH)は、1日、9月発注(10月契約)分の工事33件を公示した。

■国土交通省関係各公団の平成13年度概算要求決まる  

建設省、運輸省、国土庁、北海道開発庁の4省庁が統合され、来年1月に発足する国土交通省の2001年度概算要求が25日まとまった。