大日塗は減収減益
機械工業用塗料は好調

 大日本塗料が11月21日発表した平成13年3月期中間決算は、連結で売上高が374億7千8百万円、経常利益が7億8千9百万円。単独ではそれぞれ、4・6%減(前年同期比)の258億6千6百万円、57・7%減の2億8千万円と、減収減益となっている。

 一般塗料分野は、販売単価の下落に影響され、防食塗料は販売数量が前年同期を上回ったものの、汎用塗料は数量・単価ともに低調。自動車補修塗料もハーバーツ社との提携解消が影響し、売上高は減少。

 工業用分野は、重車両・産業機械などの機械工業の需要が概ね好調。反面、住宅建材の売上が大幅に減少し、全体でも減少。

 蛍光色材事業は前年に続き好調で、文具用新顔料は国内外いずれも増加。仕入商品の輸入コーティング材もテーマパークの建設などにより、全体で大幅増収となった。

 照明機器事業は、店装業界が停滞基調にある中、営業活動の展開とコストダウンに努め、売上高34億8千4百万円を計上した。

 今後も、市場密着型営業、物流コストの削減、IT技術の活用による業務や生産性の効率化を図り、顧客ニーズに即対応できる体制で業績の向上を目指す。

 【13年3月期中間連結業績】(単位百万円)

▽売上高  37、478
▽営業利益  969
▽経常利益  789
▽利益   ▲1、819
▽一株益(円) ▲14・43

 【通期の連結予想】(単位同・カッコ内は前年度)
▽売上高 75、000(77、725)
▽経常利益 2、000 (2、466)
▽利益  ▲1、350 (999)
▽一株益(円)▲10・67 (7・97)

 【13年3月期中間単独業績】 (単位同・カッコ内は前年度)
▽売上高 25、866 (27、105)
▽営業利益  184 (442)
▽経常利益  280  (663)
▽利益     231 (331)
▽一株益(円) 1・83 (2・57)
▽一株中間配(円)0・00(0・00)

 【通期の単独予想】(単位同・カッコ内は前年度)
▽売上高 52、000 (55,065)
▽経常利益 1,130 (1、664)
▽利益  660(820)
▽一株益(円) 5・22(6・38)
▽一株配(円) 5・00 (5・00)