関西ペイントが11月21日発表した平成13年3月期中間決算は、単独で前年同期比2%の増収、13%の経常増益。年度内の退職給付引当金を一括償却したため、中間純利益は27%減少した。
新車用塗料は国内需要の回復とアジア・米国向けを中心に好調。補修用も上塗り「レタンPG」や新製品の下地塗料「JUST HS FILLER」が順調に伸びた。建築塗料分野は、高級戸建塗り替え用塗料「シリコンテックス」や特殊ウレタン塗料「セラMレタン」の拡販に努めたが、工事単価下落の影響で低迷した。塗料の需要別売上げ構成(単位%、カッコ内は前年同期)は、自動車用49(46)▽工業用26(26)▽建築用16(17)▽船舶・鉄構用9(11)。キロ平均単価は407円で、前年同期より6円下がった。
今後、原油価格の高騰などの不安要因があるが、通期では連結で2・5%の増収15・3%の経常増益を見込んでいる。
【13年3月期中間連結業績】(単位百万円)
▽売上高 92、270
▽営業利益 4、684
▽経常利益 5,066
▽利益 1、774
▽一株益(円) 6・50
【通期の連結予想】(単位同、カッコ内は前年度)
▽売上高 184、000 (179、477)
▽経常利益 10、000 (8、671)
▽利益 5、000(4、559)
▽一株益(円) 18・34(16・50)
【13年3月期中間単独業績】(単位同、カッコ内は前年度)
▽売上高 72、234 (70、822)
▽営業利益 3、223(3、089)
▽経常利益 3、852(3、415)
▽利益 1、457 (1、 999)
▽一株益(円) 5・34 (7・20)
▽一株中間配(円) 3・00 (3・00)
【通期の単独予想】(単位同、カッコ内は前年度)
▽売上高 145、000(143、085)
▽経常利益 7、400(7、026)
▽利益 3、700 (4、130)
▽一株益(円) 13・57(14・95)
▽一株配(円) 6・00 (6・00)