日ペは大幅増益
コスト低減が奏効

 日本ペイントが11月22日発表した平成13年3月期中間決算は、経常で前年同期比74・5%増と大幅な増益になった。

 増益の要因は、全社的なコスト低減運動が奏功したほか、海外、特にアジアの合弁会社が好調であったため。有利子負債の削減、利益率向上などを目標に昨年から始めた3年計画も、2年目で前倒し達成した。需要別の構成比(単位%、カッコ内は前年同期)は▽自動車用33・2(33)▽建築・住宅用30・3(30・1)▽金属用13・1(13・5)▽電機・機械用5・7(5・6)▽船舶用4・4(4・6)▽家庭用2(2)▽その他11・1(11・2)。製品のキロ平均単価は345円で、前年同期より1円アップした。

 今後は、より一層のコスト低減、環境配慮型新商品の拡販に努める。海外では、中国を重点にアジア市場での地位強化を図るほか、欧米の自動車用塗料子会社の収益改善を進める方針。

 【13年3月期中間連結業績】(単位百万円)

▽売上高  97、997
▽営業利益  5、708
▽経常利益  5、954
▽利益    2、621
▽一株益(円)  9・88

 【通期の連結予想】(単位同、カッコ内は前年度)

▽売上高  202、000 (198、179)
▽経常利益  11、600 (8、484)
▽利益   5、500(3、572)
▽一株益(円)  20・72(13・46)

 【13年3月期中間単独業績】(単位同、カッコ内は前年度)

▽売上高  64、087(63、132)
▽営業利益  3、882 (2、459)
▽経常利益  4、086 (2、341)
▽利益   2、133 (1、 360)
▽一株益(円)  8・04 (5・13)
▽一株中間配(円)   3・00(3・00)

 【通期の単独予想】(単位同、カッコ内は前年度)

▽売上高  130、000 (128、351)
▽経常利益  7、200 (5、916)
▽利益   5、150 (3、 064)
▽一株益(円)  19・40 (11・55)
▽一株配(円)   6・00(6・00)