日油は単独で減収増益

 日本油脂が11月24日発表した13年度3月期連結決算は、新製品の増販はあったものの、既存品の販売価格の低下などにより売上高755億5千万円となったが、高付加価値製品へのシフト、人員のスリム化、原材料費・経費のコストダウンにより、営業利益39億1千8百万円、経常利益は39億6千2百万を計上。利益面は、塗料部門の譲渡、爆発事故損失などにより中間純利益9億2千万円となった。また、単独ではそれぞれ2・2%減、7・3%増、33・7%増、370・6%増と、増益となった。

 塗料事業では、自動車用・建材用・家電用塗料の出荷が堅調。特殊防錆処理剤および防錆処理事業でも海外で堅調となり、売上高は179億4千8百万円。

 その他の事業では、化学品事業がデジタル家電の増加に伴い、反射防止フィルムが増販。食品事業でも健康食品素材が好調だった。 塗料部門が9月末、日本油脂BASAコーティングス社に譲渡されたことにより、技術開発力・価格競争力の向上が期待され、コストダウンの成果による増益を見込んでいる。

【13年度3月期中間連結業績】(単位百万円)

▽売上高  75、550
▽営業利益  3、918
▽経常利益  3、962
▽利益     920
▽一株益(円)  4・22

 【通期の連結予想】(単位同、カッコ内は前年度)

▽売上高  145、000 (152、407)
▽経常利益  7、700(7、711)
▽利益    2、000 (4、132)
▽一株益(円)  9・20(18・90)

 【13年度3月期中間単独業績】(単位同、カッコ内は前年度)

▽売上高  52、825(54、033)
▽営業利益  2、159 (2、012)
▽経常利益  2、575 (1、 925)
▽利益       3、405 (723)
▽一株益(円)    15・58 (3・31)
▽一株中間配(円)  3・00 (3・00)

 【通期の単独予想】(単位同、カッコ内は前年度)

▽売上高  94、500(111、421)
▽経常利益  5、000 (4、826)
▽利益   4、200 (2、 850)
▽一株益(円)  19・21(13・04)
▽一株配(円)   6・00 (6・00)