■EDIとは EDIとは、手書き伝票や電話・FAXによる情報伝達に対して、インターネットなどを利用して電子データ情報を交換すること。 今回のEDIシステム構築事業は、ビジネスプロセスの整理・統合を図り、従来メーカーごとにバラバラであった業務用ソフトに代わる標準的なソフトを開発するのが目的。必要であれば、EDIネットワークの構築に対応する変換ソフトも開発する。 端末の機種やOS(基本ソフト)の種類に幅広く対応し、かつ機能の拡張性が高いことが開発の要件とされ、さらに保守性、経済性、操作性に優れることも要求されている。 一方、商品データベースなどは開発の範囲外。つまり「ネットワークにつないで蓄積されたデータを見る」というタイプではなく、稼動後にサーバーなどのメンテナンス費用が発生することはない。 似たタイプのシステムとしては、建設業界の「CI―NET」が挙げられる。CI―NETは、すでにゼネコン、専門工事業者ら150社以上で導入されており、標準フォーマットを用いて、見積書やCADデータの交換が行われている。 CI―NETの場合、導入のメリット 1.日常業務の生産性向上=(情報を受け取る場合)入力作業の削減 ▽(情報を渡す場合)転記・照合作業や電話による連絡作業の削減 ▽人為ミスによるムダの削減 ▽連絡時間の短縮 2.情報化投資の効率化=情報化対象業務の明確化 ▽取引先ごとに専用の端末を用意する「多端末現象」の解消 ▽既存システムの費用対効果の向上――などが挙げられている。 |