大日塗 連結・単独とも減収減益
工業用塗料減少が影響

 大日本塗料が5月24日発表した平成13年3月期連結決算は、売上高が前年比2・4%減の758億5千9百万円、経常利益が同7・5%減の22億8千1百万円、純利益は12億6千8百万円の損失、単独でも同5・9%の減収、同42・9%減、同39・8%減の大幅な減益となった。
 一般塗料分野は全体で2%強の減少。主力の防食塗料の販売数は前年を上回ったものの、販売単価の下落により売上高は前年とほぼ同数。汎用塗料は約1%の減少で、自動車補修塗料もハーバーツ社との契約解消の影響により、数量単価とも前期を下回った。  工業用塗料の売上げは、同社が得意とする住宅建材用塗料の売上げが大幅に減少するなど、全体で4%の減。売上高は2・8%減、営業利益9・6%減と不調。
 蛍光色材は、文具用新顔料・テーマパーク向け輸入コーティング材の大量引き合いもあり、109・8%増と大幅増収で、売上高22億3千万円、営業利益6千6百万円。  照明機器事業は、営業活動の展開やコストダウンが功を奏し、売上高は18・8%増の73億4千5百万円、営業利益90・2%増の7億7千4百万円と、大幅な増収増益となった。  平成14年度は、10月1日の田辺化学工業との合併により売上げ・利益ともに同社分が上乗せされるが、融合効果も早期実現できればとしている。