◆ 日本塗装時報 2001年6月18日発行 1771号掲載記事◆

■塗装土木施工管理技士会が発足「継続的学習制度」など支援

 日本塗装土木施工管理技士会の設立総会が5月17日午後、東京・麹町会館で開かれ、13年度事業計画と予算案を承認した。
 (社)日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会が開催する技術講習会・安全講習会の支援ほか、生涯にわたる「継続的学習制度」(CPDS)を導入し、塗装技士の専門的技術力の向上、維持増進を図るのが目的。今後、関係機関に対して啓蒙・宣伝に努め、有資格者の活用と優遇措置などを要望していく。
 「CPDS」は、(社)全国土木施工管理技士会連合会が今年度から導入する、技術力や倫理観を高めるための学習・教育システムで、工学部門では国内初の制度。講習会・講演会への出席、機関誌や専門誌への投稿、講演などの記録を「UNIT」としてポイントを加算し、評価していく。
 同連合会では、会員が蓄積したUNITに対し@経営事項審査の技術力評価への参入A専門分野毎のUNITを工事実務経験とみなすB技術検定受験の資格要件の一つである実務経験年数の短縮――などを行政側に働きかけていくことにしている。

■<テクノネット21>施工代理店を募集

 テクノネット21では、アドグラシリーズの本格発売に伴い、全国で施工代理店を募集している。
 全国をカバーする責任施工ネットワークを組織するため、約100社を募集する。コテ塗り施工技能にすぐれることが条件で、吹付けではなく、左官や塗装業者が主な対象。特に新しい技術に挑戦する経営姿勢を重視するという。施工代理店の技能者は、岡山と九州の2個所で研修を行う。

■<日本塗装工業会>総会・全国大会 宮崎シーガイアで盛大に開催  

 日本塗装工業会(大澤茂樹会長)の第43回総会・第28回全国大会は5月24日午後、宮崎市のシーガイア・サミットホールに会員519人、同伴者や来賓を含めると600人以上が参加して盛大に開かれた。
 2年度事業報告・同決算案、13年度事業計画・同予算案などを審議ののち可決承認した。
 今年度事業計画では、@建設産業の一翼を担う「新しい専門工事業」の確立を目指すA変化する社会のニーズを充たす諸施策を展開するB社会から評価される存在価値ある団体組織を確立する――の3重点施策の下に、新規に「産廃物処理・低減技術の調査研究」「戸建て住宅改修工事技術・品質保証システムの研究開発」(技術委員会)、「新しい入札・契約制度および電子入札の調査研究」(経営委員会)、「塗装工事業安全環境普及協議会の設立・推進」(安全委員会)、「総合仕上業必須技能の研究」(技能委員会)などの具体的事業を推進する。(詳細は6月18日発行・記事へ)

■建設マスター大臣顕彰塗装関係は22氏  

 塗装業界からは次の22氏が晴れの栄誉を受けた。

 粂田睦郎(北海道・瀬尾塗装部)▽角掛三郎(岩手・建築塗装工)▽佐々木清(宮城県・シンワ)▽鈴木正行(宮城・鈴木塗装店)▽佐藤和弥(埼玉・明新工業)▽木下祐助(千葉・建築塗装工)▽五十嵐英五郎(神奈川・大日化工)▽吉井達雄(神奈川・ミスノ)▽佐藤昭朗(神奈川・サカクラ)▽久住明(新潟・平河塗装)▽冨田正光(愛知・クラチスタヂオ)▽堤一豊(三重・イノモ塗装)▽池端實(滋賀・スギモト)▽俵一嘉(京都・福永塗装店)▽山川雅弘(大阪・エーシー)▽池本保夫(大阪・五十嵐塗装店)▽後藤之博(大阪・建設塗装工業)▽江守義明(大阪・磯部塗装)▽福井唯一(香川・アリンズ)▽松下有喜男(福岡・西部産業)▽江口章三(福岡・ツツミ)▽麻生謙二(大分・麻生塗装)

■<日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会>技術発表大会

 日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会は5月17日午後、東京・麹町会館で第4回技術発表大会を開催した=写真。


 発表に先立ち、本山会長は「本会ではコスト削減を目指した新技術の開発を中心に推進している。今回の発表会は1年間の研究成果を披露し、活動を認識していただくために開催した」と趣旨を説明。  続いて担当委員より、次の各テーマについて詳細な説明が行われた。

■<関西ペイント> 日化協技術賞を受賞

関西ペイント(白岩保社長)は、日本化学工業協会(香西昭夫会長)の「日化協技術賞」のうち、環境問題の解決に貢献のあった技術に贈られる「環境技術賞」を受賞し、5月23日東京霞ヶ関ビルで行われた表彰式に参加した。第33回目を迎えた「日化協技術賞」には、「総合賞」「特別技術賞」「環境技術賞」の3賞があり、同社は「リサイクルPETの塗料用合成樹脂原料としての利用」により「環境技術賞」を受賞した。今回の受賞は、環境問題の解決に対する貢献と、再生PETの利用を可能にした長年の技術蓄積が高い評価を得たもの。

■<日本ペイント>新社長に藤嶋輝義氏

日本ペイントは6月28日、藤井浩社長が代表権のある会長に退き、新社長に藤嶋輝義氏が就任する。

 藤嶋氏の略歴は次の通り。

 昭和15年2月13日生まれ、61歳。石川県出身。昭和38年3月金沢大学理学部化学科卒業、同4月同社入社。平成3年理事・自動車塗料事業部長、同5年取締役・研究開発本部長、同7年4月自動車塗料事業本部長、同6月常務取締役、同9年専務取締役、同11年代表取締役専務取締役・自動車塗料事業本部長。

■<日ペグループ> ISO14001 全社取得目指す

 日本ペイント(本社・大阪市)は、国内グループ会社全社が2005年までにISO14001を取得すべく指導・支援しているが、このほど、朝日ソルベント工業(本社・愛知県豊明市)と日本ビー・ケミカル(本社・大阪府枚方市)の2社がISO14001(JISQ14001・1996)の審査を受け、それぞれが全社で登録された。

 概要は次の通り。

【朝日ソルベント工業】アクリル系、エポキシ系、メラミン系、ポリエステル系、エマルション系の樹脂塗料及びシンナー類の設計、製造ならびに販売▽登録年月日 2001年4月23日▽登録番号 JCQA・E・0251

【日本ビー・ケミカル】プラスチック用塗料の設計・開発と製造及び委託製造管理ならびに販売▽登録年月日 2001年4月23日▽登録番号 JCQA・E・0255

■<エスケー化研>北九州営業所を新築移転

  エスケー化研(藤井實社長)は4月2日、北九州営業所の新築・移転を行った。
 新営業所は、約450平方bの土地に、駐車スペース7台、1500缶を収納できる倉庫を有し、展示スペースも設置されている。 設置スペースは、新製品を中心にパネル・塗り板などを常設し、積極的に新製品をPRしやすい空間となっている。

 新営業所の住所等は次の通り。

【住所】〒807・0821 福岡県北九州市八幡西区陣原2・11・2  
【電話】093・621・8505  【FAX】093・621・8507

■<大塚刷毛>ラグビー部 一部リーグに昇格

 大塚刷毛ラグビー部(顧問・大塚久利社長、監督・狩野均氏、部長・田中良一氏)は5月27日、千葉県我孫子市の博報堂グランドにて行われた「関東社会人ラグビー1部リーグ入替え戦」の最終戦に臨み、対戦相手の博報堂を41対19で破り、念願の1部リーグへ昇格を果たした。

■各塗料メーカー決算報告

○今月号掲載分
関西ペイント大日本塗料日本ペイントエスケー化研イサム塗料ロックペイントアサヒペントウペ