イサム塗料 経常大幅減益に
工場移転で経費増

 イサム塗料の13年3月期連結決算は、売上高は1・7%増えたが、滋賀工場の移転に伴う経費の増加や原料高の影響により、経常利益は32・6%の減益になった。
 自動車補修用塗料分野では、小傷補修システム「パンサーシステム」やカラーコンピュータシステム「彩選短」、作業性を向上させる下地類を拡販した。建築用塗料分野では低汚染性と経済性に優れる「ネオシリカ21」、環境対応型水性塗料「アクアシリカ」を重点販売。工業用塗料は個々のユーザー対応で積極的に取り組んだ。またエアゾール製品は「エアーウレタン」の充実を図り、「防錆プライマー」を新発売した。
 需要別構成比(単位%、カッコ内前年同期)は車両用70(69)、建築用13(13)、工業用12(12)、その他5(6)。  14年3月期は、経営の効率化、需要家のニーズに応える新製品の開発に努め、経常増益を見込んでいる。