関ペは増収増益
アジア子会社など順調

 関西ペイントの13年3月期連結決算は、3・2%の増収、14・3%の経常増益となった。
 塗料の生産数量は30万4755dで前年同期比0・6%増えたが、反面`平均単価は409円で同4円下がった。分野別売上構成比(単位%、各連結・単独の順、カッコ内は前年同期)は、自動車塗料46、49(45、48)、工業用塗料24、26(24、26)、建築用塗料22、16(22、16)、船舶・鉄構9、9(9、10)。
 自動車塗料分野は鉛フリーカチオン電着塗料、水性上塗り塗料、部品用粉体塗料など環境対応形塗料の開発を進め、アジア地域の需要増大も寄与して堅調に伸びた。工業用塗料分野は、缶包装材料用、産業機械向けが減少したが、無機建材用の高耐候性塗料や新意匠システム、アルミサッシ用電着塗料などが順調で、前期を上回った。建築塗料分野は、国内は工事単価下落により減少したが、アジア地域向けの需要が増え、全体で前期を上回った。船舶用塗料分野や鉄構塗料分野は需要低迷のため減少した。その他分野では、光通信、エレクトロニクス向け塗料分野が伸びた。
 海外では、インドの子会社・グッドラスネロラックペイント社の事業基盤充実、欧米でのデュポン社との協力強化、中国合弁会社6社の事業推進、関西ペイントインドネシア社の立ち上げと工場建設などに尽力した。
 14年3月期は、革新的技術の開発、国際競争力のある製品投入、環境問題への取り組み強化などを推進するとともに、より収益を重視した事業展開に努め、増収増益を見込んでいる。