日ペ 連結利益59%増
原価低減が奏効

 日本ペイントの13年3月期連結決算は、0・8%の増収、経常で38・7%の増益、最終で59%の増益。
 各分野で環境配慮型商品を中心に拡販するとともに、原価低減に努めた。また昨年に続きアジアの合弁会社の業容が拡大、米国の自動車塗料子会社の収益も改善し、海外関係会社も業績向上に寄与した。
 塗料の売上高は0・8%伸びたが、`平均単価は344円で前年比1円下落した。自動車用塗料は「パワーニックス」などの環境配慮型商品やグローバル商品に重点を置いて拡販し、前年比0・8%の伸び。汎用塗料は価格競争が激化し、同0・9%減少したが、住宅用水性塗料「オーデリウォール」や耐久性に優れた「シリコン伝説」を拡販。また塗り替えショップ「カラモニー」を全国60店舗まで拡大した。今年度内に100店舗に拡大し、最終的には500店舗を目指す。工業用塗料は、水性リサイクル塗装システム、微粒子粉体塗装システム、遮熱塗料、IT市場向け「マグダインシリーズ」などが伸び、同3・4%増加した。ファインケミカル事業は、IT関連製品が順調で、同0・3%増となった。
 14年3月期は、引き続き原価低減を進め、環境配慮型を軸とする新製品投入を行う。海外では中国を重点にしたアジア市場や欧米の自動車用塗料子会社の収益改善を進める。