◆ 日本塗装時報 2001年12月18日発行 1778号掲載記事◆

■<日塗装> 「ペインテナンスキャンペーン」サマーオープン懸賞

 (社)日本塗装工業会(大澤茂樹会長)は、戸建て塗替えリフォーム事業として開催した「ペインテナンスキャンペーン」を11月末日で終了した。今回はキャンペーンの一環として、小型乗用車ルノー「トゥインゴ」などが当たるサマーオープン懸賞を6月から8月までの3ヶ月間実施し、全国から6万件の応募が寄せられた。
 抽選会は9月下旬、長野県で開催された全国支部長会の席上、大澤会長、河野副会長(ペインテナンスキャンペーン実行委員長)ら出席のもと厳正なる抽選会が行われ、6万件の応募の中から徳島市在住の渡辺かの子さんにペインテナンス賞のルノー「トゥインゴ」が当選した。また、さわやか塗替え賞のホンダ電動アシストサイクル「ラクーン」が5名に贈られた。
  ペインテナンス賞の授与は11月13日、徳島市内のルノー販売店・徳島日産ANIX23にて行われ、徳島県支部・浜田耕市支部長より目録が手渡された。渡辺さんは「思ってもみなかったので、電話で連絡をいただいた時には信じられませんでした。大変嬉しいです」と喜び語った。 各賞の当選者は次の通り。
【ペインテナンス賞ルノー「トゥインゴ」1名】渡辺かの子(徳島県徳島市)
【さわやか塗替え賞ホンダ「ラクーン」5名】佐々木卓子(兵庫県尼崎市)、奥田貴子(石川県金沢市)、長尾由美(長崎県長崎市)、遊佐真一(宮城県仙台市)、中島光(鹿児島県鹿屋市)

■落書き消しボランティア愛知昭和会が実施

『いいいろ塗装の日』の11月16日、愛知昭和会(平田晃会長会員40人)は名古屋市・栄の100メートル道路内にある久屋広場で、落書きの除去作業ボランティアを行った。
  同会では、「落書き」を今年度の研究テーマとして取り組んでいたが、公共施設などで落書きの被害が多く発生していることが分かった。また2005年には「愛知万博」が開催されるが、100メートル道路内の緑地公園が落書きのため都市景観を損ねて社会問題となっている。  このため、同会が毎年行っているボランティア活動として、今回は落書きの除去と防止塗装に取り組むことになったもの。
  当日は午前10時から作業を開始。スズカファインが開発した落書き除去剤「ケセルくん」をローラーで塗布したあと、高圧水洗を行って落書きを消していった。また、汚れのひどい個所は温水や剥離剤による洗浄を行った。(詳細は12月18日発行・記事へ)

■小中学校の「総合学習」へ対応日塗協が塗装実習などを指導

(社)日本塗料協会(辻信一郎会長)は11月29日、山縣禮次郎広報委員長、野々内清専務理事らが出席して記者会見を行い、普及事業活動の進ちょく状況などを説明した。
  その中で、小・中学校で必修課目に取り入れている「総合学習」に対応して、各支部で壁画制作指導などの活動が行われていることを明らかにした。関東支部では目黒区の中学校で塗装の体験学習として廊下や壁面の塗装指導を実施。中部支部では9社の協力を得て、工場見学を行っている。近畿支部では、尼崎市の中学校で塗装の体験学習を行ったほか、尼崎市のJRトンネルに壁画を製作した。
  平成4年から導入された「総合学習」では、国際理解や各種情報、福祉などを教えることになっているが、どのような学習を行うかは各学校に委ねられている。このため、同会では「今後の少子化傾向の中、小・中学生が早くから塗料と塗装に親しみ、塗装実習することによって、物の保護はもとより街並みの景観にも強い関心をもたれることを期待して同教育に参加していく」との方針を決めている。(詳細は12月18日発行・記事へ)

■電話相談室・講演会など開催東塗協が「塗装の日」に

 11月16日の「いいいろ塗装の日」を記念して、東京都塗装工業協同組合(尾川富男理事長)は、(社)日本塗装工業会東京都支部(兼坂保雄支部長)と共催で、昨年に引き続きフリーダイヤルによる「塗装なんでも相談室」を東京・塗装会館に設置、需要委員会や広報委員会のメンバーが応対にあたった。
  また、同じく両団体の共催で同日午後、港区・三田の建築会館ホールで、「21世紀における塗装(環境問題に対応した塗装技術)」をテーマに、建築研究所材料研究グループ上席研究員の本橋健司氏による講演会を開催した。

■<日塗協中部支部>消費生活センターで講習会 中高齢者に好評

 (社)日本塗料協会中部支部(乃一稔支部長)は11月13日、名古屋市消費生活センターで、「住まいのひと工夫とお手入れ」をテーマに講習会を開催した。当日は、50歳代から70歳代を中心に98人が参加。午前中は大日本塗料の竹沢五十壽中日本販売部長、サンデーペイントの森下薫名古屋営業部長が講師となって講演。午後からは塗装の実技に移り、ビニールクロスやベニヤ板を塗装した。(詳細は12月18日発行・記事へ)

■<塗料新珠会>50周年祝う

 大阪府下の塗料販売店若手従業員の親睦会、塗料新珠会(中山保幸幹事長、会員140人)の創立50周年記念祝賀会が11月17日午後、大阪・此花区のホテル京阪ユニバーサル・シティで開催された。中山幹事長、来賓の小島正勝・大阪塗料商業組合理事長、日本塗料協会の辻信一郎会長のあいさつの後、鏡割りを行い、野田昌平大塗商相談役の発声で乾杯。ビンゴゲームなどで盛り上げ、パーティ終了後はユニバーサル・スタジオ・ジャパンを見学した。(詳細は12月18日発行・記事へ)

■<ロックペイント>厚生労働大臣表彰を受賞 職業能力開発に功績

ロックペイント(本社・大阪市)は、「平成13年度職業能力関係厚生労働大臣表彰(認定職業訓練および技能検定に係る優良事業所、団体および功労者ならびに技能振興に係る優良事業所および団体に対する厚生労働大臣表彰)」を受賞した。これは、厚生労働省が毎年11月を「職業能力開発促進月間」と定め、優秀な技術者や職業能力開発の推進などに功績があった者に対し表彰しているもので、同社は技能検定に係る優良事業所として認められ、受賞となった。(詳細は12月18日発行・記事へ)

■<日本ペイント>愛知新工場が竣工 自動車用水性塗料を生産

 日本ペイント(本社・大阪市)は、自動車用水性塗料専用工場として、愛知第4工場(愛知県高浜市)を竣工した。近年、排ガス規制など環境問題に敏感な自動車メーカー各社では、環境にやさしい塗料として水性塗料にシフトされている。同社では、欧米などの海外向けに自動車用水性塗料の製造・販売を行っていたが、国内自動車メーカー各社の水性塗料の本格導入に伴い、国内メーカーとして初の専用工場を新設した。
  同工場では、「クリーン&環境に優しく」を設計コンセプトとして建設した。「クリーン」に関しては、自動車塗料品質として重要なゴミ・ブツ混入防止を徹底し、「持ち込まない」「発生させない」「排除する」「滞留させない」を4原則として掲げ、生産環境・生産プロセス・原材料・作業者への適応やシステムの具体化などを行った。また、クリーンルーム並みの環境を確保するための施設とシステム、生産設備のクローズド化、洗浄の自動化などの新しい技術も導入した。「環境に優しく」に関しては、省エネとして発電量1300KWの「コジェネレーションシステム」を設置し、電力消費を節減する「レターン式空調方式」、太陽を自動追尾して効率的に採光する「プリズム採光式ソーラーライト」も導入した。
  建物の外装には高断熱材料を使用し、空調エネルギーを40%まで削減している。水性塗料工場から出る大量の排水については、ゼロエミッションに対する取り組みとして、生産プロセスからの排水量を1/2とするための新生産技術を導入した。排水処理装置はCOD(化学的酸素要求量)難分解性である水性塗料排水用として特別設計した「バイオリアクター式(担体を核に好気・嫌気の両微生物層を形成)」を採用し、環境保全と汚泥の大幅低減を達成した。これらに加え、将来規制されると予測される窒素分の除去技術についても先行開発し、対応している。
新工場の概要は次の通り。

 【工場名】日本ペイント愛知第4工場
 【所在地】愛知県高浜市新田町3−1−5
 【用途】自動車用水性塗料専用生産工場
 【延床面積】2730平方b
 【構造】鉄骨造 地上2階建
 【建設投資】約20億円
 【工場生産能力】3000d/年

■塗料メーカー各社 中間決算 ○今月号掲載分
関西ペイント  大日本塗料 日本ペイント エスケー化研 イサム塗料 
ロックペイント アサヒペン  トウペ  神東塗料