◆ 日本塗装時報 2002年10月18日発行 1790号掲載記事◆

■<東塗装>塗り替えフェア開催 11月15・16日都庁前広場で

 東京都塗装工業協同組合(木村太一理事長)は、東京都都市計画局と共催で、一般消費者を対象とした「東京塗り替えフェア2002」を開催する。
 同組合では、昨年まで「塗装なんでも電話相談室」を開設し、相談に対処していたが、今年から一般消費者に直に接し、塗装実演などを通して塗装工事の在り方などを広くPRする。
 同フェアの概要は次の通り。

 【開催日時】11月15〜16日・午前10時〜午後3時
 【開催場所】新宿区・東京都庁・議会(とみん)広場
 【主催共催】東京都都市計画局、東京都塗装工業協同組合
 【開催内容】
▽塗装工事によるトラブル相談▽住環境に適した色彩の提案・積算相談▽塗装の実演▽若年技術者の育成(東京都塗装高等技術専門学校の紹介)▽快適な住まいに適した塗装の提案、など。
 問合せ先は、電話03・3461・8678。

■<日塗装>常任理事会・理事会を開催

 (社)日本塗装工業会(大澤茂樹会長)は10月8日、東京・世界貿易センタービルで、第194回常任理事会を開催した。
 当日の議案は@第192回理事会に関する件A平成14年度上半期事業報告に関するB14年度海外研修事業に関する件C委員会委員一部変更に関する件D建設専門業高度化対策委員会委員推薦に関する件E第105回委員長連絡会議報告Fその他会長の必要と認める事項(本覚寺客殿新築に伴う寄進▽第15回塗装工事業経営後継者研修▽第19回全国建築塗装技能競技大会概要▽優秀技能者養成事業所表彰)。
 また、引き続き192回理事会が開かれ@安全委員長代行に関する件A役員の一部変更に関する件B本年度上期事業報告に関する件C本年度上期財務報告に関する件D新規加入者承認・退会者報告Eその他会長が必要と認める事項――について審議した。

■<エスケー化研>調色・納品体制の強化へ東京支社・埼玉工場を新設

 エスケー化研(本社・茨木市、藤井實社長)は、関東地区での製品開発・配送体制強化のため、このほど埼玉に新工場を建設、併せて組織変更を行い、東京支社を新設してより一層のサービス向上を図ることになった。
新しい埼玉工場(埼玉県加須市南篠崎1丁目加須工業団地内)は40、364平方bの敷地に建材工場棟、調色工場棟などを備え、特に配送機能を充実させたのが特徴。4台の最新鋭調色機を導入し、小口多品種生産に対応できる。当面3〜4万缶の在庫でスタートするが、従来の大利根工場(茨城県水海道市)と神奈川工場を合わせると、関東3工場で20万缶の供給体制を整えた。午前中の注文であれば、当日午後に出荷可能という。
 また、関東以北で多く使われる溶剤系塗料に対応した危険物倉庫を完備し、販売店の負担を軽減した。
製品開発面では、新しい開発テーマになっている脱塗料製品の開発拠点として活用していく。
投資金額は20億円。従業員10人で9月20日から稼動を始めた。

今回の埼玉新工場完成に伴い、東京でのマーケティングおよび情報発信拠点として東京支店を活用していく。現在、同社は建築仕上塗材に占めるシェアは30%強だが、今後5〜6年間でこれを40%まで高めたいとしている。そのため、全売上高の約5割を占める関東での販売体制をさらに強化していく。支社長は藤井実広取締役本社総合企画部長が兼任する。また、東京支店長には多田信雄前東京営業所長が就任した。

■<エスケー化研>「全国へ情報発信」 披露式で藤井支社長

エスケー化研は9月19日夕、東京・赤坂の東京全日空ホテルに特約店らを招き、東京支社と埼玉工場の披露式を開催した。
藤井実広支社長は「市場の重要性、新進性の面を考慮して東京支店を支社に格上げした。今後、全国に向けて情報発信していきたい。当面70名の人員でスタートするが、本社の機能の一部を組み込み、近く100人体制まで拡大していく。一人ひとりがお客様の要求に十分答えられるよう努めたい」と抱負を述べた。

 続いてビデオで埼玉工場の概要を説明。1千色の調色が可能な調色システムや同社の全製品を在庫できる巨大倉庫、関東一円に即納できるデリバリーシステム、総合展示場の設置など、同工場の特長が紹介された。
 藤井社長は「建築市場は低迷しているが、リフォーム・リニューアルの市場は伸びている。特にセラミックハイブリッド型の超低汚染塗料は『塗料は汚れやすい』という従来のイメージを打破する材料として、新しい需要の開発に貢献している。新埼玉工場では今後設備を充実させ、環境・防災に対応した新しい建築仕上げ材料の開発を進めたい。日本の建物の耐久性と資産価値を向上させ、街並みを立派に美しくするため、塗料の常識を塗り替える製品で新しい需要の創造を図りたい」とあいさつ。

 このあと、森庸男森商事社長の発声で乾杯してパーティーに移り、盛宴が繰り広げられた。

■<日塗協中部>シルバーセンターで講習会

 (社)日本塗料協会・中部支部(乃一稔支部長)は、愛知県常滑市および春日井市豊山町のシルバー人材センターで、講習会を開催した。
 講習会の概要は次の通り。

 1.常滑市シルバー人材センター
 【開催日】7月25日
 【場所】常滑市瀬木保育園
 【講師】ロックペイント名古屋営業所・鳥居勝敏所長、流川孝詞主任、
 【協力】中井塗料
 【受講者】25名
 【講習内容】講義―「ペインティングホリデー」で塗料と塗装の基礎を説明、同ビデオを放映▽実習―「鉄製門戸扉と階段おどり場」の塗装

 2.豊山町シルバー人材センター
 【開催日】8月27日
 【場所】豊山町シルバー人材センター
 【講師】常滑市と同
 【協力】澤政塗装店
 【受講者】18名
 【講習内容】講義―常滑市と同▽実習―近隣の公園で遊具の塗装実技指導

 同支部普及部石川満明会長は、「今回の講習会は、会場となった保育園の保母さんや園児、付近の住民からも好評で、ダブルで塗装と塗料のPRが行えた。受講者も年々増加傾向にあり、今後もシルバー人材センターにおける講習会を継続する予定」と語った。

■「災害ゼロ現場づくりを」大塗装らが合同安全衛生大会

 (財)日本色彩研究所の広報紙「COLOR」では、「学校保険法における小学校の色覚検査項目の削除」について特集している。学校教育用色覚検査CMTは、平成7年に学校保健法が改定された際に、小学校4年次だけになったが、その目的が先天性色覚異常の検出ではなく、学業への支障の有無を見ることだったことから、その是非について審議されてきた。特に同検査で「色彩異常」とされた人の社会的参加が制限されることも多く、差別的な要素が強いことも、廃止すべきだという意見の中に含まれていた。そのような背景から文部科学省は、2月の委員会の地点で検査廃止の基本方針を決定していたが、大手新聞コラムから「廃止反対論」が出るなどの影響により、最終決定には至っていないという。
 他に、「ルター・ニベルグ色立体モデルをつくる」「カーキ色と色相」「JIS色名帳・第2版の製作について」など。

■大日塗の機能性塗料大阪中央公会堂の修復に採用

 大阪府下の塗装団体共催による平成14年度合同安全衛生大会が10月8日午後、大阪塗料会館で開かれた=写真。参加団体は大阪府塗装工業協同組合、日本塗装工業会大阪府支部、日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会近畿地区委員会、大阪塗装協同組合、近畿マスチック事業協同組合・同大阪府支部、全大阪塗装協同組合、泉州塗装ユニオン(堺塗装事業協同組合、南大阪塗装工事業協同組合、泉南塗装業協同組合、泉佐野塗装業協同組合)。
 開会にあたって、石渡敏一大阪府塗装工業協同組合理事長は「近年、建設専門工事業者の請負単価が大きく下落してきている。しかし、工事の品質に対する要求は今まで以上に求められている。受注単価が低いからといって、工事中の安全対策をおろそかにすることは決して許されない。特に私どもの業界では溶剤系の塗料等を取り扱う関係上、より安全・衛生への配慮が必要である。最近では土木工事中、くわえタバコでシンナーを取り扱っていた際、転倒して大やけどを負うという事故も発生している。また、ミナミ・中座の解体工事中のガス爆発では大阪名所の法善寺横町にまで大きな被害を及ぼしている。本大会は事業主・現場責任者を含めた労働安全対策啓蒙の一つとして毎年実施しているが、改めて安全管理体制の充実を図っていただきたい」とあいさつ。
 このあと、政府労災保険についてビデオで説明。続いて草刈保廣・日本塗装工業会安全副委員長、村上公男・人材教育研究所所長が講師となり、有機溶剤中毒の予防や、災害のない現場づくりへの取り組みなどを訴えた。

■塗料業界各団体の出版物

(社)日本塗料工業会、日本塗料商業組合、 (社)日本塗装工業会、 (社)日本塗料協会、 (社)日本塗料検査協会、(財)色材協会の各団体は、業界内外に向けて各種出版物によるPRを行っている。

 各団体の主な出版物は次の通り。

【日本塗料工業会】
 ▽カラリングガイド―色彩読本▽塗料用標準色見本帳(A版)▽オートカラー▽色のしくみ―色彩入門編(VHSビデオ)▽景観創造と色彩―色彩知識・環境色彩計画編―(VHSビデオ)▽塗料原料便覧(第7版)▽重防食塗料ガイドブック▽りん酸塩系さび止めペイント―JPMS26―1997▽静電気事故対策(塗料製造業)▽塗料産業の安全管理=労働災害発生時の状況と再発防止対策▽労働安全衛生法ガイドブック▽MSDS作成ガイドブック第4版・混合物塗料用▽第4版追補版MSDS作成ガイドブック▽第4版追補版MSDS用物資データベース▽塗料販売担当者のための製造物責任対策ガイドブック▽塗料産業に係わる化学物質の有害性調査▽塗料原材料物質の有害性データシート▽室内における健康・安全を考えた塗装設計・施工マニュアル第2版▽製造工程からの排出量推量マニュアル―塗料製造事業所のPRTR法対応▽塗料産業におけるVOCの現状と将来像

【日本塗料協会】
▽塗料と塗装―基礎知識▽カラーマテリアルガイドブック▽家庭用塗料Q&A集▽ペインティングホリディ(冊子)▽ペインティングホリディ(ビデオ)▽塗り替えのおすすめ

【日本塗料商業組合】
▽塗料商品名集▽塗料販売店の経営活動調査報告書

【日本塗装工業会
 ▽日本近代建築塗装史

【日本塗料検査協会】
 ▽JISK5600/5601シリーズの実務手引き書▽塗料試験設備の管理・取扱基準(2002年版)▽塗膜の評価基準(A版)▽膨れの等級 基準図版―2001度版▽塗料試験方法(bR)防食性試験方法▽塗料用樹脂の赤外吸収スペクトル集▽促進汚染試験方法(報告書)

【色材協会】
 ▽色材工学ハンドブック▽塗料用語辞典

■<日本ペイント>「カラモニー」がホームセンターに初出店

 日本ペイント(本社・大阪市)のカラモニーショップが千葉市稲毛区のロイヤルホームセンター千葉北店に出店した。
 「カラモニー」ショップは、同社が地域密着型の色彩情報発信ショップとして1997年に立ち上げたもので、現在全国で75店舗あり、塗料と塗装の専門知識を備えたスタッフによるサービスは好評。今回、集客力を誇るホームセンター内に出店することで、新たな顧客層の開拓を狙っている。
 同社では、来年3月までにカラモニーショップ120店舗の展開を目指しており、ホームセンターへの出店についても積極的に図りたいとしている。

■<日本ペイント>「環境報告書2002」を発行

 日本ペイント(藤嶋輝義社長)は、「環境報告書2002」を発行した。
 主な概要は次の通り。
1.環境にやさしい商品と技術開発―環境配慮型商品の売上比率が41・4%と前年比2・9ポイントアップ▽「水性リサイクル塗装システム(RWBシステム)」が「2001年度第1回グリーン・サステイナブルケミストリー(GSC)賞を受賞
2.環境マネジメントシステムの更新
3.環境会計の公表―環境保全費用23億円、公害防止・地球環境保全・資源循環費用8億円
4.二酸化炭素排出量の削減
5.廃棄物最終(埋め立て)処分量削減―21%削減
6.PRTR・グリーン調達への取り組み

 なお、同報告書は同社ホームページhttp://www.nipponpaint.co.jp/environment/index.htmlにも掲載している。

■<関西ペイント>「環境報告書2002」発刊

 関西ペイント(世羅勝也社長)は、「環境報告書2002」を発刊した。
 主な概要は次の通り。
 @会社概要―国内・海外主要事業所を写真入りで紹介A8事業サイトでISO14001認証取得―各サイトでの▽目的・目標▽教育活動▽環境内部監査▽リスクマネジメントBレスポンシブル・ケア各委員会―活動内容とRCトップ診断の様子C危険有害性化学物質の削減状況の取り組みDグリーン調達の取り組みEリデュース、リサイクル活動での廃棄物量の全体構成と再資源化のデータF環境負荷マテリアルバランス(PRTR)についての取り扱い物質G環境対応の技術開発・製品について、多彩なエコ製品群、など。

 なお、同報告書は同社ホームページhttp://www.kansai.co.jp/news02/sep/index_2.htmlにも記載されている。

■<エスケー化研>ISO9001の審査登録拡大

 エスケー化研(藤井實社長)は8月、品質システムの国際規格ISO9001品質マネジメントシステムの登録組織の拡大を行った。同社ではこれまで、大利根、九州、名古屋の各工場でISO9001の審査登録を行ってきたが、今回営業部門および神奈川工場、大阪工場、兵庫工場の審査登録を受けたことにより、全社的な品質システム体制が整った。
 同社ではさらに、全社的な管理体制を充実させ、レベルの高い品質管理を目指したいとしている。

■刷毛「宇宙」が500万本突破 ユーザー対象に謝恩セール実施  好川産業

好川産業(本社・大阪,好川三蔵社長)のオリジナル刷毛「宇宙」は、このほど500万本の販売を達成した。これを記念して、建築・鋼構造物塗装などのユーザーを対象に、謝恩キャンペーンセールを実施している。

 同品は、東海地区から販売を開始し、好評を得て全国展開した結果、ベストセラー商品となった。また同社は今年創業80周年を迎え、今回の『マルヨシ創業80周年記念・宇宙キャンペーンセール』を企画したもの。

 期間中、対象商品の購買本数に応じてビール券が進呈される。
【キャンペーン期間】平成14年10月1日〜15年1月末日。
【対象商品】白毛宇宙・大将・銀河・流星・平和・角将・中将・ひかり・うぐいす・うずしお各品の本職用白毛刷毛。それぞれ30〜70ミリまで組み合わせは自由。
【景品】Aコース=宇宙・大将の買い上げ(一括)合計30本で、ビール券15枚進呈▽Bコース=白毛宇宙・大将・銀河・流星・平和・角将・中将・ひかり・うぐいす・うずしおの買い上げ(一括)合計40本で、ビール券10枚進呈。

 問い合わせ先は、同社本社(06・6538・3951)、または各営業所。

■中部イサム会定期総会 韓国プサンで開催

 中部イサム会(名古屋支店特約店会)は9月5日、韓国プサンのコモドホテルで平成14年度定期総会を開催した。今年度は中部イサム会40周年を記念し、海外での総会となった。
 開催に先立ち、同会・村手会長(ムラテ社長)の挨拶。続いて、1号議案から5号議案までが審議され、満場一致で議決された。また、イサム塗料北村社長から特約店としての経営上の心構えについての話もあった。
 6日は慶州観光、7日はプサン市内を観光し、夕刻全員無事に帰国した。

■「フジタ」「ピーエス三菱」「あすなろ建設」 新ゼネコン3社が発足 収益力の向上めざす

 市場の縮小を背景に、建設業界内で統合・再編機運が高まる中、10月1日付で新生「フジタ」「ピーエス三菱」「あすなろ建設」の3社が同時に誕生した。新フジタは、会社分割制度を利用し負債を2500億円程度に減額して新しく発足した。ピーエス三菱は、ピー・エスと三菱建設が合併。あすなろ建設は、小松建設工業が名称を変更、今後親会社の高松建設、青木建設の3社でグループを形成していく。
 新フジタは、会社分割制度を利用し、旧フジタ単体が保有していた有利子負債約6200億円のうち2500億円程度を引き継ぎ、収益力のある建設事業分野の受注に特化して再建の道を歩むことになった。新会社は、資本金約100億円。社員数2500人の事業体制で、04年度末に売上高3750億円、経常利益150億円の実現を目指す。今後、来春に予定される三井・住友建設の経営統合に合流する予定。
ピーエス三菱は、三菱マテリアルを筆頭株主とするプレストレストコンクリート工事大手のピー・エスと中堅ゼネコンの三菱建設が合併してできた新会社。主力の事業分野が重複しないことから、相互補完効果で収益力の強化を狙う。資本金42億18百万円。社員数2000人体制で、02年度末は売上高1490億円、経常利益38億円、当期利益18億円を見込む。

 あすなろ建設は、小松建設工業が建機メーカーのコマツ関連会社のイメージを払拭するために名称を変更。今後は、現在の親会社である高松建設と、新たに資本参加した青木建設を加えた3社でGWA(グリーン・ウッド・アライアンス)グループを形成し、保有技術の相互活用や人材交流などを通じてグループ力を強化、建設市場での生き残りを図る。資本金18億08百万円。02年度末の売上高485億円、経常利益21億円、当期利益19億円を予想。GWAグループ全体では、売上高1770億円、経常利益87億円、当期利益64億円の見通し。
これら3社に共通するのは、財務体質の強化と収益力の向上を目指している点だ。受注競争が激しくなる中で、大手ゼネコンに比べ人材や資金面で劣る準大手、中堅クラスの企業間では、保有技術や営業地域の相互補完を期待し、合併連衡策に生き残りをかける動きが今後も広がりそうだ。

■中国塗合弁会社で韓国工場を竣工

 中国塗料(藤原三彦社長)は、韓国の塗料メーカー三和ペイント工業との合弁会社Chugoku-Sanwa Paints,Ltd.(略称・CSP)の韓国工場を竣工した。同社は、88年のCSP設立後、三和ペイントに生産委託を行っていたが、98年以降売り上げが急増し、現生産体制では対応しきれないと判断。昨年、釜山近郊の金海市で新工場建設の着工を行った。
 新工場は、環境対策を優先し、溶剤飛散防止のため製造関連設備は完全密閉式とした最新設備で、製造能力は1000d/月。工場建設資金は、13200百万ウォン(邦貨概算13億円)で、2538百万ウォン(同2・5億円)の増資、自己資金2262百万ウォン(同2・2億円)、借入金8400百万ウォン(同8・3億円)を充当。出資割合のうち50%を同社で引き受けた。

 韓国工場の概要は次の通り。
 【所在地】慶南金海市翰林面退来里972
 【土地面積】23476平方b
 【建物面積】5743平方b(延べ面積8082平方b)
 【生産能力】1000d/月
 【生産品目】船舶用塗料重防食用塗料
 【建設費総額】13200百万ウォン

■船底防汚塗料が独・海事展で好評

 中国塗料(藤原三彦社長)の錫フリー船底防汚塗料「シーグランプリ」が、9月24日から28日にハンブルグで開催された世界最大規模を誇る造船・舶専用機械、技術の国際見本市・海事展「SMM2002」で、造船革新技術部門にノミネートされた。
 革新的な技術・製品を表彰する賞「Lloyd’s List-SMM Awards 2002」は今回新設されたもので、同社の他に、アメリカSPS社の「Sandwich Plating System」、ドイツ GKN社の「Walform M」がノミネートされた。最終的にはSPS社が受賞したが、同社では「わが社の技術がこのように高く評価されたことは大変名誉」としている。

■中国塗料 市場買付を実施

 中国塗料(藤原三彦社長)は、商法210条の規定に基づく自己株式の取得について、市場買付を行った。
 概要は次の通り。
 ▽買付期間―9月1日から30日
 ▽買付株式数―269、000株
 ▽買付総額―79、219、000円
 ▽買付方法―東京証券取引所における市場買付