トウペは黒字転換
原価率を大幅改善

 トウペの02年9月期中間決算(連結)は、売上高で7・8%減少したが、営業、経常とも黒字に転換した。

 前年度に岡山工場を閉鎖したほか原材料コストの削減、販売管理費の削減などが奏功した。建築外装用塗料分野は、需要低迷の影響から減少。プラスチックリサイクル用塗料が好調だった工業用塗料、水性塗料を拡販した路面表示用塗料分野は前年同期を上回った。船舶用塗料は不採算品の見直しにより減少した。塗装工事請負部門は採算面を重視した選別受注を行ったため大きく減少した。化成品部門は、繊維植毛用のアクリルエマルション、繊維防水コーティング用のアクリルゴムが減少したが、自動車関連用のアクリルゴムは輸出増に支えられて大きく伸びた。

 下期は、引き続き環境配慮型塗料・高機能型塗料の開発、新市場の開拓に力を入れるとともに、重点商品に集中して経営効率化を図り、黒字体質の定着に努めるとしている。

【15年連結中間業績】(単位百万円、カッコ内は前年度)

▽売上高 8,602(8,602) 
▽営業利益  188(▲240)
▽経常利益  141(▲315)
▽利益 2(▲1,528)
▽一株益(円) 0.10(▲58.81)

【15年連結予想】(単位同・カッコ内は前年度)

▽売上高  16,900(17,645)
▽経常利益  140(▲655)
▽利益  150(▲437)
▽一株益(円)  32.58(▲5.93)

【15年度単独中間業績】(単位同・カッコ内は前年度)

▽売上高  7,670(8,153)
▽営業利益 130(▲300)
▽経常利益 122(▲359) 
▽利益  3(▲1,518)
▽一株益(円)  0.13(▲58.42) 

【15年単独予想】(単位同・カッコ内は前年度)

▽売上高  16,900(17,645)
▽経常利益  140(▲655)
▽利益  150(▲1,785)
▽一株益(円) 5.77(▲68.70)