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◆日本塗装時報 2005年1月18日発行 1822号掲載記事◆

■「色彩普及事業の拡充を」 日塗協新年会で柴田会長

 (社)日本塗料協会(柴田學会長)の新年会は1月6日東京、7日大阪、8日名古屋でそれぞれ盛大に開催された。

 ヒルトン大阪で開かれた西部新年会では、冒頭柴田会長があいさつに立ち、まず同協会理事で関西ペイント社長・世羅勝也氏の死去に対し哀悼の言葉を述べたあと、「今年は第1に色彩普及事業の拡充を図りたい。景観法が施行され、色彩に対する関心が高まっている中、カラーコーディネーター資格の活用のための一層の基盤整備を行う。特に有資格者の活躍の場づくりに力を注ぎたい。グッドペインティングカラーの認知度アップにも努めたい。
 第2に塗料と塗装の普及啓発事業の活性化のため、建築塗装講習会を開催しているが、本年度は『建築塗装工事における環境対応』をテーマに実施した。また昨年は、各地で『落書き消し』活動を行いった。製販装が一体となって『落書き消去剤』や『落書き防止塗料』の普及啓発活動を行うとともに公的機関からの協力依頼に対して積極的に取り組みたい。
 第3は、塗料・塗装の教育指導活動の充実を図りたい。学校や消費生活センター、シルバー人材センターからの依頼に応えて。本年は『配色・色彩術』を解説した冊子を発刊する予定で積極的に利用頂きたい。
 第4は『広報事業の活発な促進』に努めたい。このほか、健全な財政確保のための会館運営事業など大きな課題がある。さらに公益法人制度の改革が進もうとしているが、本年は協会事業と組織のあり方などの基本的問題の検討を進めたい」と抱負を述べた。

 次に来賓の近畿経済産業局・戸井朗人産業部長から祝辞があり、大川馨日本塗料商業組合理事長の発声で乾杯。なごやかに歓談したあと、三木一良日本塗装工業会副会長の閉会の辞で終了した。


◆日本塗装時報 2005年1月18日発行 1822号掲載記事◆

■ペイントカラー検索システム 日塗工がHP上で公開

 日本塗料工業会は、ホームページ上で色票が検索できる「ペイントカラー検索システム」を開発した。
 塗料用標準色見本帳の色票を、マンセル値や色票番号から検索でき、塗料用標準色見本帳の新版と旧版や、他団体が発行している色見本帳の近似色が検索できる。
 検索は▽塗料用標準色見本帳(95年度T版以降)のマンセル値検索▽同見本帳の色票番号検索▽93年度S版以前の色票番号検索▽その他の色見本帳の色票名部分一致検索―の4つの方法が可能で、検索結果を印刷することもできる。
 日塗工の見本帳以外に、登録が予定されている色見本帳は▽日本塗装工業会『JPCA建築用カラーカード』▽日本塗料商業組合『ハウスカラー』▽日本配電盤工業会『JSIA配電盤類の塗装色見本帳』▽日本エレベータ協会『ペインティングカラーズ2000年』▽福岡北九州高速道路公社『塗料色見本帳』▽日本色彩研究所『建築デザイン色票』『新建築デザイン式票』▽日本カラーデザイン研究所『MMカラーシート』『LCカラーシート』『プロカラーシート』▽大林組・竹中工務店・日建設計・三菱地所・山下設計などの色見本帳―など。
 なお、今回開発されたものは色票間の近似色検索が主な目的であり、カラーシミュレーションなどには対応していない。プリントアウトした場合も誤差があるため、色の確認には実際の色票で行う必要がある。

■関西ペイント 世羅前社長の社葬

  関西ペイントは昨年12月24日、帝国ホテル大阪で、故世羅勝也前社長の社葬式を行った。
 社葬は小林正受社長が葬儀委員長となり、仏式で営まれ、参列者1千人を越えるる盛儀であった。小林社長は弔辞の中で、優れた技術者、経営者であるとともにスポーツマンでもあった故人の遺徳をしのび、今日の同社の好業績には故人のリーダーシップがあったことを強調。その遺志を受け継いで、さらなる発展を図ることを誓った。

■京美友の会 全国日本学士会に入会

 京美友の会(今江清造会長)は、このほど歴史的建築物保存会員に指定されたのを機会に、保存会員全員が(社)全国日本学士会に入会、一層の研さんと会員の地位向上を図ることになった。
 また、同会では9月にエスケー化研の新製品(装飾仕上塗材、内装用光触媒、遮熱塗料など)、11月に日本オスモの木部用塗料などを研修した=写真。
 研修会の席上、中川博京美社長は「京美友の会の27年間にわたる立派な成果が認められ、京美が歴史的建造物保存会員に指定された。塗装業界は半製品の塗料を使って被塗物を完成させるため、正しい施工をしなければならない。そのため、会員の研修の成果を更に生かすために全国日本学士会に入会し、より研さんして立派な塗装人として、社会貢献をめざすことになった」と学士会入会の趣旨を説明。塗り替え工事でも得意先との交渉がスムーズに進み、仕事がとれたとの会員の報告を紹介した。
 なお、京美友の会の新年会(1月27日ウェスティン都ホテル京都)では、西島安則全国日本学士会会長による講演会を開催する予定。

■日塗工 PROSIO研修を実施 29人が参加

  日本塗料工業会は昨年11月22日から12月2日まで、神奈川県のIPC生産性国際交流センターで、第3回PROSIO(ノルウェー表面処理検査官の教育と認定に関する評議会)研修コースと資格試験を実施した。
 同資格は、船舶塗料と重防食塗料の表面検査国際資格。表面処理分野の検査官では米国のNACEと並ぶ国際資格として知られ、現在57か国1882人の有資格者が認知されている。日本では04年現在で27人が同資格を持つが、すでに100人以上の有資格者をようする中国や韓国に比べるとまだ圧倒的に少ない。
 今回の研修には塗料メーカー、造船所、塗装コンサルタント、ロシアの現場実務者など29人が参加。ノルウェーから派遣された講師と試験官が、すべて英語で研修および資格試験を行った。

■イサム塗料 ミルカ社副社長が工場訪問 035速環システムで協力

 イサム塗料とフィンランド・ミルカ社およびPPG社の3社は、035速環システムの販売と普及で協力関係にあるが、このほどミルカ社のトム副社長が来日し、イサム塗料の滋賀工場を見学した。
 当日は、ヤン・ディレクターやPPG社の小林部長、岡崎マネージャーも同行し、イサム塗料の塩崎社長をまじえたウェルカムミーティングでは、日本での総販売代理店であるイサム塗料への感謝と日本マーケットに対する積極的な姿勢が示された。
 ミルカ社は、環境サンディングシステムをはじめとするペーパー類を提供しており、工場見学の後に同システムを導入している京都市内のBPショップを視察した。


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