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◆日本塗装時報 2005年2月18日発行 第1823号掲載記事◆
■長期保証事業が活性化 マスチック連合会 団体加入も検討
 全国マスチック事業協同組合連合会(山岸純一会長)は2月1日記者会見を行い、▽長期性能保証事業▽セミナーの開催▽第22回総会開―などについて発表した。

 長期性能保証事業の実績は、昨年度は過去最高の13億3千2百万円となり、本年度も1月末までの5か月間で5億7千7百万円と順調に伸びている。平成2年度からの保証金額の総計は94億円に達し、本年度中に100億円を突破する見込みとなった。内容は、戸建て住宅が中心だが、都市部では集合住宅にも拡大しており、マンション管理組合などからの問い合わせも多いという。

 ただ、全組合員599社のうち、保証事業を利用できるのは約500社。さらにそのうち、実際に利用実績があるのは200社程度にとどまっている。このため、利用資格を持たない組合員や未利用組合員に対する活性化方策が課題で、「最終的に全組合員が資格を持ち、実際に事業を利用していただくよう強力に推進していく」(山岸会長)。

 一方、連合会加盟組合以外の団体から「事業を利用したい」との申し出を受けており、今後同事業への「団体加入」について、定款改正を含めて検討することになった。
 さらに、今後は工事完成保証(履行保証)制度の事業化も図る。長期性能保証事業の場合、過去約1700件の工事のうち、実際に瑕疵が発生したのは4件で、当初の見込み(200分の1)を下回っていることから、完成保証についても「考えるほどリスクは大きくない」(山岸会長)とみている。
 また、本年度のセミナーのテーマは、「長期性能保証事業の体験談・保証事例集」と決まった。

■学士会入会を機に発展を 京美友の会
 京美友の会(今江清造会長)の新年研修例会は1月27日、京都・蹴上のウエスティン都ホテル京都で、新年研修例会を開いた。
 冒頭、今江会長は「当会もすでに200回の研修例会を開催し、29年目の新年を迎えた。昨年は歴史的建造物保存会員の指定運動を終え、今年はさらに品格を向上する方法として社団法人全国日本学士会に入会し、より一層社会に貢献しようと計画している。まだまだ厳しい経営環境が続きそうだが、この会がより発展するよう協力をお願いしたい」とあいさつ。

 次に全国日本学士会(西島安則会長)の黒木専務理事から賛助会員証を授与。さらに京美・中川博社長に表彰状が授与された。
 このあと、黒木専務理事が講演、同会設立から今日までの歩みを説明した。同会は、終戦直後の昭和21年京都で発足。以来、産学一体による日本の再興を目指して活動し、機関誌『アカデミア』の発刊や、講演会、国際交流などの事業に取り組んできた。西島会長は「学問だけではなく、その道に秀でた人も会員に」という方針を決め、学卒者でなくても賛助会員として参加できる制度を設けた。黒木専務理事は、長年職人として一つの道を極めた人は人格にも優れ、学ぶところが多いことを強調し、「今後は畑の違う人達との交流を深めていきたい」と述べた。

 次に、中川社長が立ち、研修例会の趣旨を改めて説明したあと、「これからは、人格を一層向上し、良い仕事をしなければならない。それが塗装人の使命であり、業界の地位向上、発展につながる。学士会の会員としても誇りを持ってまい進したい」と抱負を述べた。
 引き続き、多数の来賓を交えて懇親会を開催。塗料メーカーを代表して近庄化学の山内社長が祝辞を述べたあと、日本ペイント・上村支店長の発声で乾杯、盛会のうちに大塚刷毛製造・武石本部長による「京美締め」で閉幕した。

■日本塗装工業会群馬県支部が安全大会
 日本塗装工業会群馬県支部(藤澤茂支部長)は1月27日、高崎市のホテルメトロポリタン高崎で第10回労働安全衛生大会を開催した。
 開会にあたって藤澤支部長は「景気低迷の中、安全より仕事が先というのが実感だと察するが、逆に今まで以上に安全に気をつけ、工事の安全を全てに優先しなければならない。低価格での受注競争の中、ひとたび災害・事故が起こると、目に見えない非生産的な経費がかかり、コストダウン競争による利益の少ない中ではダメージが大き過ぎる。薄利工事が赤字工事に転落し、引き合いも減少し、イメージダウンとともに経営そのものに不安が生じることになる。工事の安全管理が最も大切な時代が今である」と述べ、安全管理の徹底を訴えた。
 次いで、永年勤続従業員を表彰。来賓の建設業労働災害防止協会群馬県支部・小林明俊次長から祝辞が述べられた。

 講演に移り、専門工事業者安全管理活動等促進事業指導員の奥村敏氏と吉田惠洋氏が「建設業労働安全衛生マネジメント」について説明した。
 このあと、三橋安全委員長が安全宣言を行った。
 引き続き、支部会員、塗料メーカー、副資材メーカーら約50人を交えて賀詞交換会を開催した。

 永年勤続従業員被表彰者は次のとおり。
【勤続20年】瀬下巻男(木村塗装工業)▽坂井資男(青山塗装)【10年】田村信晴(フジサワ)▽佐藤一臣(同)

■04年の労災死 前年比8・6%増える
 厚生労働省は04年労働災害発生状況(速報値)をまとめた。それによると、建設業の労働災害による死亡者数は565人で、前年に比べ8・6%増加した。
 死亡災害の発生状況は▽墜落転落246人(前年239人))▽交通事故67人(同63人)▽崩落・倒壊53人(同60人)▽はさまれ・巻き込まれ51人(同57人)▽激突され37人(同22人)▽飛来・落下27人(同23人)▽感電17人(同3人)などとなっている。
 都道府県別の死亡者数は、多い順から▽東京40人▽北海道40人▽神奈川36人▽愛知28人▽千葉25人▽兵庫25人―など。
 休業4日以上の負傷者と死亡者を含めた建設業の死傷者は、04年1〜11月の累計で1万9093人(前年同期比1014人減)となっている。

■ハービスエントがオープン 外装に大日塗製品採用
 大阪の中心地梅田に、新たなランドマークとして昨年11月9日「ハービス エント」がオープンした。そのカーテンウォール、サッシ塗装には、大日本塗料(大阪、山下文隆社長)の超耐久性高温焼付熱可塑形ふっ素樹脂塗料「デュフナ―#100S」が採用されている。
 阪神西梅田再開発第2期工事が終了して誕生した「ハービス エント」は、地上28階地下4階のビルで、その中にインテリジェントオフィスフロア―のほかショッピング、エンタティメント、飲食など商業施設ゾーンを配する大型複合施設。
 同ビルのカーテンウォール、サッシ塗装に採用された「デュフナー#100S」は、ふっ素樹脂にセラミック顔料を配合し耐候性、耐薬品性、耐汚染性、耐熱・耐寒性、耐磨耗性などに優れた性能を備えている。さらに後加工性の良さをいかした用途としては、高度な屋外耐久性を必要とするアルミニウム版、亜鉛鉄(ステンレス鋼板)のカーテンウォール、サッシ、道路設備などのポストコート市場やプレスコートメタル市場であり、発売以来30年以上に多くの実績を有している。

■愛知万博 三菱未来館などに 大日塗製品が採用
 2005年日本国際博覧会(略称・愛知万博、愛称「愛・地球博」)は、3月25日から9月25日までの185日間、愛知県で開催される。
 開催テーマは、自然と人類との調和をはかる「自然の叡智」。現在、各パビリオンの建設が急ピッチで進められているが、大日本塗料の室内環境対応形水系塗料「ノボクリーン」が三菱未来館で紹介される。そのほか、「ワンダーサーカス電力館(中部電力)」「日立グループ館」「JRリニア館(JR東海)」「外国政府館」などのパビリオンや、会場内を結ぶ空中回廊「グローバルループ」、最先端のIT技術を駆使して会場内を走行する無人バス新交通システム「IMTS」の各駅などに同社の製品が採用された。
 愛知万博は、127か国と5つの国際機関が参加を表明しており、会期中1500万人の入場者を見込んでいる

■大塗装が安全祈願参拝

 大阪府塗装工業協同組合(石渡敏一理事長)は1月19日午前、大阪・北区の大阪天満宮で、恒例の安全祈願参拝を行った。