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◆日本塗装時報 2005年11月18日発行 1833号掲載記事◆

■華道家の假屋崎氏を起用 ペイントショー2006

  第4回ペイントショー2006のイベント概要がまとまった。今回は、華道家・假屋崎省吾氏をメイン・アーティストとして起用し、ペイントショー2006限定のオリジナル・オブジェの制作やトークショーなどを開催する。
 假屋崎省吾氏は、1958年東京生まれ。美輪明宏氏より「美をつむぎだす手を持つ人」と評され、繊細かつ大胆な作風と独特の色彩感覚には定評がある。クリントン前米大統領来日時や、天皇陛下御在位10年記念式典の花の総合プロデュースなどで、内外からも高い評価を得ている。

  このほかのイベント概要は次の通り。
【トークショー】
 会期中、日替わりで「色/彩り」に関するテーマで著名人を迎えたスペシャル・トークショーをメインステージで開催する。
【業界向けセミナー】
 ▽豊かな環境を創造する色彩デザインのテクニック
・講師赤木重文氏▽心を元気にする色彩の力・講師末永蒼生氏▽ガーデニングはブリコラージュ的発想で・講師金井良一氏。
【ペイント・ワークショップ 】
 来場者が気軽に参加できるペイント体験教室や、彩りをテーマにしたワークショップ。
【ペイントプレーパーク 】
 子どもたちが実際にペイントを塗る楽しさを体験できるプレーパークと、自由に遊べるキッズパークで構成される子ども向けのコーナー。
【ニュートン、ゲーテ、シュブルール、マンセル<色彩学貴重書特別展> 】
 色彩文化の歴史的記念碑 と呼ばれるニュートン、ゲーテ、シュブルールの初版本、加えて現代色彩学に画期的な影響を与えたマンセルによる一連の色票集をそろえた世界でも例がない展覧会で、科学と芸術の両面から色彩の歴史をたどる。
【サンバ・サンバダンス 】
 浅草サンバカーニバル 出場チームによるカラフルな彩りの衣装、陽気なリズムでステージや会場内を練り歩く「サンバダンスショー」を披露。
【元気いっぱい!キャラクターショー 】
 「アンパンマン」らが登場するキャラクターショーをメインステージで開催。
【小学生「彩り」絵画コンクール 】
 『くらしを楽しくしてくれる「彩り」』をテーマとした、全国の小学生を対象にした絵画コンクール。会場では、入賞作品の展示の他、メインステージで表彰式も実施する。
【企業PRステージ 】
 ペイントショー2006に出展する企業の最新技術、製品、サービスをプレゼンテーションするコーナー。
【大学研究室PRコーナー 】
7大学10学部が参加して、塗料・塗装に関する様々な研究成果を発表するアカデミックな場を設ける

175社が出展
 ペイントショー2006の国内出展社の募集がこのほど締め切られ、最終規模は合計175社(団体)・737小間となった。前回は166社・780小間だったが、今回は企業・団体165社に加え、新しく7大学10学部が参加する。また、中国など海外からも参加の予定。

◆日本塗装時報 2005年11月18日発行 1833号掲載記事◆

■工事完成保証制度の確立へ 新PB商品NANOを開発
マスチック連合会総会

 全国マスチック事業協同組合連合会(山岸純一会長)の第22回総会は10月28日、青森県三沢市の古牧第二グランドホテルで開かれ、05年度事業計画では従来の長期性能保証制度に加え、新たに「工事完成保証制度」を導入することを決めた。工事完成保証についてはマンション管理組合などから要望が高まっており、同制度の導入により、顧客サービスの向上・差別化を実現、需要開発にも役立つものと期待している。また、新しいPB商品NANO(ナノ)を開発、本年度から普及を促進する。このほか、ローラー工法の研修用ビデオを製作し、同工法の基本を見直すとともに技術継承を図る。
 総会は清水康二専務理事の司会で始まり、本郷保副会長が開会の辞を述べたあと、山岸会長は「今回は青森県塗装事業協同組合が東北マスチック協組に加盟されたという画期的なこともあり、総会会場を当地に設定した。この1年間を振り返ると、大きな変化の兆しが生まれつつあると感じている。組合員の数が減少している一方、新しく組合に参加を希望する方も現れている。その理由は、長期性能保証事業を使いたいというのが圧倒的である。これも同事業の必要性が広く浸透してきたのではないかと思う。昨年度は12億に届こうという実績を上げ、実際に利用されている組合員の数も年々増えている。これから新年度に入るが、新しい保証制度として、工事の完成保証を検討していきたい。これにより、工事の始まりから保証期間の終わるまで、お客様に安心していただける制度が整うことになる。
 新しいプライベートブランド商品として、マスチックNANO(ナノ)を開発した。近くカタログなどを作成するのでぜひ積極的にお使いいただきたい。また、マスチックA、B、Cの歴史を振り返った時、材料もさることながら、ローラーという工法を結合させたところに大きな特徴があったと思う。現在、ローラー工法は一般化しているが、本当にそれを使いこなしているか、技術が継承されているかを問うと、疑問点も多い。その意味でローラー工法の原点をもう一度世の中に伝える必要があると感じている。そのため、新年度の事業として、ローラー工法の基本をしっかり残し、世間に広めることを目的にビデオ製作を計画している。新年度に向かって組合事業の根本に戻り、一人ひとりに組合員に長期性能保証事業、PB商品などを広く使えるよう努力していきたい」とあいさつ。

 続いて横溝武矩副会長を議長に選任して議事に移り、▽04年度決算▽05年度事業計画、収支予算案(予算案総額6230万3千円)▽05年度借入金残高最高限度額(1千万円)▽▽再保証残高の最高限度額(114億円)▽会員の再保証残高の最高限度額▽基本保証金・再保証手数料(基本保証金は1社10万円、再保証準備金は徴収しない、再保証手数料は会員が徴収する保証手数料の2分の1)▽役員報酬(無報酬)―などの議案を可決承認した。
 このあと、来賓の国土交通省総合政策局建設振興課・田上憲生課長補佐が祝辞を述べ、引き続き懇親会を開催した。

■秋の叙勲・国家褒章
旭日双光章に辻・比嘉氏  黄綬に白川・中村・岩村氏

 政府は11月3日付で、05年秋の受章者を発表した。国土交通省関係の伝達式は、叙勲は8日に東京・赤坂プリンスホテルで、国家褒章は16日に同省内で行われた。
【旭日双光章】 【瑞宝単光章】 【黄綬褒章】
▽辻修二氏(70歳)
大陽塗装工業代表取締役
日本塗装工業会岡山県支部支部長
岡山県

▽比嘉行健氏(70歳)
沖塗工業代表取締役
日本塗装工業会顧問・元理事
沖縄県
▽渡部和男氏(66歳)
宮本塗装工業工事課長
広島県

▽堀川泰氏(58歳)
東亜塗装工事部長
愛知県。
▽白川隆幸氏(62歳)
関東塗装代表取締役
日本塗装工業会副会長
神奈川県

▽中村勝義氏(61歳)
中村塗装代表取締役
元全国マスチック事業協同組合連合会副会長
大阪府

▽岩村宏明(60歳)
光塗装工業代表取締役
愛知県

■「もったいない」が原点 残ペンリサイクル エンエコネット

 塗装業者にとって、工事が終わったあとの残ペンは悩みの種。産業廃棄物の処理費用は右肩上がりで、収益を圧迫する要因にもなっている。このような悩みに応えて、廃塗料のリサイクルシステムをネット上で実現したのが「エンエコネット」(http://www.eneco-net.jp)。
 遠藤塗工(東京都品川区上大崎1−2−28)の経営者でもある遠藤秀之エンエコネット社長は、「新品同様の塗料を廃棄物にするのはもったいない。同業者も必ずそう思っているはず」と、数年前から廃塗料を再利用する方法を考えていた。倉庫を借りて買い取った塗料を売ることも検討したというが、それでは経費がかかり過ぎる。そこでインターネット上のオークションにヒントを得てシステムを開発。社内にサーバーを置き、今年9月から公開した。

 ネット上で残ペン情報を公開し、残ペンの売買を仲介するシステムで、一度会員登録すれば有効期間内なら自由に残ペン情報のアップと閲覧・購入ができる。会費(月額)は法人が3500円、個人が1000円(個人会員は出品できない)。登録にはクレジットカードが必要だが、ベリサイン社の認証システムを導入しているため、安全に利用できる。
 会員登録後、残ペンを売りたい人は、▽商品名▽色番号▽分類▽容量▽出品数▽コメント▽掲載期限▽希望販売価格などを書き込み、商品画像を添付して申し込む。送料や消費税は、込みにするか、別にするかを出品者が選べる。決済は、銀行振込、代金引換、クレジットカード、直接取引に対応している。
 出品は業者が対象だが、購入だけなら個人でも利用できる。「業者から消費者まで多くのユーザーに参加していただき、廃塗料のリサイクルに活用していただきたい」(遠藤社長)と、一般消費者も巻き込んだ幅広い展開をめざす。

■「建設産業の未来予測」 建専連全国大会開く

 建設産業専門団体連合会(建専連、山崎善弘会長)の05年全国大会は10月31日、東京都文京区の文京シビックホールで開かれ、「建設産業の未来予測〜企業経営者は今なにをすべきか」をテーマに、パネルディスカッションなどを行った=写真。
 席上、山崎会長はあいさつの中で将来を見据えた生き残り策の必要性を強調。来賓の佐藤信秋国土交通省事務次官、梅田貞夫日本建設業団体連合会会長らが祝辞を述べた。
 パネルディスカッションでは、向井敏雄向井建設社長をコーディネーターに、六波羅昭建設業情報管理センター理事長(建専連理事)、勝又貞治勝又金属工業代表取締役、掛谷建郎掛谷工務店代表取締役が討論に参加した。
 このあと「失敗を活かす〜生き残るための産業再生」をテーマに、飯野謙次NPO法人失敗学会副会長が特別講演を行った。

■長期保証実績は全国一に 近畿マスチック協組

 近畿マスチック事業協同組合(田中保雄理事長)の第22回通常総会は10月21日、大阪・ホテル阪神で開催された。
 議事に先立ち、田中理事長は「昨年度は、長期性能保証事業の研修会を2回開催、組合員から積極的な参加を得た。おかげをもって、1年間で約5億円の実績を上げ、全国7単組の中でもトップとなった。組合員は135社のうち70社近くに利用していただき、平成2年からの累計では約26億円の実績を得ている。今年は限度額を上げ、さらに高い目標を設定している。1社当たり500万円程度の利用額になると思うが、皆様のご協力を得てなお一層事業を活用していきたい。また、9月から水谷ペイントに賛助会員に入っていただき、『マスチックNANO』を開発した。教育訓練事業は、昨年仕上士・性能管理士の更新研修会を四国・九州の組合員の参加も得て盛大に開催することができた。今後も引き続き重点施策として継続していきたい。皆様の英知をお借りし、組合運営の一助になるような事業を展開し、これから1年頑張りたい」とあいさつした。

 議事に移り、04年度事業報告・同決算、05年度事業計画案・同予算案などを承認。次に表彰式を行い、長期性能保証事業に貢献した5社(ヤマギシリフォーム工業、石渡康三郎塗装店、ヤマモト、姫路塗装、高木塗装)、共同購買事業に貢献した組合員らを表彰。引き続き多数の来賓を交えて懇親会を開いた。

■広州で「アジアコート」開催 日塗工ら出展

 第10回アジアコート(主催・中国塗料工業協会、常州塗料化工研究院)は、9月20日から3日間、中国・広東省の広州市で開催され、約180社、700ブースが出展。中国国外からも日本13社、アメリカ7社、ドイツ7社、英国4社、香港地区5社、台湾地区4社など17カ国が参加した。出展者の構成は、原材料6割、塗料2割弱、計測機器・生産・包装関連1割、その他(広告など)1割。
 日本塗料工業会は、6小間のブースを、関西ペイント、中国塗料、東洋アルミと分割して出展した。日本塗料工業会のブースでは、アジアの標準を目指す日本塗料工業会の塗料用標準色および来年行われるペイントショー、コーティング・ケアの取り組みをPRした。
 また、並行して開かれた中国塗料工業協会の20周年記念式典に日塗工をはじめ出展企業の代表が参加した。席上、日中両塗料工業会の継続した協力関係を約束し、ペイントショー2006への出展の要請に対し、中国側から6小間以上の出展が表明された。
 次回の第11回アジアコート2006は、来年10月23日〜25日、上海で開催される。

■「全力を挙げ難局克服を」 大塗工表彰式で大橋理事長

 大阪塗料工業協同組合(大橋一元理事長)の第52回優秀従業員表彰式は11月4日、大阪塗料会館で行われた。
 席上、大橋理事長は、「当組合の優秀従業員表彰制度は、昭和29年に第1回目がスタートして、今年で52回を数える。今回表彰を受けられる37人を含め、1899人の方々が表彰を受けた。そういう方々の努力があってこそ今日のそれぞれの会社と業界の発展がある。
 塗料業界の実績は4〜8月までの出荷金額ベースで前年比97・4%と前年を下回っている。原材料は、昨年春頃より溶剤、秋頃から塗料用樹脂が値上がりし、更に今年に入ってからも数回の値上げ攻勢を受けている。片や製品販売価格の是正については、昨年来掛け声は大きいものの一部を除いては原材料のコストアップを充分には吸収出来ていない。
 また昨今のVOC規制に対応する技術開発も既に中期のテーマではなく、短期に完成させなくてはならないものとなってきた。我々は全力をあげてこれらに対応し、この難局を乗り越えていかなければならない。 このような状況の中、本日表彰を受けられた皆様は、社内の中核リーダーとして今後ますますご活躍されることを期待している」と式辞を述べた。

 全員を紹介したあと、被表彰者37人を代表して、三宅紀代美氏に表彰状と記念品を贈呈した。
 続いて、来賓の近畿経済産業局産業振興部・池上博之課長、大阪府商工部・桝田文雄課長から祝辞があり、これに対し被表彰者を代表して金森孝夫氏が「本日受けた栄誉に報いるため、もう一度初心に立ち返り、業績向上にまい進する覚悟である」と力強く謝辞を述べた。この後、商工中金・鳥羽重好部長の発声で乾杯した。

■「安全な職場環境づくりを」 建団連追弔法要

 大阪府建団連と大阪建設専門業安全協力会連合会の共催による建設業物故者第43回追弔法要は11月1日、遺族、官公庁、元請各社、会員組合員ら230人が出席して、東本願寺・難波別院(南御堂)で営まれた。
 安全協力会連合会会長による開会の辞、読経、遺族焼香のあと、北浦年一会長は「今年新たな31柱が加わり、3177柱の御霊を合祀するにあたり、謹んで哀悼の言葉を捧げたい。建設産業は、依然として極めて厳しい状況が続く中、とりわけわれわれ建設専門工事業者にとりましては、極限の経営を強いられている。しかしながら建設産業は、わが国を支える重要な産業であることを認識し、優秀な建設技能者の不足が顕著に表れている中、技能者の生活の安定と人材の育成、品質と生産性の向上および石綿による社会的環境問題など、多くの課題に建設業界全体が挙げて解決に努力し、これからの建設業界の明るい未来を築きたい。また、最近の死亡災害は日々の努力も報われず発生しており、今まで以上に安全管理体制の充実強化を図り、安心して安全に働けるよう業界を挙げて努力することが最も大切な使命である。今まで以上に安全管理に対する意識を高め、安心して安全に働ける職場環境づくりを進めることをここに改めて決意する」と述べ、安全への誓いを新たにした。

■『大阪の色』 日塗装大阪府支部が記念誌

 日本塗装工業会大阪府支部(別所宏明支部長)は、創立50周年記念誌を発刊した。
 『大阪の色』をメインテーマに、特集記事では、橋爪紳也大阪市立大学助教授に「大阪の文化と色彩」についてインタビュー。戦前の大阪の絵葉書などから、在りし日の大阪の姿や地域文化を考える。このほか、建物とまちなみ、塗装小史、会員のプロフィールなどを掲載。
 また、同支部の50周年記念事業として、近くホームページを開設。8月26日の記念式典当日に上映したビデオ『Paint For The Future』などもコンテンツに収録する。アドレスは次の通り。 http://www.tosou.org

■ヒートアイランド対策 東京都が「クールルーフ」事業 大日塗ら協力

 東京都は、地球温暖化およびヒートアイランド対策の一環として、環境省が策定した「環境と経済の好循環のまちモデル事業」を踏まえ、屋上緑化や高反射率塗料による「クールルーフ事業」を3ヵ年計画で実施する。
 同事業に大日本塗料、鹿島建設らが協力、効果検証実験ではコンクリートの表面温度で約15℃、室内で最大約1・5℃の低減効果を確認した。
 大日本塗料は、建物の温度上昇を防止し、エアコンの冷房コストを低減する光高反射・無高放射塗料「ケーデーエコクール」を開発、各地の建築物に採用されている。今回は足立区の小学校屋上で試験塗装を実施したが、その結果温暖化やヒートアイランド化の抑制に有効であることが改めて実証されたもの。実験結果は東京都のホームページにも掲載されている。(「塗料E」が同製品)
 「エコクールシステム」の特長は▽ヒートアイランド現象の抑制▽優れた省エネルギー効果▽汚染防止機能により遮熱効果を長期保持▽長期耐久性に優れる▽幅広い塗装適性▽優れた塗装作業性―など。

■塗料メーカーの9月中間決算

(日本ペイント・中国塗料)