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◆日本塗装時報 2005年12月18日発行 1834号掲載記事◆

■東塗協と日塗装東京支部 新宿駅西口で塗装の日イベント
「美しく守ります東京」テーマに

 東京都塗装工業協同組合(山岸純一理事長)と日本塗装工業会東京支部(北原正支部長)は、「いいいろ塗装の日」に合わせて11月16・17の2日間、新宿駅西口広場で「美しく守ります東京」と題して落書き消しなどのイベントを盛大に開催した。会場では、落書き消しの実演やスウェード調仕上げ・模様塗りローラーの塗装実演、フローリング床の補修、シックハウス防止塗料・遮熱塗料の紹介など、盛りだくさんの展示・実演コーナーを開設、通行人らに塗装仕上げの良さをアピールした。

落書き消し
フレックススウェード木目調仕上げの実演
 初日のオープニングセレモニーは、文京学院大学女子高等学校生徒による演奏で開幕。主催者を代表して山岸理事長は「今日11月16日は、平成10年に日本塗装工業会が『いいいろ塗装の日』と制定した。以来、毎年全国各地で塗装の日にちなんだイベントを行っている。今回は3団体共催で『美しく守ります東京』というキャッチフレーズを上げて、今回のイベントを開催する運びとなった。昨年は、池袋地区で落書き消去キャンペーンを東京都の指導で推進され、それに協力させていただいた。そのご縁で今回も都に後援をいただいている。今日明日のイベントは、塗料のメーカー、販売店、塗装の業界挙げての一大イベントと位置づけている。今回は▽青少年の健全な育成と、安全で安心なまちづくりへの寄与▽一般のユーザーへのPR―を目的に実施するもので、このイベントを通じて多くの方に塗装のファンになっていただきたい」とあいさつ。
 河野玉吉日本塗装工業会会長は「当会は『らくがきなくし隊』運動を各地で展開しており、環境美化に協力している。もっと塗装に親しんでいただくために今後もこうしたイベントを末長く続けたい。諸外国では
簡単なものは皆さん自身でやり、危ないところはプロにまかせている。塗装は街を美しくし、環境面でも地球にやさしい水系塗料なども用意しているので、もっと塗装をご利用いただきたい」とアピールした。
 このあと、山岸理事長、河野会長、柴田日本塗料協会会長、舟本東京都青少年・治安対策本部長、北原支部長、森東塗協賛助会員会幹事長によるテープカットが行われた。

 東京・新宿西口広場で催された「いいいろ塗装の日記念イベント」会場では、「落書きなくし隊」や「塗装のいろいろ実演・体験」などのコーナーで、▽舟本馨東京都青少年・治安対策本部長による講演▽落書き消し・貼り紙防止実演▽塗装教室▽フレックススウェード調工法の実演▽デコイーズローラー工法の実演▽フローリング床補修の実演―などが行われた。このほか、住まいのリフォーム・塗装なんでも相談コーナーで、塗り替えや住まいに関する様々な相談を受け付けた。
 フレックススウェード調工法の実演では、木目が描かれると、通りがかりの女性らは思わず足を止めて見入り、「ドアにも描けるの」と興味深げに質問をしていた。
 また、2日目にはシャンソン歌手・鈴木康子さんのライブも催され、会場の雰囲気を盛り上げた。

【賛助会員出展社】アイカ工業▽アトミクス▽エスケー化研▽大塚刷毛製造▽関西ペイント販売▽菊水化学工業▽恒和化学工業▽神東塗料▽スズカファイン▽大日本塗料販売▽トウペ▽トコナメエプコス▽中島商会▽日本特殊塗料▽日本ペイント販売▽メーコー▽森商事▽ロックペイント

◆日本塗装時報 2005年12月18日発行 1834号掲載記事◆

■関ペ、塗料を値上げ 来年1月から実施

 関西ペイント(小林正受社長)は、来年1月1日以降の出荷分から塗料製品およびシンナー類の価格を改定する。値上げ幅は品種により10〜20%程度。
 同社では、4月1日に価格改定を実施したが、その後も原油・ナフサ価格は高値で推移し、塗料の原材料価格はさらに大幅な値上げが実施された。また、原材料の中には世界的な供給不足に陥っているものもあり、今後も厳しい状況が続くものとみている。
 このため同社では、原材料価格の高騰によるコストアップを生産性向上や経費削減で吸収するのは困難と判断、再度製品価格の改定に踏み切ったもの。

■漆喰内装用塗料など紹介 京美友の会研修会

 京美(本社京都、中川博社長)と京美友の会は11月11日夕、京都塗料会館で研修例会を開いた。
 今回は、建築土木用防水材や特殊塗料のメーカー・大関化学工業(本社神戸、津田力麻子社長)が開発した漆喰内装用塗料「P・S・P」(パテックス・セーフティー・プラスター)を中心に研修。我妻栄人関西支店長やP・S・P事業部の二神崇氏が講師となり、機能・施工方法などを詳細に説明した。
 このほか、同社の外壁透明防水・保護工法「パラクリア」、塗膜防水材「パラテックス」なども紹介された。
 また、アクアシステム(本社東京)が開発した塗布式水性断熱塗料「断熱くん」について、同社京都ショールーム・関本広美所長と販売元の酪旺・田嶋洋三顧問が概要を説明した。
 研修会の最後に、中川社長は「従来は塗料メーカー中心に研修会を行っていたが、今回は毛色の違った製品を扱った。これからは『無機の時代』であり、本日の説明は皆さん『目から鱗が落ちる』感じであったと思う。塗料メーカーは有機に無機を混ぜているが、むしろ無機から進んでいく方が早いと思う。今後も会員の役に立つユニークな商品を紹介していきたい」と締めくくった。

■色彩ガイドブック 『カラーナビ』を発刊 日塗協

 日本塗料協会は、一般消費者向けの色彩ガイドブック『カラーナビ』を発刊した。
 塗料・塗装の際、色の選び方のポイントや配色をライフスタイル別に提案。「グリーン系にすると住む人の温かさが伝わる」「イエロー系は若々しくカジュアルな印象に」など具体例を挙げて説明している。
 一般消費者が自らペインティングする場合や塗装を頼むにあたっての手引き書ほか、塗料・塗装関係者が色彩提案する際のコミュニケーションツール、社内外の教育用テキストなどに活用できる。
 A4判カラー38ページ。頒布価格は、会員500円、製販装3団体会員600円、一般1000円(各税込み)。

■大阪塗料会館 8億1931万円で売却

 日本塗料協会(柴田學会長)は、5月の総会で大阪塗料会館の売却を決め、7月12日に入札を募った結果、寝具類の製造販売会社・モリシタ(大阪市中央区、森下茂社長)が落札、9月13日に決済を完了し、10月28日開催の第121回理事会で報告・承認した。入札には17社から応募があり、最低入札価格3億7千万円に対し、売却価格は8億1931万円。
 また、同会では日本塗料協会との事業統合に向けて準備を進めており、今回の大阪塗料会館売却収入は、今後の公益事業の推進と塗料産業界の発展に資するよう、活用方法を慎重に検討することにしている。

■下請け労務費支払い 手形期間などさらに悪化 国交省調査

 国上交通省は、建設業者の下請代金支払い状況と受け取り状況の実態調査結果をまとめた。
 それによると、元・下請業者間の書面による契約締結や、手形期間などが法令通りに適正に実施されている割合はほぼ例年と同様で、改善は進んでいない。今回から1次と2次の下請業者に対して、下位下請け業者との取引についても調査したが、下層にいくほど、法令違反の度合いが高まっていることも確認した。

 調査は約8000事業所を対象に行い、4141事業所から回答があった。同時に反面調査として、資本金1億円超の業者の中から400社を選び、取引のある下請業者それぞれ3業者ずつ、合計1200業者を対象に、下請代金の受け取り状況や契約の内容についても調べた(有効回答は776事業所)。さらに、1次・2次下請業者を対象にした下位の下請け業者に対する支払い状況調査では、対象109社のうち79社から回答を得た。
 元請け調査の結果では、契約を書面で締結している割合は、当初契約が85・3%、変更契約が76・5%。発注者から支払いを受けた後1ヵ月以内に下請代金を支払っているのは、公共工事、民間工事とも9割以上だった。ただ昨年度の調査と比べると、公共工事で1・5ポイント、民間で1・8ポイント悪化した。
 代金の支払い方法では労務費を全額現金で支払っているのは9割程度。材工一式では3〜4割にとどまった。労務費相当分の支払いは現金が基本とされており、1割近くが不適切な状態であることが分かった。手形期間が、法令で定められている「120日以内」の割合は昨年度よりも減少した。特に労務費では公共工事、民間工事とも5ポイント近く低下。さらに、低入札案件ほど適正に実施されている割合が低かった。

 元請業者の調査結果が正しいかどうかの反面調査では、「建設産業における生産システム合理化指針」や「下請け契約における代金支払いの適正化について」など、元下関係の適正化に向けた通達の認知度が下位にいくほど低い傾向にある。このため、法令を知らないことが適正な契約が普及しない要因になっている可能性があるるとして、同省では過去に出した通達の徹底を図ることにしている。

■合同安全大会を実施 大阪の塗装3団体

 大阪府塗装工業協同組合と日本塗装工業会大阪府支部、大阪塗装協同組合3団体の共催による合同安全大会が11月21日、大阪市北区のトーコーシティホテル梅田で開かれた。
 物故者へ黙祷を捧げたあと、大阪府塗装工業協同組合の石渡敏一理事長は「建設業の景況は依然として厳しい中、安全をおろそかにせず作業内容を見直し、1年の最後を無災害で締めくくっていただきたい。ヨットの冒険家・堀江謙一氏は最近世界1周に成功したが、寄港間際の写真を見ると、両肩から命綱をつけて船尾のポールに固定していたのが印象的であった。安全な場所にきても自分の身は自分で守るという基本を貫く姿勢に感心した。われわれの作業も同じで、低い安全そうなところでも事故は起こる。改めて安全意識を徹底され、災害のない職場環境づくりに努めていただきたい」とあいさつ。
 続いて、産業カウンセラーの佐野智世氏が「若者の労働観」のテーマで講演した。佐野氏は、就職難にもかかわらず最近の若者がすぐ仕事を辞めてしまう現実を指摘。企業の側でもこうした若者を受け入れ、うまく育てていく方策が必要であることを強調した。
 引き続き、大阪府中小企業中央会から、働きながら学ぶ「日本版デュアルシステム」が説明された。

■ケータイアート教室など好評 大塗装が技能フェアに出展

 大阪府塗装工業協同組合(石渡敏一理事長)と大阪府塗装技能士会(五十嵐建治会長代行)は11月11、12の両日、エル・おおさか(大阪府立労働センター)で開かれた「おおさか技能フェア2005」に出展した。
 この催しは、大阪府、大阪府職業能力開発協会、大阪技能士会連合会の共催で実施しているもので、両塗装団体は平成7年から毎年参加している。
 今回は、ものづくり体験コーナーで「ケータイアート教室」や塗装相談室を開設、来場者から好評を得た。このほか、賛助会員のロックペイント、アサヒハケ、ターナー色彩が出展し、遮熱塗料の実演などを行った。

■塗料メーカーの9月中間決算

(関西ペイント・大日本塗料・エスケー化研・トウペ・ロックペイント・神東塗料・イサム塗料・アサヒペン)