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◆日本塗装時報 2006年9月18日発行 1845号掲載記事◆

■東塗協・日塗装東京支部ら 「美しく守ります東京」
新宿西口広場で盛大にイベント 落書き消し・デコペなど実演


 “いいいろ塗装の日「美しく守ります東京」〜いいなぁ安心まちづくり落書きなくし隊〜”をテーマに、9月2、3の2日間、新宿駅西口広場のイベントコーナーで、東京都塗装工業協同組合(山岸純一理事長)・日本塗装工業会東京支部(磯部一夫支部長)・関東マスチック事業協同組合東京支部・東塗協賛助会の共催による消費者向けイベントが盛大に開催された。

 昨年に引き続き、東京都などの後援により実施されたもので、メインテーマの「落書きなくし隊」コーナーでは、落書き消しや貼り紙はがしの実演が行われ「都市景観を守る塗装」を都民に訴えた。

 「ペイントマジック」コーナーでは、デコラティブペインティングを実演。テーマパークの特殊塗装を数多く手がけているフランス人のペインターらが、石材調塗装や木目描きなどを披露し、見物人からは「まるで本物みたい」と驚きの声が上がっていた。
 「塗装のいろいろ実演・体験」コーナーでは、テレビ番組「菊次郎とさき」で陣内孝則氏に塗装技術を指導した東京都塗装高等技術専門校の加藤正雄講師による塗装教室や、フレックススウェードの仕上げ実演が行われた。
 恒例の「なんでも相談コーナー」では、塗装工事全般やリフォームなどの相談に答えた。また、キッズコーナーでは、子供を集めて塗り絵や紙切り芸、ゲームなどを楽しんだ。
 賛助会メーカーによる環境コーナーでは地球環境にやさしい最新の塗料と塗装用具などを紹介。後援の東京都青少年・治安対策本部、東京都環境局、警視庁も参加し、防犯対策を中心に展示した。

 このほか、セネガル伝統音楽のライブ演奏など、盛りだくさんのアトラクションでイベントを盛り上げた。

▲塗装の日 記念イベント
「社会に役立つ塗装」をPR 山岸東塗協理事長が強調


塗装の日記念イベントのオープニングセレモニーは9月2日午後1時から行われた。
 文京学院大学女子中学校・高等学校マーチングユース部による生演奏で開式。
 まず主催者を代表して、山岸純一東京都塗装工業協同組合理事長は「昨年に続いて塗装4団体の共催でこのイベントを企画した。また東京都では2年前に池袋で落書き消去キャンペーンを実施したが、これに協力させていただいた。そういたご縁で昨年、今回とご後援を賜り、今年新たに警視庁にもご後援いただいた。また、業界団体の日本塗料協会、日本塗料商業組合にも協力いただき、業界を挙げて塗装の日イベントを実施している。落書き消去キャンペーンは、青少年の健全な育成に寄与し、地域の治安対策に貢献するという大事な目的をもって行われているが、改めて塗装・塗料の大きな意義のある面を再度自覚・理解してきた。塗料・塗装でもっと社会のお役に立ち、一般の皆様にも塗装のもつ有用な機能をPRし、塗装のファンを広げていきたいという思いをもってイベントを開催した」とイベントの趣旨を説明した。

 次に、後援団体を代表して、舟本馨東京都青少年・治安対策本部長は「皆様のお力で落書き消去キャンペーンを進めている。おかげさまで、3年前から行っている落書き消去キャンペーンでは、大人はもちろん子供たちにも加わってもらって地域のみんなで落書きを消すという活動を行った。池袋から始まり、今年は新宿、青山などで行った。そのようなキャンペーンを行った地域はその後、地域の意識が盛り上がり、落書きを消した上に絵を描き、より美しい街をつくっていこうという大きな動きも出ている」とあいさつ。

 河野玉吉日本塗装工業会会長は「早いものでこのイベントは今回で5回目を迎えた。1回目は都庁からの要請により、平成14年に都庁前広場で塗り替えフェアを開催した。翌15年は建設業9団体と共催し、私どもは『住まいにやさしい塗装』をテーマに出展した。16年は石原都知事が聖書年の非行化防止と住環境を守ることを提案され、落書き除去に取り組んだ。昨年は東京都整備局、治安対策室のご後援をいただき、住環境を守る環境にやさしい塗装を主体にイベントを開催した。今回は表記のテーマで塗料の良さ、安全さをご説明したい」と述べた。

【イベント賛助メーカー】アイカエ業▽アトミクス▽アネスト岩田▽エスケー化研▽犬塚刷毛製造▽小野運送店▽関西ペイント販売▽菊水化学工業▽クオリテックジャパン▽京葉ケミカル▽恒和化学工業▽三生オンューインシュアランス・マネジメント▽神東塗料▽スズカファイン▽大日本塗料販売▽太洋塗料▽東京ヨシカワ▽トウペ▽トコナメエプコス▽中島商会▽日本特殊塗料▽日本ビソー▽日本ペイント販売▽フクイセンイ▽九大食品▽水谷ペイント▽三井住友海上火災保険▽メーコー▽森商事▽ロックペイント。

■塗料メーカー各社が値上げ

 塗料メーカー各社は塗料原材料の値上がりに伴い、塗料およびシンナー類の価格改定を実施する。改定時期と値上げ幅は次の通り。
【関西ペイント】9月出荷分より▽塗料類7〜10%、シンナー類15〜20%
【大日本塗料】9月出荷分より▽塗料類7〜10%、シンナー類15〜20%
  【神東塗料】10月出荷分より▽塗料類5〜10%、シンナー類10〜25%

■第9回グッド・ペインティング・カラー 塗料・塗装による優秀作品を公募

 グッドペインティングカラー委員会(委員長・小林正受日本塗料工業会会長)は、第9回グッドペインティングカラーの対象作品を募集する。
 同コンペは、日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本塗装工業会の共催により、優れたカラープランニングの作品を公募し、優秀作品を世に送り出したカラープランナーを表彰するもの。審査員は、環境プロデューサー・泉眞也氏、元日本建築仕上学会会長・伊藤敏雄氏、東北芸術工科大学名誉教授・日原もとこ氏、日本色彩研究所理事・赤木重文氏で、最優秀賞1点・優秀賞3点・特別賞数点が選出される。

 募集要項は次の通り。
【募集対象】 塗料・塗装仕上げを主体に色彩設計を実施した建築物や構造物。04年以降に完成した物件で、同コンペへの応募を行っていないもの。常設(新設・塗替)・仮設および外装・内装は問わない。
【賞】 最優秀賞1点(賞金30万円)▽優秀賞3点(同10万円)▽特別賞数点(同5万円)
【応募資格】 不問(ただし、被表彰者は応募作品のカラープランナー)
【募集期間】 10月1日〜10月31日
【発表】 12月初旬
【応募方法】 同委員会指定の応募用紙に作品解説を記入し、カラー写真4部、色見本4部、CD−ROM1枚、を提出する。応募用紙の入手方法は、同委員会事務局へ請求するか、または日本塗料工業会のホームページ(http://www.toryo.or.jp)からダウンロードする。
【スケジュール】 審査・11月27日▽結果通知・12月中旬▽表彰式・07年1月10日東京・ホテルニューオータニ
【問い合わせ先】 日本塗料工業会内同委員会事務局(03・3443・2011)

■関ペの路面遮熱塗料 鈴鹿・モートピアに採用

 関西ペイント販売(藤田和弘社長)の路面遮熱塗料「ヒルムA」が、モビリティランド・鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で正式採用され、第1期塗装工事が完了した。
 「ヒルムA」は、塗料中に含まれる反射性特殊顔料により太陽光(赤外線)を反射し、さらに中空バルーンによって熱伝導を抑制する相乗効果をもつ。コンクリート・アスファルトなどの素材の表面温度を未塗装面に比べて12℃〜18℃低減させることを可能にするという。
 また、水性1液タイプの塗料で、既存の床用塗料と同等の施工作業性を実現している。
 夏場の遊園地では、照り返しの熱による弊害・不快感への懸念があり、来園者への配慮が必要になっている。鈴鹿サーキットは、来園者が少しでも快適に楽しめるよう、園内環境の向上を目指しており、その一環として、今年3月、ヒルムA」を試験塗装したところ、既存の床用塗料に比べ表面温度を低減できることを確認した。
 その結果、鈴鹿サーキット内の遊園地「モートピア」で正式採用となり、第1期工事として約6000平米を本年7月に施工したもの。
 同社では、今回の採用を機会に、今秋にも汎用展開を図る考え

■日塗工講演会 ストック市場の拡大に活路 VOC削減など環境対策が急務

 日本塗料工業会は9月5日東京、6日大阪の両塗料会館で、製販装3団体の会員を対象に「塗料・塗装の需要実績」に関する講演会を開催した。今回は西村幸男日本塗料工業会専務理事、川島敏雄日本塗装工業会常務理事が講師となり、塗料・塗装産業の現状と今後の見通しについて講演。ストック市場への取り組みや環境問題への対応がますます焦眉の課題になっていることが報告された。
「日本の塗料需要動向と将来」 西村専務理事の講演要旨

 日本の経済は、大阪万博までの高度経済成長の時代は別にして、湾岸戦争後の低成長期は大きな浮き沈みがあった。塗料産業は他の産業の影響を受けやすく、やはり大きく上下した。
 輸送機械は別にして、ほとんどの産業で平成2年をピークにして出荷高は下降している。塗料産業も例外ではない。
 塗料の出荷数量と従業員数の推移で見ると、平成2年の217万トンを超える出荷量より、下降の一途をたどっているが、他の産業に比べると、下降はゆるやかである。ただ、従業員数は、5年後の平成7年まで徐々に上昇し、その後やっとリストラがはじまり、05年でようやく一人当りの出荷量は、上向きに転じた。

「建築塗装の現状と将来」 川島常務理事の講演要旨

 建設投資の実績は、90年に81・4兆円であったが、ものが03年53・7兆円、04年52・5兆円、05年53・5兆円(見込み)、06年52・9兆円(同)となった。
 建設投資の中長期予測では、10年度46・6〜51・2兆円、20年度39・7〜51・1兆円が見込まれている。
 このように新築が低迷する中で、住宅ストックは05年に5390万戸に達し、今後も増加が予想されている。
 一方、住宅の平均耐用年数はイギリス75年、アメリカ44年に対し、日本は26年で、ストックマネジメントの重要性が指摘されてきた。

 西村専務理事の講演川島常務理事の講演要旨は、塗装時報1845号に掲載中です。お申し込みはこちらからどうぞ。

■NACE東京セクション設立 塗装検査員の資格教育など実施

 国際的な防食技術者協会、NACE(本部・米国ヒューストン)は、日本国内会員の有志により、NACEインターナショナル東京セクションを設立した。
 NACEは、1943年に設立され、法人会員343社、個人会員1万5700人からなる国際的な団体で、産業界の腐食問題を調査・研究し、その成果であるNACE規格は防食のガイドラインとして広く採用されている。
 また、防食技術のセミナー・トレーニングも開催しており、その一つであるCIP(塗装検査プログラム)の研修制度は1981年から実施し、国内外で約2000人がNACE認定塗装検査員の資格を取得している。

 東京セクションの概要は次の通り。
【役員】CEO・松井巌(アソシエーテイド・コーティング・インスペクター)▽会長・田邊広往(大日本塗料工業技術開発部門副部門長)▽副会長・永田利明(日本防食工業取締役技術本部長)
【事務所】神奈川県横須賀市佐原4−402−3▽電話046・803・3222▽FAX同▽メールnace@nace-tokyosection.org ▽URL:http://nace-tokyosection.org

■東方工業 TOHOに社名変更

 東方工業(本社・東京都千代田区、秋山隆司社長)は、創立50周年を機会に、8月1日から社名をTOHO株式会社(英文表記・TOHO CORPORATION)に改称した。これに伴い、URL(ドメイン)もtoho-cp.co.jpに変更した。

■岩塗装『広報』114号

 岩手県塗装工業組合と日塗装岩手県支部が発行。▽岩手県塗装工業組合第23回総会で菊池敏雄理事長が再選▽日塗装東北支部連合会第46回総会▽日塗装岩手県支部第51回総会▽優秀施工者建設マスターに片岡重幸さん▽盛岡塗装組合第43回総会▽一関高等職訓校で入校式▽第30回県下地区対抗ソフトボール大会など。

■大阪昭和会 10月に30周年式典

 大阪昭和会(澤田浩一会長)は、創設30周年を記念して、10月13日「MiaVia」(大阪府吹田市芳野町13−8)で午後4時から記念式典、6時から祝賀会を開催する。

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