◆日本塗装時報 2007年2月18日発行 1851号掲載記事◆
川上塗料関西ペイント日本ペイント中国塗料

■川上塗料決算 売上高71億円

 川上塗料の06年11月期連結決算(05年12月1日〜06年11月30日)は、売上高71億66百万円(前年同期比2・6%増)。損益面では、原料コスト上昇が響き、経常利益1億73百万円(同5・6%減)。また、投資有価証券の売却により特別利益94百万円を計上し、建築資材部門でのクレームに伴う特別クレーム補償費1億64百万円を特別損失に計上したことにより、当期純利益は78百万円(同26・5%増)になった。
 需要分野別では金属製品、道路車両(主に二輪車)、構造物・鉄パイプ(ロシア向け輸出を含む)、工作機械、ガラス製品向けなどは増加したが、建築資材、電気機械、建設・運搬機械、計量機器の分野は減少した。
 07年11月期は、原材料価格の上昇を製品価格の是正や新規需要の開拓により吸収するとともに、全部門の総力をあげ、一層「顧客満足度の向上」に注力し、工場生産性の向上、環境対応型塗料の開発強化・拡充を図る。業績見通し(連結)は、売上高は73億20百万円(前年同期比2・1%増)、経常利益1億85百万円(同6・4%増)、当期純利益85百万円(同8・6%増)を見込んでいる。

■関ペ第3四半期 経常益12%増に

 関西ペイントが2月9日発表した07年3月期第3四半期連結業績は▽売上高1714億59百万円(前年同期比10%増)▽営業利益163億13百万円(同16・8%増)▽経常利益184億11百万円(同11・9%増)▽純利益102億80百万円(同15・7%増)と好調。
 主にアジア地域で自動車用塗料、工業用塗料分野が伸びたことが寄与した。
 通期の連結業績予想は、前回発表通り▽売上高2200億円▽経常利益250億円▽純利益135億円。

■日ペ第3四半期 経常益35%増

 日本ペイントが2月2日発表した07年3月期第3四半期連結業績(06年4月1日〜12月31日)は、▽売上高1637億31百万円(前年同期比6%増)▽経常利益117億51百万円(同35・3%増)▽純利益75億76百万円(同30・5%増)と大幅な増益になった。アジアを中心に持分法投資利益が増加したほか、環境配慮型商品の拡販などが奏功した。
 通期の連結業績予想は▽売上高2220億円▽経常利益130億円▽純利益83億円で、昨年11月に公表した数値を変更していない。

■中国塗料 連結業績予想を上方修正

 中国塗料が1月31日発表した07 年3月期第3 四半期連結業績(06年4月1日〜12月31日)は、▽売上高628億42百万円(前年同期比26・1%増)▽経常利益47億45百万円(同74・8%増)▽純利益33億54百万円(同74・4%増)と大幅な増収増益。
 国内では船舶用は堅調だったが、工業用は低調。一方海外では、工業用、船舶用とも順調で、コンテナ用塗料も大きく伸びた。
 通期の連結業績予想は、▽売上高850億円▽経常利益63億円▽純利益40億円に上方修正した。個別の業績予想は変更しないが、1株配当を7円50銭から10円に増配する。