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◆日本塗装時報 2007年3月18日発行 1852号掲載記事◆

■日塗装会員年間完工額 0・8%減の7610億円

1社平均は2・3%増

 日本塗装工業会がまとめた06年度塗装工事業者実態調査によると、年間完成工事額の総額は7610億7千万円で、前年度比0・8%減。前回調査では9年ぶりに増加したが、再び減少に転じた。ただ、1社平均は2億5千7百万円で、同2・3%増加している。新築(構成比26・7%)、塗り替え(同73・3%)の比率は、前年度と同じ。官庁・民間の工事別では、公共工事の減少を反映して、民間の比率がさらに高まっている。

 同調査は06年9月1日付で集計したもの。調査事業所は2961社。
 完成工事高を支部別にみると、多い方から▽東京(1866億5千5百万円)▽大阪(793億3千万円)▽神奈川(583億6千2百万円)▽愛知(414億9千万円)▽福岡(319億9千5百万円)と続く。伸び率では▽山形(前年度比19・9%増)▽山口(同12・3%増)▽群馬(同11・2%増)▽長崎(同9・7%増)▽福井(同8・7%増)などが高く、逆に▽高知(同18・7%減)▽埼玉(同17・3%減)▽鳥取(同13・9%減)▽岡山(同9・7%減)▽秋田(同9・6%減)などが低い。
 1事業所平均の年間完成工事高が多い支部は▽東京(7億5千5百万円)▽山口(6億6千8百万円)▽大阪(5億8千7百万円)▽神奈川(3億7千6百万円)▽兵庫(3億7千5百万円)など。伸び率が高いのは▽長崎(前年度比24・5%増)▽山形(同22・5%増)▽群馬(同17・1%増)▽福井(同15・1%増)▽大分(同12・9%増)などとなっている。
 新築工事は1872億1千4百万円(構成比26・7%)に対し、塗り替え工事は5145億7千6百万円(同73・3%)。
 官庁・民間別では、官庁工事597億2千3百万円(同8・1%)に対し、民間工事6793億1千2百万円(同91・9%)。
 請負種別では、元請け工事額が2115億6千5百万円(同31・1%)、下請けが4677億4千7百万円(同68・9%)で、0・3ポイント元請け比率が上昇している。

◆日本塗装時報 2007年3月18日発行 1851号掲載記事◆

■「塗料の水性化を推進」 日塗装がパンフレット作成 青少年の非行防止を

 日本塗装工業会安全委員会(古崎正敏委員長)は、シンナーの乱用防止と塗料の水性化推進をPRするパンフレット=写真=を作成した。
 同委員会では平成3年からシンナー問題に取り組み、100回以上の会議を重ねてきた。シンナー等の有機溶剤は▽大気汚染▽労務災害の原因▽青少年の乱用―などの問題がある。とりわけ青少年非行の問題は深刻で、その防止のため、「夜回り先生」として有名な水谷修氏を講師に招いて各地で講演会を開催するなど、積極的な活動を展開してきた。
 今回のパンフレットは、こうした成果を踏まえ、第2部会(草刈保廣部会長)が、A4判8ページの小冊子としてまとめたもの。
 内容は、水谷修氏の講演「シンナー乱用と青少年問題」を中心に、シンナー乱用が身体にもたらす害やその流通経路、薬物問題の社会的背景などを分かりやすく説明。併せて、塗料の水性化に向けた塗装業界としての取り組みを紹介している。
 日塗装では1万部を制作。「水谷先生も絶賛されており、広くPRするようアドバイスもいただいている」(草刈部会長)とし、今後各方面に向けてアピールしていく。

■支部長会 「良質な工事を」 河野会長が強調

 日本塗装工業会の第65回全国支部長会は2月20日、大阪・新阪急ホテルで開かれた。
 冒頭、河野会長は「工事単価は底を打ち、上昇の兆しがみえているようだが、今はまだ安く契約した工事が多い。会長に就任以来『無理なものは無理だという姿勢で勇気をもってやっていただきたい』ということを訴えてきた。会員各社、支部が元気になることで本部も元気になれる。本来、専門工事業は良質な仕事をして社会に還元することが存在理由である。幸い、われわれには新築だけでなく改修もあり、それらの分野で良質な工事を提供していくことを柱にやっていきたい。『落書きなくし隊』や近く第8回目が始まる『ペインテナンスキャンペーン』の事業も支部のお役に立つことを願っている。非会員との差別化を図る建設塗装基幹技能者制度については、経審への加点を推進する団体に参加することを決めた。本日現在で会員数は3011社となり、会員の減少が続いているが、良質な工事を続けることが生き残れる道であり、頑張っていただきたい」とあいさつ。
 このあと▽06年度事業報告▽同仮決算案▽07年度重点施策案・事業計画案▽同予算案―などについて質疑応答を行った。

■全国技能競技大会 FC自由仕上げテーマ 「応接室の壁面」に変更

 第21回全国建築塗装技能競技大会の実技課題が一部変更される。
 課題Aフレックスコート自由仕上げは、大賞・新人賞とも、テーマを「応接室の壁面(20u目安)に創作する」、工程を「指定するテーマに沿って実用可能な壁面に仕上げる。ポイントレリーフ(部分的な装飾)は想定しない」と変更する。変更の趣旨は「過去に絵画調の作品が多くみられたので、今回は実用可能な壁面の塗装仕上げを重視する」とし、連続した壁面に使えるものを求めている。
 また、課題Bつや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げは、コテさばきを見るため、地付けの工程を「金鏝」に統一する。

■第8回ペインテナンス 4月からスタート

 日本塗装工業会の07年度(第8回)ペインテナンスキャンペーンは、4月1日から9月30日までの6か月間開催される。
 協賛メーカーは関西ペイント、日本ペイント、ロックペイント、スズカファイン、大日本塗料、水谷ペイントの塗料メーカー6社に、今年から大塚刷毛製造が加わり、合計7社。
 キャンペーン用のチラシは20万枚、のぼりは120本を用意。また、品質委員会では法被8着とのぼり2枚1セットを用意し、各支部でのPR活動などに貸し出す。
 今回のキャンペーン景品は、前回と同様のポータブルDVDプレイヤーで、ユーザー懸賞200本、オープン懸賞10本を予定している。。

■日塗装総会・全国大会 5月24日郡山で

 日本塗装工業会の第48回定時総会と第34回全国大会は5月24日、福島県郡山市のホテルハマツで開催される。
 全国大会記念講演会では、語り部「森和美による野口英世と母シカの物語」、剣舞「会津白虎隊」が予定されている。
 また、翌25日は、会津、裏磐梯、いわき各コースの観光旅行とゴルフ大会が開催される。

【会場】福島県郡山市虎丸町3番18号、ホテルハマス(024・935・1111)
【日程】5月24日14時〜15時30分定時総会▽15時40分〜16時40分全国大会▽18時〜20時20分懇親会

■日塗装兵庫県支部 創立50周年記念CD

 日本塗装工業会兵庫県支部(真岡克憲支部長)は、創立50周年記念CD−ROMを制作、関係先に配布した。昨年2月24日に開催した記念式典の写真を多数収録している。

■「職人学校」「技能者会」が発足 社会的地位向上と待遇改善へ 大阪府建団連

 大阪府建団連(北浦年一会長)は「職人学校」と「関西建設技能者会」を設立、2月19日に大阪市内のホテルで報告会を開催した。職人学校は卓越した技能を伝承し、優秀な技能者を育成するのが目的。当面は1級土木、建築施工管理検定の対策講座に絞り、4月1日から開講する。技能者会は1級技能士など高度な技能をもつ職人の会で、職人学校との両輪で運営していく。これらは同会が推進している「5点セット」(派遣事務処理会社、第三者機関など)の一環として位置付けられており、各組織が連携することによって、技能者の社会的地位向上と経済的自立、生活向上を図ることにしている。

 報告会では、まず北浦会長が「いま職人の数はどんどん減っている。職人を育てず、使い捨てにしてきたツケがいまきている。このピンチは考え方ひとつでチャンスに変わる。先行き不透明な時代だが、行動を起こせば必ず先は見えてくる。このチャンスを逃すことなく、着実にものにしていただきたい」とあいさつ。
 厚生労働省職業安定局建設・港湾対策室の荒牧英雄室長、国土交通省総合政策局建設振興課労働資材対策室の岡哲生室長から来賓あいさつがあり、引き続き京都大学大学院・古阪秀三助教授、ポリテクセンター滋賀短期大学・杉本誠一教授が就業機会確保事業、職人学校、技能者会の概要などについて説明した。
     ◇
 同会では▽大阪府建団連・紹介貸借室▽技能者会▽職人学校▽派遣事務処理会社▽第三者機関―の5組織(5点セット)を新設し、これらが相互に連携して技能者確保育成のためのネットワークづくりを行うという構想を掲げている。
 昨年12月には「建設業務労働者就業機会確保事業」の実施団体としての認可を申請。大阪府建団連に加盟する団体の有志で「紹介貸借室」を設立し、技能者派遣(貸借)や技能者有料紹介の事業を大阪府建団連内で行うことになった。
 今回設立する職人学校は、「事業主や職人(受講者)に極力お金のかからない学校づくり」「キャリアアップを望む者はいつでも簡単に受講できる学校」がコンセプト。大阪府建団連の会議室や傘下の事業所の作業場などを借り、職人が受講しやすいよう夜間や土日に開催する。
 初年度は▽1、2級建築・土木施工管理技術検定対策講習▽関西建設技能士会に入会する資格取得の支援講座(1級技能検定学科・実技対策講座=各団体が実施しているものを除く)―を実施。今後は新規入職者に対する教育や、技能者会入会者のキャリアアップ講習などを予定している。
 職人学校を支援する関西技能者会は、「技能者の社会的地位の向上および技能者自身の経済的自立と生活向上を目指し、会員相互の協力により、技能者の技能および資質の向上、優秀な技能の伝承を図り、もって公共の福祉の増進に寄与する」ことを目的に、関西在住の建設技能者で構成。大阪府建団連とは独立した組織として設置する。(当面は大阪府建団連内に事務局を置く)
 入会には▽基幹技能者▽1級技能士▽1、2級施工管理技士▽建設マスター・現代の名工顕彰者―などの資格が必要だが、大阪府建団連傘下の技能者に限らず、広く門戸を開放する。

■剥離洗浄協ら4団体 合同セミナーを開催

 NPO法人日本剥離洗浄技術協会、NPO法人関西リニューアル協議会、日本樹脂施工協同組合関西支部、大阪府ビルリフォーム協同組合の4団体は2月15日、大阪市内で合同セミナーを開催した=写真。
 セミナーに先立ち、主催者を代表して泉幸夫日本剥離洗浄技術協会理事長は「雪崩のような施工単価の下落は、中小建設業者を直撃している。しかし、生きるためにはこの厳しい状況を乗り越えていくしかない。これを打破するために、4団体の持つ優秀な技術、画期的な施工法を顧客・設計者に対して提案して、新工法の実現に向けてがんばりたい」と開催の趣旨を述べた。このあとセミナーに移り、各団体のユニークな新工法などを紹介した。

剥離洗浄技術協会: 「鉄部塗装10年保証」
 (磯部塗装・高橋克美氏)建築物の鉄部が長期保証できないのは、施工者側の認識不足および塗装目的の違いによるところが大きい。鋼構造物塗装に比べ、建築塗装では、鉄はさびるものであるという先入観が強く、いかに錆の発生を抑えるかという技術・研究・努力が不足している。また、建築物の場合は美観が主目的で、ケレンや膜厚管理が不十分である。
 建築用に使われている変性エポキシは、錆止めではなく、プライマーにすぎない。3回塗り程度では水分が塗膜を透過するため、最低でも300ミクロン以上の膜厚を確保する必要がある。
 第一種ケレンによって黒皮まで完全に除去し、5工程で十分な膜厚を確保すれば、10年の長期保証も可能である。

ビルリフォーム協組: 「外断熱ピンネット工法」
 (渡辺物産・渡辺清彦氏)「GN外断熱ピンネット工法」は、既存仕上げの上に新たにネット補強下地層を構築して、タイルやモルタルなど既存仕上材の落下を防止し、断熱材を張り付けることにより、外壁の劣化防止と外断熱効果を持たせる工法。
 オール国産の材料で構成し、外壁面にピンネット工法を応用しているので、断熱層の剥離・落下が発生せず、アンカーピンが熱橋にならないよう形状・材質を配慮している。仕上げは塗装、大理石調仕上げ、タイルなど幅広いバリエーションが可能。
 すでに2300物件、200万平米の実績があり、外装材の剥落防止、躯体の長寿命化、省エネ化、室内環境の向上、ヒートアイランド対策などに今後も需要の拡大を見込んでいる。
 設計価格は、塗装仕上げ1万9千円、左官2万1千円、タイル3万3500円。。

樹脂施工協組関西支部: 「外壁タイル剥落防止工法」
 (ダイニチ・大川正培氏)「JKセライダー工法」は、短繊維を混入した特殊アクリル樹脂「JK−セライダー」とアンカーピンで、タイル張り外壁を補強するタイル落下防止工法。
 JKセライダーの皮膜は、防水性に優れ、透明のため、タイル張り外壁の風合いを損なわない。
 施工は、タイル表面にアンカーピンを平米当たり4本打ち、その上に無色透明のアクリル樹脂塗膜落下防止材(JKセライダー)を塗布する。
 タイル面を強力に補強する効果が認められ、熊本市の熊本東宝会館に描かれた巨大なモザイク壁画を熊本学園大学へ移設する際にも採用された。
 協同組合と施工業者連名でタイル落下防止10年保証を行う。平米当たりの設計価格は1万5千円。

関リ協: 「受注に役立つ補償制度」
 (日本リスクマネジメント・青木亨氏)関西リニューアル協議会では、受注に役立つ補償制度として▽60か月メンテナンス補償制度(組立保険)▽民間工事向け履行保証保険▽建築足場を利用した盗難事故に備える保険―を取り扱っている。
 60か月メンテナンス補償は、マンションの大規模修繕工事を行う場合、工事期間中の損害を補償する通常の組立保険に加え、工事完成引き渡し後60か月までの間に生じた損害を補償するもの。
 民間工事向け履行保証保険は、施工業者が契約を履行しない場合に発注者が被った損害に対して保険金を支払う仕組み。支払保険金額は、未完成部分の再契約代金から未完成部分に相当する現契約代金額を引いたものになる。通常補償額は、請負契約金の10%。
 建築足場からの浸入盗難事故に備える保険は、家財道具や現預金の盗難被害を補償する保険で、現金は20万円、預貯金証書は200万円までが補償される。

■「元下取引ルール」などテーマに 経営革新支援研修会開く 建専連

 建設産業専門団体連合会(建専連、才賀清二郎会長)は、このほど全国10地区で「建設専門業の経営革新支援研修会」を開催した。
 今年に入って、国や地方自治体発注の公共工事でダンピングが急増するなど、価格競争が激化している。ダンピングは品質確保に支障を及ぼすほか、専門工事業者や技能労働者へのしわ寄せが懸念されている。
 このため国土交通省では、地域の中小・中堅建設業者の経営基盤強化を図り、経営相談事業を推進しており、建専連と会員17団体に相談受付窓口を設けている。
 今回の研修会では、「地域建設業の現状と課題・元請・下請取引ルールのポイント」「建設業退職金共済制度の概要」をテーマに、各地方整備局建政部長らが講師となって説明。併せて経営相談会も実施した。
     ◇
 建設産業専門団体近畿地区連合会(近畿建専連、北浦年一会長)では2月20日午後、大阪府立労働センター(エル・おおさか)で開催、約100人が受講した。
 研修会に先立ち、北浦会長は「いま世の中が大きく変わろうとしている。少子化の進展は、建設産業の需要と供給のバランスに影響してくる。これから仕事が増えてきても職人不足がさらに深刻化してくることが予想される。同時に今後は法令順守がさらに厳しく問われることになる。流れは大きく変わりつつあり、今から1年先にはもっと大きく変わることになる。行政が今の建設業の変革に本腰を入れている。これから退場を強いられる会社も多く出てくるだろうが、皆さんも事業の存続のために自らの問題として考えていただきたい」とあいさつ。
 続いて、坂真哉近畿地方整備局建政部長が「地域建設業の現状と課題」、岡野茂昭建政部建設業適正契約推進官が「元請・下請取引ルールのポイント」のテーマで講演した。
 坂建政部長は▽元下関係の適正化=適正契約推進官の設置、建専連個別団体との意見交換会実施、立ち入り調査の実施▽基幹技能者の評価=確保・育成に向けた条件整備、経審への位置付け・総合評価方式での評価など▽建設業法順守推進本部(仮称)の設置=違反行為への対応強化、「駆け込み寺」(仮称)の設置、施工体制Gメンの拡充による立ち入り調査件数の大幅増加、ペナルティーの強化▽技能労働者の雇用環境の整備=改正建設労働者雇用改善法の活用―などを説明。
 岡野推進官は、下請代金支払い実態調査の結果を踏まえて、現在の元下取引慣習の問題点などを指摘した。国交省では大臣許可業者約1万社を立ち入り調査しているが、各整備局に設ける業法順守推進本部によりその大幅な強化を図る。
 建設業法は道路交通法に次いで守られていない法律といわれ、現在の業法の順守率が30%程度だとすると、これを少なくとも70%ぐらいに引き上げることを目標に設定した。「そうしないと、建設業界がその他の産業から見た場合、異端児になってしまう」とし、「若い人にも入ってもらえる魅力ある産業界にするには業法の順守が喫緊の課題である」と強調した。
 下請け側が留意すべきポイントとしては▽見積書に必ず日付を入れる▽当初の見積もり金額が変われば、最終金額の見積書を提出する▽契約書を作成しないのは業法違反であり、必ず契約書を取り交わす▽工事着工前に契約する―などを指摘した。
 また、元請けの不当行為に対しては、整備局内に設置する専用電話(駆け込み寺)に通報するよう求めた。

■好川産業 福岡営業所を開設

 好川産業(好川久雄社長)は、九州地区営業拠点の確立と在庫充実による顧客サービス向上のため、福岡営業所(櫛野實所長)を開設、3月12日から業務を始めた。

【福岡営業所の概要】
所在地・福岡市博多区板付1丁目11番39号
電話・092・433・1666
FAX092・433・1788

■JIA 建築家対象に 木材塗装セミナー開く

 日本建築家協会(JIA)の関東甲信越支部住宅部会(大川直治部会長)は2月15日、東京都渋谷区の建築家会館で、会員建築家向けの塗装セミナーを開催した。
 「知っているようで知らない木材塗装の話」と題して、講師の長澤良一氏(木材塗装研究会、キャピタルペイント東京営業所長)が▽木材塗装はなぜ難しいと言われるのか▽木材塗装に使用される塗料の種類▽VOC排出規制法と木材用環境対応型塗料▽木材塗装用としての水性塗料―などのポイントを説明した。
 長澤氏は、無垢材に自然系オイルを使った場合に問題が多発していることを指摘。その代替製品として、ウレタンオイルや水性ウレタンを紹介し、参加者からは「目からうろこが落ちた」と好評を得た。

■東久留米市で 落書き消去キャンペーン

 東京都の治安モデルである「落書き消去キャンペーン」の第11弾が3月12日、東久留米市で開催され、東京都塗装工業協同組合(山岸純一理事長)と日本塗装工業会東京支部(磯部一夫支部長)が協力した。
 当日は、東久留米市第二小学校の生徒らが参加。広場や公園の落書きを消去し、子供達が安心して遊べる環境をよみがえらせた。

■高齢者対象に技能講習 大塗装が協力

 高齢者のためのシニアワークプログラム技能講習(大阪府シルバー人材センター協議会主催)が2月20から27の7日間、ポリテクセンター関西などで開かれ、大阪府塗装工業協同組合(田伏健一理事長)が協力した。
 塗装作業補助員として働くことを希望する高齢者を対象に実施したもので、1週間にわたって座学や塗装実習を行い、講習終了後はハローワークの立ち会いのもとで合同面接会が開かれた。

■岩塗装『広報』2月号

 岩手県塗装工業組合と日本塗装工業会岩手県支部が発刊。特集は「いいいろ塗装の日」記念事業。「塗装なんでも電話相談室」で49件の相談に答えたほか、8地区で塗り替え奉仕などのイベントを行った。

■大阪昭和会 澤田会長が再任 組織の抜本的改革へ

 大阪昭和会(澤田浩一会長)は2月23日、大阪・グランキューブ大阪で06年度通常総会を開き、06年度事業報告・会計報告、07年度予算案、会則変更などを審議、承認した。
 この中で、従来第1、第2の2つの委員会と本部部会(総務・企画編集・健康診断・ボランティア)で構成していた組織体制を、今後は理事会が定める事業目的別委員会制に再編、組織の抜本的改革を実施することになった。

 任期満了による役員改選では澤田会長が再任。新役員承認後、あいさつに立った澤田会長は「昨年は30周年式典という大きな目標があり、なんとかやってこられた。3年目を迎えて、どのような会にしていくべきか、会長としての真価が問われると思う。新年度の基本方針としては、会員の心の支えになる会、会員事業の発展に寄与する会を目指したい。組織改正を図ることになったが、もし試みた結果が良くなければ元に戻したい。ただ、何もしないことは会の衰退になると思い、大きな変革を行うことにした。会員増員のためには、会を体験し、見てもらうことで広報活動をしていきたい。そのためには会員が能動的に会を牽引してほしい。各自がしたいことができるよう組織改正をしており、より一層の協力をお願いしたい」と新年度の方針を示した。

 大阪昭和会の新役員は次の通り。
【会長】澤田浩一(協榮塗装工業)
【副会長】日下幹朗 (ケンコク)▽稲田剛(日之出塗装工業)
【副会長兼総務委員長】杉田広訓(関西ペイント販売)
【企画委員長】高山恒夫(高山商店大阪営業所)
【事業委員長】湊健治(大日本塗料販売)
【理事】別所亨(大阪塗装)
【会計】外村耕作(ソトムラ)
【事務局】大平耕(日本ペイント販売)
【室長】松室利幸(伊勢屋テック)

ホームページを開設

 大阪昭和会はホームページ(http://www.osaka-showakai.com)を立ち上げた。
 コンテンツは▽活動報告▽ボランティアの記録▽会員紹介▽創立30周年記念ビデオ―など。会員専用のページでは、過去の周年記念誌をPDFファイルで保存している。

■日塗装群馬県支部50周年 伊香保温泉で盛大に記念式典

 日本塗装工業会群馬県支部(藤澤茂支部長)は2月9日午後、群馬県・伊香保温泉のホテルで、創立50周年記念式典を開いた。
 開会にあたって、藤澤支部長は「当支部は1957年に10社で設立され、現在は38社となっている。思い起こすと、40周年の式典の時には新米支部長の私が、初代支部長であった今は亡き父・藤澤源八に功労者感謝状を贈った。親子で感謝状を授受したのは、業界でも初めてのケースだったそうである。それから10年が経ち、支部を運営している現在の役員は、私と同じ団塊の世代が多く、平均年齢も高くなっている。創立50年を機会に若い支部会員の方々にお願いしようと思っている。
 支部の活動としては、毎年恒例になっているいいいろ塗装の日のボランティア塗装が特筆できる。毎回、大勢の会員が県下より駆けつけていただき、実施した施設から喜ばれており、塗装と言う職業を通じての社会奉仕が出来ることを感謝している。
 本日の50周年を一つの節目として、支部会員の増強、支部活動の活性化、ボランティア塗装、各種講習会・勉強会の開催を積極的に行い、支部のレベルアップを図るとともに、広報活動を通じて塗装業界のイメージアップをより一層推進していきたい」とあいさつした。
 来賓紹介のあと、感謝状を贈呈。国土交通省総合政策局・芳本竜一課長補佐、日本塗装工業会・白川隆幸副会長、関東支部連合会・上田伸一会長から来賓あいさつがあり、受賞者を代表して上原一彦、和田光正の両氏が謝辞を述べた。
 最後に椎名章記念式典副実行委員長の閉会の辞で締めくくり、このあと引き続き祝賀会と関東支部連合会の新年会を併せて催した。

 受賞者は次の通り。
【1.国土交通省建設経済局長表彰】上原一彦
【日塗装会長表彰】和田光正(和田塗装工業)▽前田貢(前田塗装)▽中島國雄(クニ美装)▽木村英行(木村塗装工業)▽藤澤茂(フジサワ)▽神保久明(神保塗装工業)▽三橋丈夫(三橋塗装店)▽河島宏光(河島塗装)▽木暮実(木暮塗装)▽柳井敬正 (柳井塗装工業)▽久保裕(久保塗装)▽青島浩 (高崎塗装工業所)▽椎名章(椎名塗装店)▽上坂肥司(輪島塗装)

■日塗装の07年度重点施策案 3本柱が決まる

 日本塗装工業会の07年度重点施策案は次の通り。

【長期方針】
 総合仕上工事業と特化した塗装専門工事業の確立を図る。

【重点施策】
 1.社会のニーズを充たす諸施策を推進し、評価される業種としての確立を図り、その重要性を周知する。
 2.建設産業の一翼を担い、「技術と経営に優れた専門工事業」を目指す。
 3.会員企業の健全な発展に資する事業を展開し、差別化を図る。

【重点施策の趣旨】
 建設産業は、依然として供結過剰傾向にあり、受注競争等による厳しい経営環境が続いている,このような中、本会の将来展望を示し課題を明らかにしながら力強く諸施策を推進していくことが必要である。
 本年度は次の3点に重点を置き、事業を推進する。

《社会に向けて》
 建築ストック時代のもとで、益々建築物の長寿命化か望まれてきている。このため、改修工事の施工技術や管理技術をより高め、顧客の満足度向上を図る。併せて、環境汚染防止や産業廃棄物の低減、省エネ、省資源等の地球環境問題に取り組み、社会の信頼と期待に応え、地位の向上を図るとともに塗装の重要性を周知する。

《業界に向けて》
 専門工事業の本質は直接施工する力である。そのためには技能者の育成が重要であり、建設塗装基幹技能者制度等を推進し、技術・技能の向上に努める。さらに新工法・新技術の開発に努め、将来を志向した建設生産システムや自主品質管理システム等の導入を図り、建設産業発展に寄与する事業を実施する。結果、基幹産業の一員として他の業種に先行した「技術と経営に優れた企業」を目指す。

《会員に向けて》
 塗装業界唯一の全国団体の一員として、塗装の果たす価値、重要性をより強く認識し、会員企業が自己責任を果たすことが重要である。そのために各自が会員としての自覚を待ち、各種事業に積極的に参画することが重要である。
 以上の諸事業を推進しつつ、さらに精度を高めていくために、より適確な組織体制、委員会制度に向けて、平成20年を目途に抜本的な見直しを行う。

■新丸の内ビルに 大日塗製品が採用

 4月27日にグランドオープンが予定されている「新丸の内ビルディング」の内外装塗装に大日本塗料の環境対応形塗料が採用された。
 東京駅前に建築中の同ビルは、積極的に環境との共生を掲げ▽鉛、クロムなどの重金属を建築材料から徹底排除▽周辺への臭気の影響だけでなく施工者の健康にも配慮し、VOC(揮発性有機化合物)の発生を大幅に制限する―との方針で環境負荷の少ない材料を採用して建築が進められてきた。
 施主の三菱地所は、同ビルを丸の内の再構築第1ステージ事業の柱と位置付け、引き続き08年から第2ステージを展開する。これに合わせて大日本塗料も、ヒートアイランド対策などに適した塗料を提供していく方針。

 今回、採用された塗料は次の通り。

【鉄骨錆止塗料】鉛、クロムを含まない長期防錆さび止め塗料「グリーンズボイド」。
【アルミ・カーテンウォールの超耐候性塗料】重金属の表面処理を省いても長期に耐候性能を保持できるふっ素樹脂塗料「デュフナー#100S」。
【内装用】低VOCで高性能のエマルション樹脂塗料「ハイライト#500ECO」。
【鋼製建具用塗料】ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆で仕上がり美観が良好な「ハイメルフォースター」

■燃料電池の効率を向上 日ペがナノテクで新技術

 日本ペイントは、燃料電池に関する新しい技術を開発、2月21〜23日に東京ビッグサイトで開催した「ASTEC2007」にサンプルを出展した。
 今回、同社が開発したのは、燃料電池の触媒用に白金ナノ粒子を得る技術。実用化に向け、現在、首都大学の金村聖志教授(環境調和・材料化学専攻)と共同研究を行っている。今後、燃料電池用以外にも自動車などの排ガス浄化用、センサー用触媒としての応用も検討し、2008年度中の事業化を目指すという。

■神東塗料の第3四半期 経常益19%増に

 神東塗料の07年3月期第三四半期連結業績(06年4月1日〜12月31日)は、売上高145億1千5百万円(前年同期比2・4%増)、営業利益4億3千3百万円(同22・3%増)、経常利益5億7千2百万円(同18・8%増)、純利益3億3千万円(同16・0%増)となった。
 期中、台湾の連結子会社の連結除外による売上高の減少があったが、製品価格の値上げやコスト低減が奏功した。通期の業績予想は修正しない。

■日ペグランドフェア2007 「ペイントプライド」開催

 日本ペイントグランドフェア2007(主催・日本ペイント・日本ペイント販売・エーエスペイント)が3月3、4の2日間、名古屋市・愛知県産業貿易観で開催され、5200人が来場した。
 今回のフェアでは、「ペイントプライド・歴史と未来ここにあり」をテーマに、建築外装用塗料、重防食塗料、自動車補修用塗料、一般工業用塗料、塗装関連機器・用品を一堂に展示したほか、元ラグビー日本代表監督・平尾誠二氏の講演会、日本ペイント歴史館の出張展示、バトントワリング部「マジョーラ」の公演、ヒーローキャラクターショーなど盛りだくさんのイベントが行われた。

 日本ペイントブースの主な出展内容は次の通り。
【建築ブース】ファイン4Fセラミック▽ファイン4Fベスト▽水性シリコンセラUV▽1液ファインシリコンセラUV
【鉄構ブース】速乾PZヘルゴンエコ▽ハイポンWガード▽デュフロン100ファイン▽タワーガード
【ARブース】naxアドミラe3(イーキューブ)▽naxアドミラe3▽naxマルチエコグラスクリヤー
【工業用ブース】オルガエコ▽オルガエコプラサフ▽ユニパックエコ▽ニッペウレトップエコ

■会社人事

大日本塗料

(4月1日)取締役常務執行役員資材本部長(取締役常務執行役員工業塗料部門長)鈴木勇▽取締役常務執行役員管理本部副本部長生産部門副部門長(取締役執行役員管理本部副部門長生産部門副部門長)岩浅壽二郎▽取締役執行役員工業塗料部門副部門長自動車・プラスチック塗料営業統括(取締役執行役員工業塗料部門副部門長)田邊徹▽取締役事業開発統括(取締役常務執行役員技術開発部門長事業開発部副部長)松田充弘▽執行役員技術開発部門長(執行役員技術開発部門副部門長要素技術開発室長)江見眞▽執行役員工業塗料部門長(執行役員工業塗料部門副部門長営業統括・建材塗料事業部担当)中島澄雄▽執行役員一般塗料部門副部門長(塗料事業企画室・受注センター統括執行役員資材本部長)西山英明▽執行役員工業塗料部門副部門長・技術統括(執行役員一般塗料部門副部門長・開発統括、金焼・車産塗料事業部担当)寺尾修▽執行役員技術開発部門副部門長要素技術開発室長(技術開発部門研究部長兼同部第二グループ長)佐々木博治▽執行役員管理本部財務部長(管理本部財務部専任部長)間嶋則博▽管理本部財務部特命部長(執行役員管理本部財務部長)辻昌明
     ◇
【大日本塗料の新役員】
 今回の人事異動に伴い、大日本塗料の来年度からの業務執行体制は次の通り決まった。
《代表取締役社長》山下文隆《取締役常務執行役員》一般塗料部門長・事業開発部長、浦野和彦▽海外事業部長、川本信和▽管理本部長、瀬古宜範▽資材本部長、鈴木勇▽管理本部副本部長生産部門副部門長、岩浅壽二郎《取締役執行役員》工業塗料部門副部門長自動車・プラスチック塗料営業統括、田邊徹《執行役員》工業塗料部門長、中島澄雄▽一般塗料部門副部門長・一般塗料販売事業部長・大日本塗料販売取締役社長、島護▽一般塗料部門副部門長・塗料事業企画室・受注センター統括、西山英明▽生産部門長、駒井司郎▽内部監査室長、芦田哲郎▽技術開発部門長、江見眞▽工業塗料部門副部門長、寺尾修▽資材本部副本部長兼経営企画室専任部長、稲見泰平▽技術開発部門副部門長要素技術開発室長、佐々木博治▽管理本部財務部長、間嶋則博
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(2月16日)自動車塗料事業部テクニカルサポートグループ長兼テクニカルサポートグループチームリーダー、人見伸一▽自動車塗料事業部開発グループ長、山田晃司▽自動車塗料事業部テクニカルサポートグループ専任部長、有井省造
(3月1日)大日本塗料販売営業本部長兼東日本販売部長兼仙台営業所長兼大日本塗料東日本販売部長委嘱兼仙台営業所長委嘱、正岡久志▽大日本塗料販売仙台営業所専任課長、佐藤守▽大日本塗料販売営業本部副本部長兼西日本販売部長兼福岡営業所長兼長崎営業所長兼大日本塗料西日本販売部長委嘱兼福岡営業所長委嘱兼長崎営業所長委嘱、島田實千男▽大日本塗料販売西日本販売部専任部長、橋本重治▽大日本塗料塗料事業企画室長兼塗料事業企画室事業企画管理チームリーダー兼営業推進チームリーダー兼大日本塗料販売企画室長委嘱兼企画室企画グループリーダー委嘱、寺茂▽大日本塗料塗料事業企画室専任部長、柴田薫


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