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◆日本塗装時報 2008年3月18日発行 1866号◆
■日本塗装工業会 08年度事業計画案まとまる
あいさつする河野会長
あいさつする河野会長
 日本塗装工業会は3月11日、大阪市内のホテルで第69回全国支部長会を開き、08年度事業計画案・予算案など、5月22日横浜ロイヤルパークホテルで開催する総会に向けた各議案を審議した。  冒頭、河野会長は「原油高の中で塗料の値上げに歯止めがかからない状況になっている。昨日、建専連の本部で専門工事業5団体と全建との会合があった。その中で受注、工期、単価を適正化してほしいという話が噴出していた。ゼネコン側からも『いま専門工事業からゼネコンが逆に選ばれるようになり、危機感を持っている』との発言もあった。今後も専門工事業と総合工事業の団体が話し合い、良い方向を模索していかないと、若い人の入職がなくなり、建設業界は底に落ちていくだけである。こうした実情をマスコミを通じてアピールすべきであるという意見を申し上げた」とあいさつした。

 08年度の重点施策案は、従来のものを一新。「公益法人としての自覚の下、社会との絆をより深め、塗装工事業のさらなる飛躍をめざし、豊かな環境づくりに貢献する」との長期方針の下、▽社会のニーズを的確に捉えた諸施策を推進し、希望あふれる業種としての確立を図り、その重要性を周知する▽建設産業の一翼を担う誇りと情熱を持って、地球環境保全に取り組み、その役割を果たす▽「技術と経営に優れた専門工事業」をめざし、社会の信頼に応える▽企業の社会的責任を明確にし、その責務を果たし、健全な発展をめざす―の4本柱で推進する。
 事業委員会も従来の8委員会制から、総務、技術、経営、安全、技能の6委員会制に再編する。
 08年度事業計画案のうち、新規に取り入れられる事業は次の通り。

【会務管理室】
マスメディア活用による対外広報活動の展開▽支部、他団体、諸機関等との協力依頼窓口。

【総務委員会】
事業計画に「情報化推進に関する事業」(旧情報委員会からの移管)。具体的事業では、技能者不足対策として「少子高齢化への対応」など。

【技術委員会】
第9回塗装技術研究発表会の各ブロックでの開催▽アスベスト処理技術(レベル3)のマニュアル化▽耐遮熱塗装技術(屋根用・道路用)に関する調査研究▽光触媒塗装の調査研究▽建築仕上学会への参画▽第10回塗装技術研究発表会の準備。

【経営委員会】
事業計画に▽自主品質管理体制の確立▽ペインテナンスに関する事項(旧品質委員会からの移管)。

【技能委員会】
機能性塗材工法の調査研究▽スウェード調塗装工法の研究と研修▽透湿外断熱工法および周辺技能と研修▽建設塗装基幹技能者プロジェクトとの連携▽第22回競技大会の準備、課題等の調査研究▽その他技能五輪・技能グランプリ参加への調査研究。

【普及委員会】
事業計画に▽日塗装の社会的周知▽いいいろ塗装の日▽戸建て住宅塗り替え需要促進▽事業成果物の普及。具体的事業に▽落書きなくし隊による落書き消し運動の普及▽塗装の日広報プロモーションの推進▽ペインテナンスキャンペーンの実施▽日塗装開発保有工法などの普及講習会の企画・開催▽透湿外断熱工法の情報提供―など。

■透湿外断熱工法 全国組織化は見送り
 日本塗装工業会は、透湿外断熱工法の施工技術者の活用に向けて、組織化を検討してきたが、「市場が育っていない」「供給メーカー側の仕様統一等が図られない」などの問題があり、同会としての全国一律の組織化は見送ることとになった。

 来年度からは技能委員会が窓口になり、必要に応じて施工技能者養成研修を開催。併せて普及委員会で需要開拓や情報提供を行っていく。
 なお、『平成19年度版公共建築改修工事標準仕様書』の第9章環境配慮改修工事3節には「外断熱改修工事」として、「ビーズ法ポリスチレンホーム断熱材工法」が掲載されている。  同会が発行した研修修了書は、透湿外断熱工法の基本技術を習得したことを証明するもので、営業活動や工事獲得のツールとして活用できるとしている。

■昭和会(東京)新会長に公木崇氏 会員の増強策を推進
あいさつする公木新会長
あいさつする公木新会長
 昭和会(東京、山ア久康会長)の第38期総会は2月29日、東京・第一ホテル東京で開かれた。  冒頭、山ア会長は「原油の高騰に伴う石油製品の値上げにより、われわれの業界には大きな負担がかかってきている。施工単価は相変わらず安い方向に進んでおり、中小企業へのしわ寄せが懸念される。昭和会は今年の総会で38回目となる。今後何十年と会が発展していくためには、会員数の確保が求められる。量より質でいくにしても、最低2つの分科会が活動できる程度の人数が必要である。現在の定年制では卒業者に比べ新会員の入会が少なく、徐々に会員数が減少している。従来の定年制を見直す議論にも真剣に取り組まなければいけない時代になってきた。総会に具体案は出せなかったが、今後忌憚のない討議をしていただきたい」とあいさつした。

 続いて、総務部会(近藤勝彦理事)、分科会(石塚俊仲理事)、技術分科会(深野起由委員長)、経営分科会(多賀谷充理事)、研修部会(鈴木浩之理事)、レクリエーション部会(公木崇副会長)が07年度の活動を報告した。

 分科会の中間報告では、技術分科会は「美観を考える」をテーマに、「見切り」にスポットを当て、いかに取り合いを美しく見せるか、実証実験の結果を説明した。今後は実験の検証を行い、時間をかけずに熟練工でなくてもできる簡単な工法を模索していく。

 経営分科会は「お金について考える」をテーマに、決算書の読み方、工事原価低減などの具体的目標を設定し、各社の経営指標の平均を出して経営分析するなど、ユニークな研究を進めている。  08年度事業計画では、会員減少に対して様々な手法による会員増強を検討するほか、分科会発表会(6月29日、箱根湯本富士屋ホテル)、研修会、レクリエーションなどを実施する。

 任期満了に伴う役員改選は、選挙により理事8人を選出。理事の互選により会長に公木崇氏が選ばれた。新役員を代表して公木氏は「8人の役員で任期の2年間を精一杯頑張りたい」とあいさつした。

 総会終了後は佐藤吉平OBが講演し(別項)、そのあと懇親会を催した。

 新役員は次の通り。
【会長】公木崇(公木塗工代表取締役)【理事】吉野佑一(吉野工業代表取締役社長)▽田部幸陽(田部晃業専務)▽河野茂(平和塗装工業専務)▽石塚俊仲(大成塗装代表取締役社長)▽近藤勝彦(近藤建装工業取締役)▽河野敬幸(河野塗装店常務)▽多賀谷充(久保田商店取締役)

■大阪昭和会 ISO研修・健診など重点に
あいさつする澤田会長
あいさつする澤田会長
 大阪昭和会(澤田浩一会長)の07年度通常総会は2月15日、大阪市北区のグランキューブ大阪で開かれた。

 澤田会長は「昨年より会運営の改善に取り組んできた。来年度もその公約を実行していく所存である。特に予算編成では会の現状に合ったかたちを模索して、十分討議を行った。最終的には皆さんに決議していただきたい。来年度は役員改選の年になるが、会長任期の最終の年として、採択された事業計画を実行していきたい」とあいさつ。

 議事に移り、07年度事業報告・会計報告、会則改正を承認。08年度予算案は4つの案から多数決で決定した。

 08年度事業計画では、企画(高山委員長)、事業(湊委員長)、広報(杉田委員長)の3委員会と長期計画室(松室室長)が中心になり、ISO研修(工場見学)や年2回のボランティア、健康診断、海外研修などを実施する。また、会則改正では、会員の年齢を25〜45歳とし、従来の特別会員を廃止して正会員に統合したほか、「休会」制度を新設した。

 総会終了後は、リーガロイヤルホテル大阪に移動し、OBらとともに和やかに懇親会を開催した。

【08年度の理事】会長・澤田浩一(協榮塗装工業)▽副会長・日下幹朗(ケンコク)▽同・稲田剛(日之出塗装工業)▽副会長兼総務委員長・杉田広訓(関西ペイント販売)▽企画委員長・高山恒夫(高山商店)▽事業委員長・湊健治(大日本塗料)▽会計・外村耕作(ソトムラ)▽理事・別所亨(大阪塗装)▽長期計画室・松室利幸(伊勢屋テック)▽事務局・大平耕(日本ペイント販売)
【会員の異動】《入会》大内晋一(大生塗装工業)▽田中宏和(田中塗装)▽田伏昭一(鉄電塗装)《複会》濱脇健志(浜脇工業)《退会》中澤和夫(東亜塗装工業)
 なお、異動後の会員数は正会員29人、名誉会員3人の32人。

■日本ペイントグランドフェア2008 5500人が来場
初日のテープカット
初日のテープカット


展示会場
展示会場
 日本ペイントグランドフェア2008わくわくニッペランド(主催・日本ペイント、日本ペイント販売、エーエスペイント)は3月1、2日の2日間、名古屋市千種区吹上の吹上ホールで開かれ、会期中塗装業者ら5500人が来場した。

 初日の開会セレモニーでは、主催者を代表して馬場良一取締役常務執行役員が「今回は日頃の感謝の気持ちを込めて楽しい催しを考えるとともに、日ペグループの環境配慮型商品の提案を発信したい。中部地方の汎用市場は低迷を余儀なくされているが回復の兆しもみられる。本フェアを契機に今期を締めくくり、来期の飛躍を期待したい」と開会のあいさつを述べ、相田新吾日本ペイント販売中部支店長、兵頭敏雄兵頭社長、田添憲二シャープエレクトロニクスマーケティング中部統括支店長があいさつ。日本ペイント販売の岩田清社長、岡崎敏雄副社長、平松俊雄エーエスペイント社長も加わりテープカットを行った。

 会場では、日本ペイントの汎用商品や協賛メーカーの展示ほか、つぼイノリオトークショー、大阪プロレスバトルショー、高田延彦トークショーなどのイベントも催された。

■橋塗協 2級土木施工管理 受験準備講習会を開催
 日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会は、平成20年度2級土木施工管理技術検定(鋼構造物塗装)に向けた受験準備講習会を開催する。

 同講習会では、独自に編集した鋼構造物塗装に関する講習会用テキストと「過去5年間の問題と解説」を使用。特に重要な科目である「塗装」「施工経験記述指導」は同協会技術部職員が担当してポイントを解説する。

【開催日・会場・定員】9月17〜19日、福岡・電気ビル本館、60人▽10月1〜3日、大阪・エルおおさか南館、72人▽10月8〜10日、東京・塗装会館、70人
【受講料】橋塗協会員2万円、非会員5万円(テキスト代を含む)
【申し込み受付期間】3月10日〜各会場講習会開催日の10日前まで)
【申し込み・問い合わせ先】同協会(03・3476・3301)

■講習会用テキストを販売
 日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会では、2級土木施工管理技術検定試験(鋼構造物塗装)の受験準備講習会用テキストを販売する。
 予定販売数は60部で、3月10日から受け付けを開始、5月中旬に発送の予定。
 価格(税込み)は▽「土木工学(専門)改訂第8版」会員2500円、非会員5000円▽「過去5年間の試験問題と解説」同(送料は着払い)  問い合わせ先は同協会。

■基幹技能者1562人に
 建設塗装基幹技能者の認定数は3月11日現在で1562人になった。基幹技能者は、建設業法施行規則に位置づけされ、経営事項審査で1人当たり3点が加算される。ただし、「特例講習」を再度受講する必要があるため、日塗装では初期に開催した支部から順番に講習会を実施することにしている。また、新しい制度に移行後の認定講習会は、東京・大阪で年2回程度開催することを検討している。

■好川三蔵氏のお別れ会
 好川産業は2月22日、大阪市西区のあみだ池・和光殿で、1月10日死去した好川三蔵前会長のお別れ会を催した。
 故好川三蔵氏は昭和7年大阪で生まれ、同26年好川坂治商店(現好川産業)に入社、常務、専務を経て平成4年社長、同16年会長、同19年から取締役。この間、兄の三千雄氏、弟の磯治氏とともに3人の兄弟で同社発展に尽力し、社長就任後は本社新社屋への移転、配送センターの新築など、業容拡大に努力した。地元の地域活動にも熱心で、全国社会保険委員会連合会副会長などを歴任している。  お別れ会では、故人をしのぶビデオの放映、黙祷のあと、葬儀委員長の好川久雄好川産業社長は「故人は人間が好き、仕事が好きで、常に新しいものを追い続け、即決行動型の人であった。弊社はこれで戦後の発展を支えたすべての指導者を失ったが、薫陶の胸に刻み、全社員が力を合わせ、創業100周年に向かって進みたい」とお別れの言葉を述べた。喪主の好川辰蔵氏は「故人は常に行動していないと落ち着かない性分で、新規ビジネスや市場開拓に貪欲であった。信仰心が厚く、常に南無阿弥陀仏の念仏を唱えていたが、多くの人に支えられて人生を送られたことを心から感謝していると思う」とあいさつした。

■EDI受発注の活用を 日塗商と日塗工が事例発表会
会場の様子
会場の様子
 日本塗料商業組合(小島正勝理事長)と日本塗料工業会(小林正受会長)は2月26日、大阪塗料会館で、「業務システムの改善のためのEDI受発注の活用についての事例発表会」を開いた=写真。  宮原日塗商専務理事の司会で始まり、近畿経済産業局情報政策課の片瀬慎吾氏が来賓あいさつを述べたあと、「EDI利用によるサービスの提供と業務効率化」(メーカー側・日本ペイント・イサム塗料)、「EDI利用による管理業務の改善」(ディーラー側・原塗料商事・北川塗料)、「社内管理システムのレベルアップについて」(システム開発会社・兼六コンピュータサービス・ニューマネジメントシステム)―について説明した。

 この中で、原修一原塗料商事社長は、ディーラー側での利用のメリットとして、▽買掛伝票入力が不要▽在庫確認ができる▽調合品の管理ができる▽登録がない商品も自社登録可能▽データ喪失の危険がない―などを挙げた。

 また、北川貞治北川塗料社長は、在庫回転率を上げることを最大の目標にしたところ、従来月1・2〜1・3回転であったものが現在は2回転に達し、大きな成果を上げていることを報告した。

■経営革新支援研修会 近畿建専連が開催
会場の様子
会場の様子
 建設産業専門団体近畿地区連合会(近畿建専連、北浦年一会長)は2月15日、エル・おおさか(大阪府立労働センター)で、「建設専門業の経営革新支援研修会」を開いた。

 開会にあたって北浦会長は「近畿圏の業況は依然として厳しいが、各社は見積書、契約書の中に『経費』の欄を加えて、正当な主張を貫いてほしい。本日の話には多くのヒントがあると思う。それを自らの頭で考え、行動に移していただきたい」とあいさつ。

 研修会では▽建設産業政策の新たな展開(南昌明近畿地方整備局建政部建設産業調整官)▽改正建築基準法の概要と今後の展望(西尾達司同建政部建築安全課長)▽建設雇用改善助成金制度の概要(村木一行厚労省職業安定局建設・港湾対策室長補佐)―などのテーマで講演があり、引き続き須藤卓雄中小企業診断士による講演と経営相談会が行われた。

■VOCの数値を変更 オーデベースシリーズ
 既報の通り、日本ペイントの水性自動車補修用塗料「naxオーデベース」シリーズは昨年エコマークを取得したが、VOC(揮発性有機化合物)の算出方法に誤りがあったため一部製品の数値を変更、日本環境協会に対し変更届けを提出し受理された。数値の変更後も、エコマークの認定基準内であり、エコマークは引き続き表示される。変更された製品は次の通り。

 ▽naxオーデベース(7種117品目)VOC382g/L以下▽naxオーデ(2:1)アクアクリヤー(3種4品目)同392g/L以下▽naxオーデ ウレタンプラサフエコX1(1種2品目、同265g/L以下)。

■鋼橋塗装技能検定 各地で実施
技能検定会場
技能検定会場
 07年度後期技能検定の塗装(鋼橋塗装作業)は2月10日に学科試験が全国一斉に行われ、2月24日までに各地で実技試験を完了した。合格発表は3月18日に行われる。
 大阪では2月17日に大阪府立東淀川高等職業技術専門校で実技試験が実施され、1級11人が受験した。

■エスケー化研 第3四半期は8%増収
 エスケー化研の08年3月期第3四半期(07年4月1日〜12月31日)は、連結売上高459億5千3百万円(前年同期比8%増)、同営業利益52億8千5百万円、同経常利益54億5千万円、同純利益34億1千5百万円。
 同社グループでは、差別化された超耐久・超低汚染塗料、環境問題に対応した各種機能性塗料やオリジナルの意匠性塗料等の拡販に努めた結果、主力の建築仕上塗材分野が順調に伸びた。  前回発表した08年3月期の業績予想は修正していない。

■塗料・溶剤類を値上げ
 塗料メーカー各社は塗料製品と溶剤類の値上げに踏み切る。ナフサおよびこれを主原料とする石油化学製品が高騰を続けており、さらに亜鉛・鉛・銅などの非鉄金属類も高値で推移しているため、現行の販売価格を維持することが困難になったとしている。各社の値上げ幅は次の通り。

【関西ペイント】(4月1日出荷分より)塗料類10〜15%▽シンナー類20〜25% 【大日本塗料】(4月1日出荷分より)塗料類10%以上▽シンナー類20%以上

■関西ペイント 本社事務所が移転
 関西ペイントは、大阪市中央区今橋2丁目に建設していた新本社事務所ビル=写真=が完成、3月10日から業務を開始した。

 また、同ビルには、関西ペイントグループの各社(関西ペイント販売大阪営業所・カンペハピオ本社・日本化工塗料大阪営業所・カンペプラントエンジニアリング・ケーピーウィング)が順次入居する。

【関西ペイント新本社ビルの概要】所在地・大阪市中央区今橋二丁目6番14号(郵便番号・電話番号・FAX番号は従来通り)▽敷地面積・約1115平方m▽延床面積・約7200平方m▽階数・地上10階、地下2階▽最寄駅・地下鉄御堂筋線淀屋橋駅、地下鉄堺筋線北浜駅、京阪電車 淀屋橋駅または北浜駅

■岩塗装『広報』119号塗装の日記念事業を特集
 岩手県塗装工業組合(菊池敏雄理事長)と日本塗装工業会岩手県支部(晴山祐一支部長)の広報誌『広報』(2008年2月発刊、119号)では、昨年11月16日に実施した「いいいろ塗装の日」記念事業を特集している。日塗装岩手県支部は支部事務所で「塗装なんでも電話相談室」を開設したほか、各地区ごとに社会奉仕活動を実施した。

 「塗装なんでも電話相談室」は、一般消費者から合計31件の相談があり、晴山支部長、木村広報委員代理が相談に応じた。
 また、社会奉仕活動は、盛岡市岩手公園のベンチを塗装するなど、10地区で11回にわたり、塗装や清掃のボランティアを行った。

■会社人事
大日本塗料 (4月1日)取締役常務執行役員一般塗料部門長・大日本塗料販売取締役社長、浦野和彦▽取締役常務執行役員国際本部長兼海外業務部長、川本信和▽取締役常務執行役員技術開発部門長・資材本部長、鈴木勇▽取締役常務執行役員管理本部副本部長兼経営企画室長、岩浅壽二郎▽取締役執行役員工業塗料部門長、江見眞▽執行役員技術開発部門副部門長、寺尾修▽執行役員工業塗料部門副部門長兼建材営業統括・金属焼付塗料事業部長、野田寛治▽執行役員一般塗料部門副部門長兼一般塗料販売事業部長・西日本販売部長・大日本塗料販売取締役専務執行役員、廣谷良則▽執行役員国際本部副本部長兼海外事業企画部長・経営企画室専任部長、熊谷春水▽執行役員生産部門長、田村達雄▽執行役員資材本部副本部長兼経営企画室専任部長、三角高敏
(3月1日)DNTシンガポール取締役社長兼DNTペイントマレーシア取締役社長委嘱兼DNTインドネシア取締役社長委嘱、杉本健▽海外事業部副事業部長兼海外事業部事業企画グループ長兼タイDNTペイント取締役社長委嘱、熊谷春水

■組織変更
大日本塗料  (4月1日)海外事業の強化を目的として、従来の海外事業部を国際本部と改称し、管轄下の海外事業部事業企画グループ及び業務グループをそれぞれ海外事業企画部・海外業務部と改称する。

■おくやみ
 日下久壽夫氏(ケンコク代表取締役会長、日本塗料商業組合相談役・元理事長) 2月21日午後4時15分、死去。81歳。
 葬儀・告別式は2月25日、吹田市桃山台の公益社千里会館で、山下文隆大日本塗料社長が葬儀委員長となり営まれた。喪主は、日下幹朗ケンコク社長。
 昭和22年石切町役場勤務から塗料販売業に転じ、三興塗料を経て昭和42年建国塗料を創業した。堅実・温厚な人柄で業界でも信頼が厚く、大阪塗料商業組合理事長、日本塗料商業組合理事長などを歴任。平成12年勲五等瑞宝章を受けている。


【今月の特集記事】
  • (講演)「昭和会時代に知っておきたい知識」昭和会OB 佐藤 吉平氏
  • (寄稿)あなたの塗装店の業績を確実にアップさせるポイント(3)
                        アルカス椛纒\取締役 真仲 一成氏
  • (講演の概略は→こちらでご覧いただけます。)

    【新製品情報】
    ■関西ペイント販売が「漆喰塗料アレスシックイ」を発売
     関西ペイント販売(本社東京、藤田和弘社長)は、日本古来の伝統素材である「漆喰」の機能や質感を生かし、刷毛やローラーなどで施工可能な環境対応型建築内装用塗料「漆喰塗料アレスシックイ」を発売した。

     「漆喰」は、消石灰を主成分として海草糊やスサ(麻の繊維や紙などを細かく切ったもの)などを混ぜ、水で練り合わせてペースト状にした左官用塗壁材。  日本古来の建築物の内外装に使用され、自然素材独特の風合いや質感を有するだけでなく、消臭性・抗菌性・吸湿性・不燃性などの機能に加え、シックハウス症候群の原因物質の一つであるホルムアルデヒドを吸着分解する機能も兼ね備えている。

     こうした優れた機能を持つ半面、熟練した技能が必要で施工に時間とコストが掛かるという難点があった。
     同製品は、漆喰の優れた特徴を生かすとともに、塗料として刷毛・ローラーで容易に施工できる。一般住宅ほか、医療施設や高齢者施設などの環境改善に貢献する新しいタイプの内装用塗料としている。

     主な特長は次の通り。
    ▽消臭機能:たばこ臭・ペット臭などの生活臭を吸着除去する。
    ▽抗菌機能:塗膜はアルカリ性を示し、細菌やカビの繁殖を抑制する。
    ▽ホルムアルデヒド吸着除去機能:有害な化学物質であるホルムアルデヒドを吸着分解する。
    ▽結露抑制機能:消石灰が持つ優れた吸湿性能により、結露を抑制する。
    ▽不燃性:ほとんどが無機成分で、不燃性材料。
    ▽ゼロVOC:揮発性有機化合物(VOC)をほとんど含まない(T−VOC量0・01%以下)。
    ▽施工性:刷毛やローラーなどの一般的な塗装用具で施工できる。
    ▽デザイン性:ローラーによる「平滑仕上げ」の他、模様仕上げも可能。
    ▽下地適性:塩ビクロスの上にも塗装が可能であり、改修用途としても適用できる。
    【価格】「漆喰塗料アレスシックイ」15kg入り5万円(約30〜40u塗装可能)▽「アレスシックイシーラー」15kg入り2万円(約110〜120u塗装可能)
     問い合わせ先は同社建設塗料本部営業部(03−5711−8904)。

    ■カンペ共販九州 新製品発表会開く
    新製品発表会
    新製品発表会
     カンペ共販九州(本社福岡)は2月7日、福岡サンパレスで、塗料販売店を対象にした「2008年関西ペイント建築新製品発表会」を開催、漆喰塗料「アレスシックイ」や多彩模様塗料の販促ツール「ゾラショップ」を紹介した。
     関西ペイント販売の藤本建設塗料本部長は「壁紙・クロスに奪われた内装市場の失地回復を図りたい」と力強くあいさつ。新製品を紹介したあと、塗料のクレーム対策などについても説明した。  当日の参加者からは好評を得ており、カンペ共販九州では今後も定期的に製品情報や業界動向などを発信していくことにしている。

    ■トウペ「トア杜(Mori)」を発売 トウペ
     トウペは、高光沢でレベリング性に優れた次世代水性2液ウレタン樹脂塗料塗料「トア杜(Mori)」を開発、4月中旬から発売する。
     従来の水性塗料は刷毛目・ローラーマークがでやすかったが、同製品はレベリング性が良好で、刷毛目・ローラーマークが出にくい。また、溶剤系塗料に匹敵する高光沢が得られ、従来の水性塗料に較べて肉もち感がある。

     高密度な塗膜が形成されるため、表面が非常に硬い。この特性を生かして水性床用塗料も同時発売する。
     臭いが極めて少なく、同社の代表的な弱溶剤2液形ウレタン塗料である「ニューウレタン21」および「ニューウレタン優」の水性化品に相当する。
     現在モニタリング等の最終段階も終了し、全国各地で順次新製品説明会を開催しているが、水性塗料とは思えない仕上がりが好評を得ている。
     同社では、今後業界でも主流になる製品と位置づけ、拡販に力を入れる。初年度の販売計画は2億円。

    【概要】2液形水性反応形ウレタン樹脂(A:B=13:2)▽荷姿15Kセット(主剤:硬化剤=13K:2K)、3・75Kセット(主剤:硬化剤=3・25K:0・5K)
    【用途】一般鉄部・一般木部・コンクリート部など幅広い建築物、建設資材の塗装。
    【希望小売価格(予定)】白および淡彩1万9700〜2万1100円/15Kセット
     問い合わせ先は同社本社(072・243・6411)および各支店・営業所。

    ■エスケー「ロングガード工法」機械式駐車場の塗り替えに
    機械式駐車場
    機械式駐車場
     エスケー化研は、機械式駐車場の塗り替え用として「SKロングガード工法」を開発した。

     機械式駐車場は、マンションや市街地のモータープールなどに多く利用され、屋外や地下室などさまざまな環境に設置されている。屋外では紫外線や風雨の影響を受けて塗膜が劣化し、地下では高い湿度にさらされて鋼材が腐食しやすくなる。また、パレット部ではタイヤの磨耗によってさらに塗膜の劣化が進む。
     同工法は、上塗りに乾燥性、硬化性に優れたウレタン架橋塗膜を形成する「ハードクイックUT」を採用することで速乾・速硬性を実現。従来のウレタン塗料と比べ、タイヤ跡がつきにくい。また強靭な塗膜構造により、高い表面硬度と耐摩耗性を示す。紫外線に対しても抵抗性が高く、耐候性が優れる。

     下塗りのミラクガードRPは特殊防錆顔料を使用し、鉛・クロムを含まない安心設計で、厚膜の塗膜が高い防食性を発揮する。
     同社では、今後、ますます改修市場の拡大が予測される中、メンテナンスサイクルを延ばす製品開発が、市場の開拓につながるものとし、PRを強化していく。
     特長は▽速乾・速硬性▽優れた耐摩耗性▽優れた耐候性▽高い防食性―など。
     用途は機械式駐車場鋼板の床、架台、支柱。
     平米当たりの設計価格は、2700円(プライマー込み)。
     問い合わせ先同社事業本部(072・621・7733)。

    ■関西ペイント・関西ペイント 販売新端末機を発売
    BigVan ターミナルのシステム構成
    BigVan ターミナルのシステム構成
     関西ペイントと関西ペイント販売は、自動車補修塗料の調色情報検索端末機「BigVanターミナル」を開発、3月からサービスを開始した。
     従来の「BigVanステーション」の後継機で、データ更新作業が不要のため、調色配合データをより速く、簡単に検索できる。
     端末機の購入契約と同時にユーザー登録を行い、端末機を通じてインターネットで関西ペイントが保有するデータベースに直接アクセス。検索したデータは別売りの塗料計量用電子ハカリと専用印字プリンターに接続し、調色データを電子ハカリに転送、印字することもできる。  このほか、検索した調色配合をユーザー側で微調色した場合、オリジナル配合として端末機に保存できる機能や、Big Van センサーの理論を応用した近似色配合の検索機能など、新しい機能も追加している。

     問い合わせ先は、関西ペイント販売自動車補修塗料本部営業部(03−5711−8903)。

    ■日本ペイント バンパー用パテ発売
     日本ペイントは、密着性とヘラ付け性に優れたポリエステルパテ「naxパテ クルツ バンパー用」を発売した。
     特長は▽ポリプロピレン製バンパーに対してプライマー処理の必要がない▽硬化乾燥性と研磨性に優れる▽自動車プラスチック部品とそのエッジの密着性に優れる▽ヘラ付け、仕上がり性に優れた薄付けポリパテ。
     使用硬化剤はnaxパテ クルツ バンパー用ハードナー(専用ハードナー)。
     容量は主剤780g、硬化剤20g。