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◆日本塗装時報 2008年7月18日発行 1870号◆
■「行動する日塗装」へ 全国支部長会で白川会長が強調
 日本塗装工業会は7月4日午後、横浜ベイシェラトンホテルで第70回全国支部長会を開催した。

 冒頭、白川会長は「新執行部は心を一つにして、与えられた任期2年の間に何らかの成果を上げたい。それにはブロック会議の活性化と再構築された6委員会の活動を推進し、会員ともリアルタイムで問題点、悩みを共有していきたい。ブロック会議には担当副会長、常任理事が参加し、第1回目には私も参加したい。総会で承認された事業計画を実行する中で一緒に汗をかき、『行動する日塗装』をキャッチフレーズに、全力を挙げて業界、会員のために努力したい。ブロック会議を充実するため、助成金を倍増した。ブロック会に合わせて意見交換会なども提案されれば、より有効に活用できる。そのため役員は一丸となって取り組む所存である」とあいさつ。

 新支部長の紹介、本年度安全優良事業所会長表彰を行ったあと、山下保佑経営副委員長と川島常務が講師となり、ペインテナンスインストラクター研修を行った。

 このあと報告事項に移り、▽08年度副会長の職務担当▽委員会事業推進▽各ブロックにおけるブロック会議の開催▽建設塗装基幹技能特例講習会の開催▽ビジネスゲーム研修(経営後継者研修)の開催▽塗装技術発表会のブロック開催▽08年度ペインテナンスキャンペーン―について各役員が説明した。

■6委員会合同会議を初開催

会場の様子
 日本塗装工業会は6月17日、東京・浜松町東京會舘で、第1回目の6委員会合同全体会議を開催した。

 白川会長は「今回はかつてない企画であり、全国各地から大勢の方にお集まりいただいた。日塗装のあるべき姿は総会で決定した長期方針に集約し、重点施策が補完している。今日これからそれぞれの委員会で取り組む事業計画は、重点施策に則り各委員会で議論を進めて成果を上げていただきたい。厳しい時代だが、このような時こそ組織の力を十二分に活用し、全会員が一歩でも前進できるようにお願いしたい。各委員会とブロックの活性化が車の両輪となって、塗装工事業界の牽引車になることを望んでいる」とあいさつした。

 各副会長、委員長から自己紹介があり、このあと委員会ごとに別室に分かれて第1回目の会合を開いた。

■6委員会の構成
 日本塗装工業会の08・09年度委員会構成は次の通り。

【総務委員会】
《委員長》北原正(東京)
《委員長指名副委員長》加藤憲利(東京)▽中村順一(同)▽山中勇(愛知)
《同委員》亀岡正一(北海道)▽藤澤茂(群馬)▽真砂光和(福岡)
《ブロック推薦委員》小野徳一(東北・宮城)▽増田高彦(関東・千葉)川邉直行(東京・神奈川)▽松井照雄(北陸・富山)▽小寺徹也(中部・三重)松室利幸(近畿・大阪)石原寛(中国・山口)▽西山愿(四国・愛媛)▽浜地英伸(九州・福岡)

【技術委員会】
《委員長》川端祥治郎(静岡)
《委員長指名副委員長》前谷康彦(岡山)▽市坪孝志(鹿児島)
《同委員》若杉雄一(北海道)▽内藤文明(埼玉)▽西浦建貴(同)▽武藤正裕(神奈川)▽拝崎温敬(新潟)▽森有光(静岡)▽小川綾一(岐阜)▽渡邉廣之(京都)▽松田敞吉(大阪)▽三木実(兵庫)木下顕(熊本)
《ブロック推薦副委員長》山崎久康東京・神奈川▽宮木章吉(中部・愛知)
《ブロック推薦委員》松本俊一(東北・福島)▽井上f(関東・山梨)▽酒井敏秀(北陸・石川)▽林秀典(近畿・奈良)▽小川恭史(中国・広島)▽川村幸雄(四国・高知)▽宮嵜香(九州・佐賀)

【経営委員会】
《委員長》竹延信(大阪)
《委員長指名副委員長》中島敬夫(長野)▽長谷川秀樹(神奈川)▽若宮昇平(石川)▽山下保佑(愛知)▽三ツ橋建彦(大阪)▽上野山善三(和歌山)▽荒木康博(山口)▽上野達己(大分)
《同委員》照井則夫(岩手)▽副島眞一(東京)▽小室浩之(京都)▽ 《ブロック推薦副委員長》礒富昭(東京・神奈川)伊賀上竜也(四国・愛媛)
《ブロック推薦委員》浦辻札雄(北海道)▽相馬真二(東北・青森)▽小泉幹夫(関東・栃木)▽小林俊明(北陸・福井)▽久田五海(中部・静岡)▽池田吉弘(近畿・兵庫)▽木村彰仁(中国・岡山)▽山外正人(九州・長崎)

【普及委員会】
《委員長》長崎和孝(広島)
《委員長指名副委員長》中村達也(北海道)▽晴山祐一(岩手)▽菅野克義(神奈川)▽佐護徹(同)▽服部寛治(三重)▽薮原登(奈良)▽梅花美津夫(広島)▽浜田耕市(徳島)▽光野卓(佐賀)
《同委員》飛鳥淳(秋田)
《ブロック推薦副委員長》矢口光一(東京・神奈川)
《ブロック推薦委員》片桐久(東北・山形)▽西野一(関東・茨城)▽佐藤重也(北陸・新潟)▽本多祥郎(中部・岐阜)▽杉本定幸(近畿・滋賀)▽浦崎嘉文(中国・鳥取)▽宮武哲雄(四国・香川)▽上田勝(九州・宮崎)

【安全委員会】
《委員長》山浦節櫻(福井)
《支部推薦副委員長》大島一哉(北海道)▽村松恵彦(宮城)▽三橋丈夫(群馬)▽一ノ瀬実(神奈川)▽祖泉信宏(石川)▽田中進一郎(愛知)▽岩田元志(兵庫)▽藤井邦彦(広島)▽中村浩一(香川)▽芦刈直(大分)
《同委員》村上國充(岩手)▽鈴木喜亮(秋田)▽加藤和利(山形)▽伊藤実(福島)▽小林秀彦(茨城)▽高橋義行(栃木)▽有山恵子(埼玉)▽井村裕明(千葉)▽原広典(長野)▽太田丈三(山梨)▽諸本敏明(東京)▽岩尾憲樹(新潟)▽蒼生陽一(富山)▽岡本保男(福井)▽櫻井和彦(静岡)▽三輪雄彦(岐阜)▽橋川平一(三重)▽山本光一(滋賀)▽岩根直人(京都)▽石渡良道(大阪)▽今西功至(奈良)▽阪口順治(和歌山)▽鈴木秀人(鳥取)▽木下清(島根)▽中田龍伍(岡山)▽藤本義裕(山口)▽菅原清司(徳島)▽中井裕行(愛媛)▽川口大介(福岡)▽山ア計次郎(佐賀)▽迎一則(長崎)▽辻司(熊本)▽秦新次郎(宮崎)▽上原充久(鹿児島)▽大城信彦(沖縄)

【技能委員会】
《委員長》永田好一(神奈川)
《委員長指名副委員長》村山仁(北海道)▽中村昭則(青森)▽木暮実(群馬)▽丸山健一(三重)▽荒木俊成(京都)▽黒ア政彦(岡山)▽庄田数之(広島)▽義野寛幸(愛媛)
《同委員》佐々木謙一(岩手)▽鈴木芳(神奈川)
《支部推薦副委員長》小柳敏博(東京)▽斉藤春夫(新潟)▽落合三郎(熊本)
《同委員》豊川和夫(宮城)▽工藤繁雄(秋田)▽小玉祐士(山形)▽篠崎孝喜(福島)▽柏光一(茨城)▽中島國雄(栃木)▽黒須令二郎(埼玉)▽平野一則(千葉)▽大矢謙二(長野)▽三枝秀一(山梨)▽余川甚冶(富山)▽沖田輝之(石川)▽高橋利治(福井)▽中村富保(静岡)▽大南拓哉(愛知)▽中島誠津男(岐阜)▽安藤宏(滋賀)▽五十嵐建二(大阪)▽酒楽征行(兵庫)▽鎌田真(奈良)▽嶋美知夫(和歌山)▽宮平和浩(鳥取)▽千原孝美(島根)▽佐々木武(山口)▽佐次正喜(徳島)▽木村靖男(香川)▽沢田浩太郎(高知)▽大石浩人(福岡)▽熊岡佐一(佐賀)▽田崎康夫(長崎)▽佐藤佳郁(大分)▽朽木充嗣(宮崎)▽松岡直光(鹿児島)▽上原勇(沖縄)

■日塗装 建設塗装基幹技能者 認定者は1967人に
 日本塗装工業会の建設塗装基幹技能者認定講習会は、06年3月に四国ブロックで第1回目を実施し、今年6月の鹿児島まで、通算37回開催した。その結果、1967人が認定者になり、当初の目標をほぼ達成した。同会では今後、全国各ブロックで「特例講習」を開催し、「登録基幹技能者」として経審での加点を目指す。

 建設業法施行規則の改正により、基幹技能者は今年4月から登録講習制度となり、国土交通大臣に登録をした実施機関が行う 「登録基幹技能者講習」を修了した基幹技能者は、新たに建設業経営事項審査(経審)で加点評価されることになった。

 このため従来の建設塗装基幹技能者は、そのままでは加点評価の対象にはならず、新制度移行後に実施される「特例講習」を受講し、講習修了証の交付を受ける必要がある。  特例研修を受けるには「認定後、基幹技能者として1年以上の実務経験をもつ」という条件があり、事業主の証明書が必要。事業主は「実務経験証明書」に、認定後の主な作業現場の名称を記入し、登録建設塗装基幹技能者講習委員会に申請する。

 特例講習のスケジュールは▽08年9月四国▽9月24日近畿▽10月16日東北▽10月関東▽11月4日中国▽11月九州▽09年2月中部▽2月北陸▽3月北海道▽3月東京・神奈川▽4月関東▽4月近畿▽5月東京・神奈川▽6月中国▽6月九州▽7月四国▽7月北海道▽8月九州▽8月関東。(各ブロック2回ずつ実施するため、東北、北陸、中国ブロックはもう1回行う)

 受講料は2千円で講習時間は4時間30分。
 認定後1年以上経過していれば他のブロックでも受講できる。
 同会では12年(平成24年)までは特例研修を続ける予定で、全員の合格を目指す。
 また、登録基幹技能者認定講習会は、09年2月に一般公募で開催する。その後は年2回程度、東京・大阪で各2日間実施していく予定。問題は4択50問となり、難易度は高くなる見込み。

■経営後継者研修 9月に名古屋で
 日本塗装工業会の第22回経営後継者研修は9月22〜24の3日間、名古屋市中区の名古屋クラウンホテルで行われる。
 今回は「ビジネスゲーム」形式で実施。指導員が官公庁、ゼネコン、民間企業、マンション管理組合などに扮し、参加者はグループごとに模擬会社を設立して、営業から受注、決算までをシミュレーションする。

 募集定員は40人。受講料は5万円(宿泊費・食費・資料代などを含む)。
 申し込み締め切りは8月20日。

■塗装技術研究発表会 ブロックごとに開催
 日本塗装工業会の「塗装技術研究発表会」は従来東京で開催していたが、技術委員会ではより多くの会員の出席により情報の共有化を図るため、本年度から全国各ブロックで開くことにした。

 テーマは▽建築用塗料の水性化に伴う廃水処理の調査研究▽塗装工事に伴う廃棄物の削減に関する調査研究▽コンクリート改修施工技術・ピンネット工法の調査研究▽耐火塗料・塗装の取り組み―などを予定している。

■08年度国交大臣表彰 塗装業界からは7氏に
 08年度国土交通大臣表彰(建設事業関係功労者)の受賞者が決まり、7月10日同省で表彰された。塗装業界からは次の7氏が選ばれた。

▽浜田耕市氏(56歳)徳島県・浜田塗装社長 ▽麻生邦英氏(69歳)大分県・麻生塗装社長 ▽山ア豊氏(58歳)茨城県・寺門塗装工業社長 ▽山本邦彦氏(61歳)滋賀県・ヤマモト社長 ▽眞田進氏(63歳)富山県・サナダ塗装工業社長 ▽池田敏章氏(65歳)長崎県・池田工業社長 ▽西山登司氏(61歳)熊本県・西山塗装社長

■全国マスチック事業協同組合連合会 全国で「信頼性向上セミナー」開く
 全国マスチック事業協同組合連合会(山岸純一会長)は全国10会場で、07年度「信頼性向上セミナー」を開催した。
 セミナーに先立って山岸会長は「建設業界は再編がなされないまま市場が縮小し、ゼネコンも危機感を持っている。そのしわ寄せが専門工事業に来るのは目に見えており、いかに活路を見出していくかが課題である。組合事業をその一助にしていただきたい」とあいさつ。

 続いて、▽「事業承継」(蓮見正純プロジェクト代表取締役)▽メーカーからみたマスチックの変遷(東海林悦秋日本ペイント建設
塗料技術部グループリーダー)▽@工事完成保証事業A長期性能保証事業(山岸会長)の各テーマで講演が行われた。

 各単組でのセミナーの開催日は次の通り。
 ▽北海道7月4日▽東北6月20日▽関東6月11日・24日・7月2日・9日▽中部6月25日▽近畿6月18日▽中・四国7月15日▽九州7月14日。

■蓮見氏の講演要旨
 蓮見正純氏の講演要旨は次の通り。
     ◇
 相続・事業承継対策としては▽所有資産の評価を引き下げる▽納税資金の確保▽遺言などによる円滑な財産継承▽将来値上がりが予想される財産を生前に相続人に移転させる―などがポイントである。会社に多額の貸付がある場合、相続税の対象になるため、資本に組み替えておく必要がある。

 会社を整備することも事業承継を円滑に行うために欠かせない。過去に経営者の縁故で株式を取得した株主や、会社との関係が希薄になっている株主から株を買い取ったり、事業の承継者を支える次世代の経営幹部を育成するほか、財務内容の改善が求められる。

 自社株評価を引き下げるには、時価に比べて相続評価額が低い都心部の不動産などを購入する方法も考えられる。赤字関係会社に対する債権は、純資産評価を割高にする原因になる。

 株主管理のため、少数株主の株を整理するには、従業員持ち株会を利用して株を買い取る方法も有効である。  生前贈与には、「相続時精算課税制度」を利用すれば、2500万円までの贈与は非課税になる。それ以上の贈与も一律20%の税率で贈与税を計算すれば良い。キャッシュフローを生む資産であれば、生前に贈与することで相続時まで発生するキャッシュフローを無税で贈与できる。

■「基幹技能者の優遇措置を」近畿建専連意見交換会で
 建設産業専門団体近畿地区連合会(近畿建専連、北浦年一会長)と近畿地方整備局幹部との第9回意見交換会が6月23日、大阪市内のホテルで開かれた。

 冒頭、才賀清二郎建専連会長は「まだまだ官民問わずダンピングが続いている。これでは建設業が生き残れるか、また良い商品ができるか疑問だ。技能・技術の伝承もできないのが現状ではないか。加えて資材が高騰しており、『単品スライド』の結果が専門工事業者まで反映するよう発注者側で配慮いただきたい。国交省では総合評価方式の導入を始め、諸施策を実施されているが、これからはわれわれが努力する番である。お互いが手を携えて前向きにならないと建設業界は良くならないと思う」とあいさつ。

 北浦会長は「優秀な職長の存在が専門工事業の原点である。その待遇を良くしないと優秀な人材が確保できない。大阪では幸い大きなプロジェクトが数多くあるが、工期の短縮が当たり前になっている。これも一種のダンピングである。建設業を変えるのは、現場からしかないと確信している。いま行動を起こさないと建設業の将来はない。関西の専門工事業者が団結して声を上げていきたい」と述べた。  近畿地方整備局・布村明彦局長は「制度の改革を進めている中で、このような機会に生の声を聞く意味は大きい」とあいさつした。

 整備局からの情報提供、建専連の事業活動方針の説明があり、引き続き意見交換を行った。
 近畿建専連からの要望事項は▽燃料・鋼材等の高騰によるスライド対応(日本機械土工協会・宮本茂近畿支部長)▽入札契約制度の指導・監督(近畿建設躯体工業協同組合・吉岡隆一副理事長)▽下請業者に対しての適正価格発注(全国建設室内工事業協会・小川賢治副会長)▽基幹技能者等の優遇措置(大阪府塗装工業協同組合・磯部明良副理事長)。

 この中で、磯部副理事長は「登録基幹技能者は経審に加点されるが、その資格保有者の多くは中小専門工事業者であり、公共工事に携わることができない。下請でも公共工事等に優先的に採用されるような優遇措置をとっていただきたい」と要望した。

■近畿建設産業再生協議会開く〜

事業の概要を説明する草刈保廣氏
 関係行政機関らが中小・中堅建設業を支援する、近畿地方建設産業再生協議会の08年度会合が7月7日、大阪市中央区のKKRホテルで開かれた。
 西植博近畿地方整備局建政部長が開会あいさつを述べたあと、各行政機関の支援策を説明。続いて07年度新分野進出モデル事業選定企業の事例を発表した。

 同事業に「戸建てリフォーム・小修繕工事における24時間対応可能な協力会社ネットワーク及び訪問販売の頼らない受注ネットワークの構築」のテーマが採択されたカンサイ建装工業(本社岸和田市、草刈健太郎社長)は、草刈保廣取締役が発表。JR西日本の小修繕工事に参入し、100社を超える協力会社のネットワークで24時間FAX受注できる体制を構築したこと、また戸建て住宅のリフォームでは「エリアマネージャー制度」を確立し、地域1人のマネージャーにつき50人のパートナー営業員を集め、幅広い地域で積極的なアプローチを展開していることを説明した。

 また、分譲マンションの大規模修繕工事や、異業種との「新連携」事業にも取り組んでいることを報告。「リフォームはサービス業であり、従来の発想を転換すれば、21世紀は専門工事業の時代になる」と強調した

■日塗装会長表彰 08年度安全優良事業所
日本塗装工業会の08年度安全優良事業所は次の通り。

 (事業所・代表者名・無災害期間<年>)【岩手】ホームデコ・小笠原啓治・5▽高橋塗装店・高橋浩信・43【宮城】博光社・松本尚己・19▽山徳塗装・佐藤一男・20【秋田】平野塗装工業・平野政彦・33【山形】高橋塗装工業・高橋勝英・14▽建装キムラ・木村政則・8▽ツチヤ塗装・土屋清栄・14【福島】秋山塗装・秋山省三・34▽加藤塗装工業・加藤信行30【栃木】山登塗装工業・酒井康雄・17【千葉】瀬谷塗装工業・瀬谷英樹・30【神奈川】ダイイチ・武藤正裕・5【新潟】ツチダ塗装・土田和夫・27【山梨】プラス建装・宮下尊之・11【富山】良久工業・沢田隆23【愛知】久野塗装店・久野禎士・27【三重】小林塗装商会・小林則孝・19▽水谷塗装店・水谷秀機・8【京都】ナカガワ・中川尚彦・6▽佐藤塗装工業・佐藤勲・22▽野崎塗装店・野崎勝一・7▽スミノ塗装・角野吉則・22▽辻川看板塗装工芸・辻川英隆・6▽ホリグチ・堀口古志朗・6▽坂本塗装工業・坂本喜代司・6▽西垣塗装店・西垣幸男・6▽児玉塗装・児玉武史・6▽横田塗装店・横田信夫・6【兵庫】坂本塗装店・坂本安夫・10【奈良】ヤブ原産業関西・薮原登・6【和歌山】西原塗装工業・西原巌・17▽前芝塗装工業・前芝敏・16▽かね長商店・田上政子・8【鳥取】牧田塗装店・牧田浩・46【岡山】竹林塗装・畑本敏明・19【広島】赤井・赤井俊幸・5▽丸正産業・高羽謙・9【香川】山本塗装商会・山本雅久・10【愛媛】山下邦博塗装・山下邦博・15▽だいち塗装工業・奈良文雄・10▽【高知】ナカムラ・中村スズヨ・31【福岡】昇栄・西村由香利・8【鹿児島】清水・清水友詞・5【沖縄】中城ペイント・刈谷利幸・18▽アジアペイント・)徳村政光・21

■大阪昭和会 春のボランティアを実施

食堂の天井を塗り替え
 大阪昭和会(澤田浩一会長)は6月14日、大阪市西成区南津守の社会福祉施設「ビアンエトール恭愛」で、春期ボランティアを行った。

 当日は、会員・OBら約60人が参加。施設の食堂・廊下の天井やドアなどを塗り替えた。
 作業終了後、表彰式があり、大阪市から澤田会長と、材料を提供した神東塗料、十全にそれぞれ感謝状が贈呈された。

 また、施設長からは「利用者も『きれいになった』と喜んでいた。予算が厳しい福祉施設なので心から感謝している」と謝辞が述べられた。  

■日塗商新執行部 業界記者団と懇談
 5月の総代会で選任された日本塗料商業組合(友野昌幸理事長)の正副理事長ら新執行部は6月12日、東京都内のレストランで業界記者団との懇談会を催した。

 席上、友野理事長は「業界全体が低迷しているが、良くするためにはわれわれ自身が変わらないといけない」と述べ、新執行部が一丸となって「組合員のための組合を目指す」との考えを示した。

■大阪塗装 別所亨氏が社長に
 大阪塗装(大阪市都島区片町2−11−19)は、別所宏昭社長が会長に退き、後任に別所亨(あきら)常務が昇格した。

■サイペイント 二酸化炭素排出権を寄贈
 サイペイントジャパン(東京、杉村稔社長)は、遮熱塗料「SUPRA(スープラ)」10缶を使うと、1トン分の二酸化炭素排出権を日本政府の排出権口座に寄贈する事業を始めた。

 排出権の費用はサイペイントジャパンと日本ECOSUSCOM協議会の幹事会社である村本建設が負担する。
 サイペイントジャパンではスープラの販売目標を来年度に月産50トンとし、排出権として換算すると、年間5040トンを寄贈することになる。

■大塗商 機能性塗料展示会が好評

機能性塗料展示会
大阪塗料商業協同組合(岡田正樹理事長)が5月23日に開催した「大塗商 機能性塗料展示会」のアンケート結果がまとまった。

 当日は約400人が来場し、126件の回答を得た。内訳は▽販売店88▽塗装店16▽メーカー▽3▽その他19。
 「テーマ」「協賛メーカーの展示内容」とも「良い」「まあまあ」を合わせて100%と好評だった。
 開催頻度は「半年に1回」25%、「毎年1回」64%、「2年に1回」11%で、年1回程度の開催を希望する声が多かった。

■竹延安全大会「万全な現場管理を」

表彰式
 竹延(大阪市都島区、竹延信社長)は6月20日、大阪市都島区の太閤園で、約300人が参加して08年度安全大会を盛大に開催した。

 竹延社長は「1年に1回のこの安全大会を楽しみにしている。竹延の仕事をやっていただいている全員の方にお会いできるからである。私どもは安全衛生管理計画書を毎年3月に作成し、1年間の安全活動をまとめている。その中でも一番大きな行事が安全大会である。建設業の中の塗装工事、改修工事など様々な仕事を手がけているが、まだまだ競争が厳しく、コスト競争力が求められている。  その中で、常々思うのは、会社とそこに関わる人のすべてを魅力あるものにするのが大きな課題である。それにはここに出席された方々の協力が不可欠である。皆さんが魅力ある人になることを切に念じている。

 いま安全、品質、工期、環境というコスト以外の要素が重視されている。中でも安全が一番重要だと思っている。コストは取り返すことができるが、安全は取り返すことはできない。  高所作業では必ず安全帯を使用し、場所によってはハーネスを使って使っていただきたい。また、塗装業者として有機溶剤の管理、保管、保護具の使用を徹底することがプロとしての義務である。  これからの季節は熱中症対策が課題になる。それには自己管理が一番大切である。もし熱中症が疑われる時はすぐに病院に行くことを肝に銘じてほしい。

 現場には現場のルールがあるが、それをきちんと守り事故の起きないことを願っている。  本日の安全大会を契機に絶対に事故を起こさないという気持ちをもって、来年の大会まで無事故無災害でやっていただきたい」とあいさつした。

 ゼネコンの安全担当者らから祝辞が述べられたあと、安全衛生活動に功績のあったチーム・個人に竹延能和副社長から表彰状を授与した。

 次に竹延幸雄取締役部長が安全講義を行い、その中で新しく作成した「竹延ポケット安全帳」について説明した。同手帳には代表的な塗料やシンナーのMSDS(製品安全データシート)を掲載し、各成分の危険性と救急時の処置などをまとめている。ゼネコンの工事ではMSDSの設置を義務づける現場が増えており、同手帳の活用を促した。

 抽選会のあと、全員で「安全宣言」を行い、最後に平和久取締役部長による閉会の辞で締めくくった。  安全大会終了後は、引き続き有機溶剤健康診断を実施した。

■環境対応商品を拡販 日ペnax会総会

関東nax会総会
 日本ペイント販売と各地区nax会(会員数117社)は、全国7会場でnax会総会を開催した。  総会では、07年度事業活動報告・会計報告、08年度事業計画案・予算案承認した後、日本ペイントの事業部方針が説明された。

 事業部方針では▽勝ち残りのための「協働」戦略の実行▽2010年業界ナンバー1の達成▽環境商品100%実現に向けた日本ペイントの重点政策などが示された。商品販売戦略としては、レアルイーキューブシステムを拡販する「レアル祭り」、クリヤー2倍拡販と高級クリヤーの商品ライン充実を説明。このほか、セールス人材の強化を目指したイーキューブマスターズ研修の拡大、工場診断インストラクター養成プログラムの拡充などが発表された。

 各地区総会の開催状況は次の通り。(地区、日時、開催場所)
 ▽北海道6月28日ホテルオークラ(札幌)▽東北6月6日ホテルルイズ(盛岡)▽関東6月21日ゆうぽうと(東京)▽中部6月17日日本ペイント販売中部支店▽近畿6月3日日本ペイント大阪本社▽中四国6月4日本ペイント販売四国支店▽九州6月10日西鉄グランドホテル(福岡)

■大日塗「DNT環境塾」設計・施工者から好評

DNT環境塾
 (一部既報)大日本塗料は2月の札幌を皮切りに、6月の福岡まで全国11会場で「塗料と環境についての2008年セミナー」を開催。設計や施工の実務者が多数来場し、高い評価を得た。
 今回は「環境保全に関する最新動向」をテーマに、近藤照夫ものつくり大学教授が基調講演を行ったほか、水性塗料・遮熱塗料の現況、環境負荷を低減する塗装仕様などを取り上げた。

 近藤教授は、環境保全と健康安全への配慮についての研究開発や規制の動向について、EUでの取り組みや、公共建築(改修)工事標準仕様書、工場塗装における環境への配慮などを説明した。

■日塗装 第31回新納霊者供養式

合同慰霊碑に参拝する白川会長
 日本塗装工業会(白川隆幸会長)の平成20年度(第31回)新納霊者供養式が7月4日午前、横浜市神奈川区高島台の青木山本覚寺で営まれた。

 青木山本覚寺は、横浜港開港時、アメリカ領事館として利用され、わが国の洋式塗装発祥の地とされている。日塗装では昭和53年、境内に全国塗装業者合同慰霊碑を建立し、以来、毎年全国の塗装業界物故者の霊を合祀している。

 式では、まず北野紘一合同慰霊碑運営委員長が「当会創立30周年記念事業の一環としてこの慰霊牌が建立されて、今年で30年を迎えた。塗装業界の礎を築いてこられた多くの方々がここに眠っておられ、本年度はさらに10名をお送りすることになった。塗装業界も激動する社会の中で、一層複雑となり、心のゆとりがなくなっていく中で本日のこの供養式に参列して、ここに眠る先人遠の遺徳を偲びつつ、温かい心を思い起こし、改めて人間性豊かな社会を構築することに貢献できれば、この上ない喜びである。そして、その業績を次代に継承することを使命として、ささやかながらその遺業に報いていきたい」とあいさつした。

 導師による読経のあと全員で焼香した。
 白川会長は「今年で建立以来の納霊者総数は、1163を数えるに至った。先般の総会で第17代会長を拝命したが、建設業を取り巻く情勢はいっそう巌しいことを実感している。次世代を担う者にとって魅力ある職業とすべく、引き続き塗装工事業の社会的地位の向上に取り組んでいく。品質管理に基づいた良質な施工を提供するという、ものづくりの原点に立ち、伝統ある技能、技術をしっかりと継承し、未来につなげたい。慰霊牌を前にして、先達の偉業と後世に託された教訓を深く胸に刻み、心を一つにして努力、精進していくことを誓う」と業界発展への決意を述べた。
 このあと本堂前で記念撮影を行い、合同慰霊碑に焼香した。

■08年度新納霊者
 (支部・氏名・死亡年月日・年齢・事業所名・役職)
【北海道】菅原敏人・平成19年6月27日81歳・菅原塗装会長【官城】三浦康臣・平成20年1月22日・71歳・三浦建装工業社長【栃木】岡田悦男・平成19年10月17日・60歳・幸栄塗装工業社長【山梨】平井包文・
平成18年10月11日・90歳・平井塗装会長【神奈川】笠原善一・平成19年11月17日・83歳・笠原塗装会長【新潟】田島弘美・平成19年8月29日・66歳・中央塗装工業社長【石川】小山太郎・平成19年11月9日・57歳・小山塗工店社長【兵庫】池田猛・平成20年3月5日・83歳・池田塗装店社長【山口】大塚三郎・平成20年3月3日・78歳・おおつか社長【愛媛】山中暁夫・平成20年1月17日・58歳・大和興業社長

■関ペ『環境・社会報告書2008』
 関西ペイントは、『環境・社会報告書2008』を発刊した。
 環境・安全・健康に関する自主的な改善活動への取り組みをまとめたもの。08年度版では、より社会的側面について内容の充実を図っている。

 内容は▽社長あいさつ▽会社概要▽環境マネジメント▽研究開発▽事業活動における環境負荷低減マテリアルバランス▽社会的側面への取り組み。A4判60ページ。

■会社人事
関西ペイント
(6月27日)自動車塗料本部副本部長兼自動車塗料本部マーケティング部長(調達本部原料部長)毛利訓士▽国際本部企画部長兼第4営業部長(国際本部企画部長)青柳彰▽生産本部生産技術研究部長(生産本部生産技術研究部担当部長)堀圭吾▽平塚事業所長(鹿沼事業所長)鈴木秀樹▽鹿沼事業所長(生産本部生産技術研究部長)開正彦▽調達本部原料部長(自動車塗料本部マーケティング部担当部長)中村美博▽R&D本部AT研究所第1研究部長(新事業本部技術部長)宮川堅次

大日本塗料
(6月23日)管理本部経営企画室専任部長、小林正樹

スズカファインの新役員
【取締役名誉会長】伊藤英孝【代表取締役会長】中川詔【取締役副会長】山下忠文【代表取締役社長】継山干城【専務取締役】技術・生産統括杉前寿雄【取締役】生産本部長兼保安環境部長増井隆兄▽エアゾール本部長駒田慶一▽管理本部長福井正郎▽営業本部長石原衛▽技術本部長河辺寿正▽営業本部副本部長兼東京支店長兼市場開発部長井上哲治▽小倉善興▽廣瀬太助【監査役】池畑清實▽神田忠幸【執行役員】品質管理部長兼保安環境部長代理嘉村悦男▽管理本部副本部長広田豊▽管理本部経理部長池田佳弘

エル・ミズホの新役員
【取締役社長】三宮克薫【専務】管理本部長畑中秀志(昇任)【常務】営業本部長園山直樹【取締役】吉田一博(新任)【監査役】吉田芳朗(新任)


【今月の特集記事】
  • あなたの塗装店の業績を確実にアップさせるポイント(7)―最終回―
       アルカス椛纒\取締役 真仲 一成
  • (概略は→こちらでご覧いただけます。)

    【新製品情報】
    ■イサム「タイルガードシステム」タイル外壁を低汚染改修

    タイルガード施工後
     イサム塗料は、外壁タイル面の改修工法「タイルガードシステム」を開発した。
     タイル面の診断から、下地補修、洗浄を行い、その上に高機能性塗料「タイルガード主材」、「同上塗クリヤー」を塗布することでタイル面の意匠をそのままに美観の回復・保護を行うもの。  磁器タイルの外壁は、温度変化や紫外線、酸性雨などの影響により劣化し、クラック、浮き、雨だれ汚れ、エフロレッセンス、剥落などの症状が起こる。

     同工法は、アンカーピンによりタイルを壁面に固定。タイル・モルタルの浮き部には補修用エポキシ樹脂を注入・接着して落下を防ぐ。また、外壁タイル洗浄システムは、様々な素材に対応した豊富な洗浄剤を用意し、排気ガスや水垢、エフロレッセンスなどの汚れをきれいに取り去る。

     主材は、伸びのある柔らかいアクリルシリコンの塗膜で、酸性雨や排気ガスからタイルや目地を守る。

     上塗りは、低汚染高耐久性アクリルシリコン塗料を使用し、建物を長期間保護する。
     施工は責任施工団体のイサムエラストマー会会員が担当する。

    ■タイル床面のスリップを防止「スリップガード工法」
     イサム塗料は、磁器タイル床面のスリップを防ぐ「ネオシリカスリップガード工法」を発売した。
     表面が平滑なタイルは、雨などに濡れると非常に滑りやすくなり、特に高齢者や子供に危険であった。

     同工法は球状の透明なガラスビーズを使用しているため、タイルの持つ意匠性を損なうことなく、耐久性に優れた滑りにくい安全な床をつくる。
     強力なシロキサン結合により、磁器タイル、ガラス表面にしっかり密着し、下塗り・上塗りとも耐候性に優れた2液反応型アクリルシリコン樹脂で屋外の使用にも長期間性能を維持する。

     清掃が困難であった従来のノンスリップ工法に比べ、低汚染アクリルシリコン樹脂を用いているため、清掃が簡単。
     玄関アプローチ、通路、公園、駅などに適している。

    ■熱中症の対策に「コールドパワー」北岸産業が発売
     北岸産業(東大阪市、072・981・9026)は、熱中症の対策商品「コールドパワー」を発売した。
     缶を良く振り、タオルやハンカチに噴霧すると冷たさが持続する。
     1本税込み840円。小箱12本、大箱48本入り。

    ■トウペ 常乾・水性も製品化へ〜
    トウペでは三重工場内に無機塗料の専用工場を建設、今後新しいタイプの無機塗料を順次開発していく。
     同社は従来、無機塗料「ポーセリン」をビル建材向けなどに販売していたが、その塗料樹脂原料は大阪有機化学から供給を受けていた。

     昨年、大阪有機化学工業から無機塗料事業の譲受により無機樹脂の合成プラントが三重工場へ移設したことにより、無機塗料の特徴を生かし、さらに同社が持つ技術と結合させて独自の製品開発に取り組んでいく。また大阪有機化学工業が使用していた無機系塗料の商標「スカイミック」の販売を継続する。

     無機塗料は主成分が天然に存在するシリカやアルミナで、非常に結合力が強く安定した化合物のため、光や熱によって分解されにくい特性を持っている。
     特長は▽耐侯性に優れる▽塗膜硬度が高い▽耐汚染性が優れる▽鉄、非鉄金属、無機材料などに対する付着性に優れる▽耐食性・耐溶剤性に優れる▽無機質が主成分のため塗膜は不燃性―など。

     同社ではこれまでも無機塗料の製品化、無機樹脂と有機樹脂のハイブリッド系塗料の開発を進めていたが、今回の事業譲受により、大阪有機化学工業の無機系樹脂合成技術に、長年蓄積してきた溶剤系・水系塗料のノウハウを加え、無機塗料分野では業界の最先端を担う技術、製品の提供を目指す。

     無機系樹脂は優れた耐侯性と硬度を有していますが、もろく割れやすいなどの欠点があり、それを改良するものとして無機有機ハイブリッド樹脂が開発されている。同社では無機の特長を生かすため、これまでの無機有機ハイブリッド樹脂塗料に比べ無機成分量が多く、かつ優れた物性を示す熱硬化タイプの新規機能性樹脂塗料を市場に投入する。また無機有機ハイブリッド樹脂塗料分野での新商品開発の幅を広げ、開発スピードを加速する予定。

     今後、アルミ建材や金属外装材、窯業建材などへの展開を図る計画。また、建築、防食などのフィールド用として常温乾燥形塗料、環境に配慮した塗料として耐侯性と耐汚染性に優れた水系の無機塗料、および無機有機ハイブリッド樹脂塗料などを開発し、順次市場へ投入する予定。

    ■中国塗料が価格改定
     中国塗料は7月1日出荷分より製品価格を値上げした。値上げ幅は▽塗料5〜15%▽塗料用シンナー・マリンシンナー1L当たり10円▽その他シンナー同25円。