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◆日本塗装時報 2009年1月18・31日発行 1878・79号◆
■「ペイントショーは中止」小林日塗工会長が表明

あいさつを述べる小林正受会長
 日本塗料工業会(小林正受会長)の新年賀詞交歓会は1月8日東京、9日大阪、10日名古屋で開かれ、席上小林会長はあいさつの中で、同会としてペイントショー2010の中止を進言することを表明した。自動車用塗料を中心にした業績悪化が深刻化しており、「底が見えない状況」(小林会長)が今後も続くものとみられている。このため、出展社の確保が困難になることが予想されていた。小林会長は、塗料業界が危機を突破するには、塗料の高付加価値化と、業界再編を含めたドラスティックな対応が求められていることを強調した。

「業界再編も必要」

 新年会の冒頭で、小林会長は世界的な金融危機に伴う塗料業界の急速な業況悪化に触れ、塗料販売が昨年10月で約6%、11月で約20%減少したことを報告。今年1〜3月は産業界のリーダー企業であるトヨタが40%の減産を発表しており、「塗料業界への影響は火を見るよりも明らか」と述べ、塗料業界全体が重大な危機を迎えていることを強調した。

 こうした時期にあって、同会では▽環境問題への対応▽塗料の普及・啓発活動―を重点的に進めているが、「とりわけ普及啓発事業への重みが増している」と述べた上で、「そうした流れの中で来年『ペイントショー2010』を開催する予定であったが、理事会で中止を決定した」と報告した。  小林会長は「『こういう暗い時代だからこそ開催するべき』といった考え方もあるが、まだ底が見えない状況にあり、塗料業界がかかえる問題の深刻さについてご理解いただきたい」と述べた。

 また、今後景気のV字回復が見込めない中にあって、「塗料業界がかかえる体質的問題(利益率の低さ)に対して、市場から2つのメッセージが発せられている」と指摘した。その1つに化粧品業界を例に挙げ、「色彩・デザインなどの『感性力』を高め、いかに付加価値を向上するかが問われている」とし、製・販・装が一体となり、マーケティング手法から改める必要があることを訴えた。

 さらにこれに関連し、「日本の塗料産業の市場規模はピークアウトしているにもかかわらず、百数十社に及ぶメーカーが低収益に甘んじながら共存してきた業界構造の再編が求められている」と述べ、OEMなどを通じて互いが連携し、従来の枠組みを変えていく必要があることを強調した。

■第11回GPC表彰式「色彩には無限の可能性」

謝辞を述べる高橋氏
 第11回グッドペインティングカラー表彰式は1月8日午前、東京・ホテルニューオータニで行われた。  小林正受委員長、秋山秀樹実行委員長のあいさつのあと、各賞受賞者を表彰。伊藤審査委員長は「塗装は大規模な都市空間の質を決める可能を持つほか、建築物の高級感を決める要素にもなる。高級感を作り出す素材になるところまで来たことが素晴らしい」と講評を述べた。

 受賞者を代表して、最優秀賞を受賞した高橋香織氏(日本ペイント販売)は「愛知工場のカラープランニングは、快適で美しく力強い工場へと変化させるために、一棟一棟に機能性と有用性を付与するなど工夫した。施工後も従業員から好評を得ている。心理的効果やコミュニケーションなど、色彩には無限の可能性を感じており、今回はそれらを活用でき、評価をいただいたことを嬉しく思っている」と謝辞を述べた。

■公益法人制度改革への対応 日塗装は来年度に方針決定
 公益法人制度の改革に関する3法律が昨年12月1日から施行され、現行の社団法人は5年以内に公益社団法人または一般社団法人に移行することが義務づけられている。
 公益社団法人は▽社会的評価が高い▽税制上優遇される―などのメリットがあるが、公益目的事業が50%以上必要など、認定のハードルは高い。

 日本塗装工業会では、公益社団法人への移行を検討していたが、昨年策定されたガイドラインによると、現行の事業の大半が「公益」ではなく、「共益」に当たるという。また、支部事業と経理は別個に行うことはできず、本部と一体として法人全体のものを作成しないといけない。一方、国交省側でも「業界団体は一般社団法人でも問題ない」という見解を示している。

 これらの点を考慮し、同会では今年度中、情報の収集を行い、来年度に対応を協議して方針を決めることにしている。

■日本塗装工業会 耐火塗装の施工会社を登録
 日本塗装工業会では、塗料メーカーと連携して、直接施工契約できる施工会社を登録することになった。
 アンケート調査の結果、耐火塗装に取り組みたいとの回答が797社あり、そのうち324社がすでに施工実績を持っている。

 これを受けて同会では、関西ペイント、大日本塗料、日本ペイントの3社と会員が直接施工契約できる仕組みづくりに取り組んでいたもの。「耐火性能を保証する膜厚管理ができる」「施工責任は施工会社が負う」という条件で登録会社を募集したところ、昨年末までに150社の応募があった。  施工には耐火塗装の積算担当者や施工管理者が不可欠なため、耐火施工部会(仮称)で研修を行い、修了証を発行する。

■登録基幹技能者講習 3月東京で開催
 日本塗装工業会は、基幹技能者講習を運営実施する認定団体に登録されたが、第1回目の「登録建設塗装基幹技能者」講習会を3月5、6の2日間、東京・塗装会館で開催する。
 受講資格は▽建設塗装実務経験10年以上▽3年以上の職長経験▽1級建築塗装技能士資格者。募集定員は60人で、受け付けは1月15日まで。

 また、新制度へ移行前の資格保有者を対象にした「特例講習」は昨年9月から7ブロックで開催、延べ610人が受講した。  今後の開催予定は▽2月24日中部▽2月27日北陸▽3月24日北海道▽3月東京・神奈川▽4月中部、関東、近畿▽5月東京・神奈川▽6月北陸、中国、九州▽7月四国、北海道▽8月九州、関東。

■坂倉徹氏の受章祝賀会 甘利大臣らが祝辞

謝辞を述べる坂倉氏
 坂倉徹氏(サカクラ社長)の黄綬褒章受章を祝う会が昨年12月22日、横浜市中区のホテルニューグランド「ペリー来航の間」で盛大に開かれた。
 開会にあたり、白川隆幸日本塗装工業会会長は「坂倉さんは常に時代の要請を先取りして、様々な団体を設立してきた。業界では塗装110番の設置、ペインテナンスの発案など数多くの功績を残された」とお祝いを述べた。

 次に発起人の菅義偉、松本純、上田勇、小此木八郎各衆議院議員が登壇し、代表の菅議員が「内需を振興するには建設・不動産・住宅をしっかり予算化する必要がある。同時にモノを大事にする塗装の時代がやってきたと思う。先般も坂倉さんはマンション計画修繕施工協会を立ち上げられ会長に就任された。業界の発展は坂倉さんの手腕にかかっていると思い、大いに活躍されることを期待している」とあいさつ。

 甘利明行政改革担当大臣は青年会議所時代の思い出を語ったあと、「地域の発展のためにますます頑張っていただきたい」と励ました。
 続いて松沢成文知事、佐々木謙二横浜商工会議所会頭が祝辞を述べた。

 坂倉氏に塗装業界5団体から記念品、川口順子参議院議員から花束を贈呈。これに対し、坂倉氏は「このように多数の発起人の方々に名を連ねていただいて感激している。今後とも社業、業界、地域経済の発展を願いながら真一文字に仕事をしていきたい」と謝辞を述べた。
 このあと山崎五郎神奈川県中央会会長の音頭で乾杯し、なごやかに歓談した。 【坂倉氏の略歴】昭和43年坂倉塗装入社、52年代表取締役専務、平成元年からサカクラ代表取締役社長。団体関係では、昭和58年横浜青年会議所理事長、平成10年〜14年日本塗装工業会常任理事(需要委員会委員長)、平成20年から神奈川県塗装工業協同組合理事長、平成18〜20年横浜塗装工業会会長、平成12〜20年横浜市塗装事業協同組合理事長、平成12年から神奈川県フィルム施工協同組合理事長、平成17年から神奈川県塗装会館社長、平成18〜20年NPO神奈川県アスベスト公害対策協会理事長、平成10年から横浜商工会議所常議員、平成20年から神奈川県中小企業団体中央会理事、平成20年からマンション計画修繕施工協会会長。

■イサム塗料新年会「創意と工夫で現状打破を」

あいさつする北村社長
 イサム塗料(北村健社長)の新年賀詞交歓会は大阪、名古屋、福岡、東京の各支店で行われた。

 1月7日ヒルトン大阪で開かれた新年会で北村社長は創業者北村勇氏の妻・さと子氏が昨年末逝去したことを報告したあと「世界的な金融危機の影響により、トヨタ自動車やソニーが2度にわたる業績下方修正を行った。このように先行きが見えない時代だが、社内メールにより情報を共有することで企業体質を強化している。仕事の原点に返って社員の一人ひとりが創意と工夫で現状を打破し、販売店の皆様に利益のあるような商品を開発していきたい。第3四半期までは前年度以上の売上げを堅持しているが、業界全体では10月以降急速に落ち込んでおり、固定費を下げてサービスの質を低下させないことをテーマに1年間がんばっていきたい」と年頭の抱負を述べた。

 このあと、09年度のスローガン「創意と工夫と信頼で仕事の基本を見直そう。笑顔と行動力で多様化ニーズに応えよう」を全員で唱和し、引き続き懇親会を開催した。

■ペインテナンス 実績は2734件に
 日本塗装工業会の08年度(第9回)ペインテナンスキャンペーン(08年4月〜9月)の実績数合計は2734件になった。多かった支部は▽大阪(299件)▽北海道(240件)▽秋田(230件)▽岩手(176件)▽新潟(153件)など。景品(200本)は実績数に応じて各支部に配分され、平均13・67件に1本の割合で当選した。

 09年度も4月1日から9月30日までの6か月間実施する予定で、担当する普及委員会(長崎和孝委員長)では1万件の実績を目標にしている。

■日本ペイント 大阪工場の生産を停止
 日本ペイントは、本社に隣接している大阪工場の生産を4月から停止し、西地区の物流および調色拠点として整備する。
 同工場は1905年に操業。戦時中の空襲により全焼するが、戦後復興し西の生産拠点として長年同社の生産活動を支えてきた。しかし、設備の老朽化や、他の工場への生産のシフトが進んでいるため、総工費約25億円を投じて大阪物流センター(仮称)に再生することになった。

 枚方調色センターや寝屋川事業所の物流センターなど関西圏の13拠点を統合、効率的な調色・物流態勢を築く。また、工業用製品についても調色機能を集約し、顧客対応力強化を図る。これにより、リードタイム短縮を実現し、よりタイムリーな配送が可能になるとしている。
 自動調色は工業用と汎用で、溶剤系・水系いずれも対応し、常時在庫量は3500トン。今秋から稼働を予定している。

■ウトラム社系投資会社 日ペの主要株主に
 日本ペイントのアジア地域での合弁事業パートナーであるウトラム・ホールディングス社の関連投資会社「ファースト・インダストリーズ・コープ」が、昨年12月17日時点で日本ペイント株の14・61%(議決権数割合)を取得、同社の主要株主になったことが分かった。
 これに伴い、両社が06年に締結した「アジア合弁事業に関する基本合意」はいったん白紙に戻すことになった。

 一方、両社は今後ともパートナー企業として共通の利益を追求していく方針で、アジアの合弁会社における出資比率の見直しについても、改めて協議していく予定。

■関ペ販 カンペ共販2社を吸収合併
 関西ペイントは、汎用塗料部門の強化と経営効率化のため、販売子会社である関西ペイント販売(東京、太田正信社長)とカンペ共販四国(香川県丸亀市、太田正信社長)、カンペ共販九州(福岡県福岡市、菅沼寛社長)の3社を1月1日付で合併した。

 存続会社は関西ペイント販売で、カンペ共販四国は関西ペイント販売四国販売部、カンペ共販九州は関西ペイント販売九州販売部となる。各営業所の住所、電話番号、FAX番号は従来通り。

■大阪府建団連新年会「優れた職人の育成を」

あいさつする北浦会長
 大阪府建団連(北浦年一会長)の新年互礼会は1月8日、大阪市北区のリーガロイヤルで開かれた。

 冒頭、北浦会長は「先の見えない時代だが、いまこそ原点に返り、自らの足元を見なければならない。建設業の原点は職人であり、良い職人がいないと安全・品質を確保することはできない。ところが昨今のダンピング受注の影響により、職人の待遇が悪化している。優れた職人を育成するため、3年前から技能者会を立ち上げた。まだ1千百人ほどだが、1万人を目標に今年1年がんばりたい」と年頭の抱負を述べた。

 中山康秀衆議院議員からの祝辞が代読されたあと、来賓の小河保之副知事、岩城良夫大阪市都市整備局長、木下誠也近畿地方整備局長、森本晴夫大阪建設業協会副会長が祝辞を述べ、酒井豊大阪府議会議員の発声で乾杯した。

■「明るい気持ちで現状打開を」 東塗協・日塗装東京支部合同新年会

あいさつする山岸理事長



磯部支部長
 東京都塗装工業協同組合(山岸純一理事長)と日本塗装工業会東京支部(磯部一夫支部長)の合同新年懇談会は1月23日、港区元赤坂の明治記念館で開かれた。

 冒頭、山岸純一理事長は「暗い話題が多い中で、今週はオバマ新大統領が就任したという、明るいニュースがあった。47歳の若いリーダーがアメリカのトップになったということで、アメリカ国民は期待を持って彼の政治を見守っていこうとしている。一方、日本では煮詰まった感もあるが、ここで頭を切り替えて、日本の発展のために良い施策を出していかなくてはならない。組合が作られてから60年が経つ。その間、先輩方は塗装の伝統や技術を若い人に伝えることに、苦労されてきたと思う。今度はわれわれが次の若い世代に、伝えていかねばならない時がきた。景気については、少なくとも今年中には底をつくであろうとの見解もある。暗い話ばかりでなく、明るい話にも目を向けることで、今年1年を乗り越えていきたいと思っている」と年頭の抱負を述べた。

 次に、来賓の東京都職業能力開発協会・馬場正明専務理事、日本塗装工業会・多賀谷嘉昭副会長が祝辞を述べた。引き続き、日本塗装工業会東京支部・磯部一夫支部長が「オバマ新大統領は『私たちはできる』と言ったが、私たちもこの掛け声により、悪い状況を打開していきたい」と述べ、「Yes we can!」の発声で乾杯した。

■日塗商新年会 「企業価値の向上に注力を」

あいさつする友野理事長
 日本塗料商業組合(友野昌幸理事長)の新年賀詞交歓会は1月15日、東京塗料会館で行われた。

 席上、友野理事長は「昨年は全世界に大きな衝撃が走った1年であった。リーマンブラザーズの破たんに始まり、金融危機が全世界の実態経済に影響を及ぼし、米国を始めとする先進国の景気は大きく後退し、中国・インドなどの景気にも急ブレーキがかかっている。日本の経済も株価の低迷、円高の進行に加え、多くの産業に大きなダメージを与え、正に100年に一度といわれる危機になってきた。私ども塗料産業も多くの産業と密接に関わっており、収益の大幅な悪化は避けられず、期末は相当厳しい数字になるものと思われる。

 先ほど開催した理事会において、第5回ペイントショーの中止を緊急提案し、承認された。1年前にはとても想像ができなかった事態である。景気の底入れが確認できない限り、致し方ないことかと思う。先日の日塗工の賀詞交歓会では、小林会長が業界の再編成の問題にも触れられていた。今後、大きな流れに埋没されないよう、われわれも十分認識し、ユーザーの期待に応え、長年にわたり培われた得意先との信頼関係やノウハウをベースに企業価値を高め、存在感を増すことに注力すべきだと思う。

 今年の干支の牛のように、猛烈な逆風の中、将来を見据えた目標を地道に追求していくことでこの困難を乗り越えていただきたい」と年頭のあいさつを述べた。
 次に来賓の経済産業省製造産業局機能性化学品室・福田敦史室長、消防庁危険物保安室・加藤晃一課長補佐から祝辞があり、日本工業塗装協同組合連合会・山崎秀雄会長の発声で乾杯した。

■「技」こそが生き残る道 大塗装・田伏理事長

あいさつする田伏理事長
 大阪府塗装工業協同組合、大阪塗装協同組合、日本塗装工業会大阪府支部、近畿マスチック事業協同組合大阪府支部の共催による「2009年塗装団体合同新春パーティー」は1月16日、ホテル阪急インターナショナルで開催された。

 磯部明良副理事長の司会で開会。国歌斉唱のあと、主催者を代表して田伏理事長が年頭のあいさつ(別項)を述べ、来賓の酒井豊府議会議員、北野たえこ市会議員、津田貞夫近畿地方整備局建政部建設産業調整官が祝辞を述べた。

 このあと北浦年一大阪府建団連会長・近畿建専連会長の音頭で乾杯。宴半ばには、船場太郎市会議員が駆けつけて祝辞を述べ、最後に小林謙二大阪塗装協同組合理事長による三本締め、別所宏昭日塗装大阪府支部長の閉会の辞で終了した。

 田伏理事長のあいさつ要旨は次の通り。

 昨年秋からの未曾有の世界的不況は、私たち業界のみならず、我が国経済の殆どを後退させており、明るい話題を見つけることすら困難な情勢である。
 「平成20年」という年の特徴は、前半と後半で全く異なる1年であり、また、多くの「変化」を感じる年でもあった。

 そのような中、大切なもの、普遍的なものは何かを考えた場合、私たちが誇りにする「技術」と「技能」ではないかと確信している。
 卓越した「技」こそが、最後に生き残る道であると考えている。つまり、「本物のものづくり」が、そして、その「ものづくり」の源泉である「本物のひとづくり」が生命線であると思っている。  私たち専門工事業界では、そうした優秀な人材育成に対し、力を傾注してきた。長い建設不況の中においても、できる限り努力を惜しまず、ひとづくりに専念してきた。

 昨年後半からの不況の大きな原因の一つに「金融不況」が言われているが、それは、金融商品と呼ばれる証券等の売買による利ざやで儲けるビジネスが、限界に達し、証券そのものが有している債権価値の暴落が引き金となったものである。そうした不労所得は、何の価値も生み出さないことは、90年代に経験した日本のバブル崩壊社会と本質では同じである。

 わが国が戦後、奇跡的な復活を果たした要因は、素晴らしい「ものづくり」と、それを実現した素晴らしい「技術」と「技能」であった。
 また、企業と従業員が一丸となって、生産性を向上させたことでる。従業員がそのような思いに立てたのは、日本の雇用形態にあったといわれている。

 現在、非正規雇用者が全体の3割を占めております。人材派遣法の制定と派遣職種の大幅な緩和がそうした事態を招いたともいわれている。
 今一度、私たちが歩んできた道程を顧みて、普遍的価値の創造とは何かを真剣に考える機会であると思っている。

 私ども協同組合では、平成20年度の大きな事業として、新しい塗装工法の開発を目指し、間もなく実用化されると期待している。また、新工法を駆使することができる優秀な人材研修も併せて検討し、実施してきた。

 さらには、国からの要請により、高齢者の雇用機会を検討し、積極的な登用を図る受託事業を実施している。
 それは、常に実体のある「ものづくり」に対する生産性の向上と、その源泉である人材の育成という経済活動の基本に照らし合わせ、その基本に忠実に、また、真摯に行動することが重要であるからである。

 今般の不況で反省すべき点の一つに、外需頼みの経済社会だけでは致命的なダメージを受けるということだと考える。外国需要も重要ではあるが、内需の拡大を図り、そのバランスが、経済不況に対する日本国自身のセーフティネットだと思う。

 そのためには、建設産業、特に職人を抱えている私たち専門工事業界が、新しい時代の寵児にならなければならない。

■「塗り仕上げの環境・安全への取り組み」NSK講演会

常山洋会長
 「塗り仕上げの環境・安全への取り組み」をテーマに、NPO法人湿式仕上技術センター(小俣一夫代表)と日本建築仕上材工業会(常山洋会長)の共催による講演会が東京、大阪、名古屋で開催される。

 両団体では、技術資料「シックハウスと内装塗り仕上げ材」を作成し、シックハウス症候群や内装塗り仕上げ材の基礎的な知識の普及に努めてきたが、このほどさらに石綿、調湿、防火、VOC、遮熱に関する情報を加えて技術資料を整備。講演会では、その概要を紹介する。また、今回はコンクリートの中性化と塗材の効果について、奥村組の河野政典主任研究員による特別講演も行われる。会費は無料。日時・会場・問い合わせ先は次の通り。

【東京】2月27日13時30分〜16時30分▽東京都港区・建築会館ホール▽03・3861・3844。
【大阪】3月4日同▽大阪市西区・建設交流館8Fグリーンホール▽06・6373・0228
【名古屋】3月5日同▽名古屋市東区・メルパルク名古屋▽052・300・2222

■「ユーザーの信頼確保を」仕上材工業会大阪支部

あいさつする矢野支部長
 日本建築仕上材工業会大阪支部(矢野俊哉支部長)の新年懇親会は1月27日、大阪市福島区のホテル阪神で開かれた。

 矢野支部長は「本年は『己丑』(つちのとうし)の年で、『己』は自立する心、『丑』は寒気厳しい季節に強いといわれている。厳しい景況の中、丑にあやかり、自立する心と強い決意で乗り切っていきたい。特に▽建築業界から信頼される良質で優れた塗膜を提供できるよう施工団体、業者と連携してユーザーから信頼される仕事をする▽官公庁・設計・建築・不動産・住宅などの顧客に環境適用形仕上塗材などのPRを実施し信頼を勝ち取る努力をする―などに力を入れていく」と新年の抱負を述べた。

 常山洋会長は「先行き厳しい状況が予測されるが、われわれの業界もいろいろな意味で変わっていくと思う。逆にそういう時期にビジネスチャンスも生まれてくる。それを生かして、時代の流れに乗っていけるようにしたい」とあいさつ。

 井上照郷常務理事は▽技術委員会で最近話題の材料を解説する技術資料を作成し、講演会を開催する▽来年度に予想されるJISK6909と6916の改正に向けた対応▽珪藻土の安全性をPRするパンフレットの作成―などを推進していることを報告したあと、乾杯の音頭をとった。

■「笑顔を忘れず前進を」近畿外仕協・岩田理事長

あいさつする岩田理事長
 近畿外壁仕上業協同組合(岩田紳一理事長)の新年会は1月21日、大阪・ホテルモントレ大阪で開かれた。

 岩田理事長は「今年は当組合も40周年を迎えることになり、活力の出る行事を計画している。皆さんにお願いしたいのは、とにかく『前へ、前へと進み続けよう』ということである。未来を明るくするためには、常に努力と好奇心を持つことが革新への道しるべとなり、信じる正しい道を選び、たとい半歩でも前へ進むことが大事である。また、『笑う門には福来たる』という諺の通り、笑顔を絶やすことがなければ、この冷たい景気の流れに対しても元気で立ち向かうことができると思う。こうした試練の時こそ、この2つを肝に銘じ、自らの力で需要を掘り起こし、知恵と活力と蓄積した技能、技術を生かして荒波を乗り越えていきたい。さらに消費者の目線に立ち、製販装が協力して、品質、価格ともお客様に喜んでいただけるものづくりをやっていくことが大事だと思う。組合としても初心を忘れず、明日に向かってチャレンジし、業界発展に努力したい。『牛の歩みも千里』という諺の通り、一所懸命に努力していれば必ず成果が上がると信じている」と新年のあいさつを述べた。

 来賓の伊集院均日本外壁仕上業協同組合連合会会長は「住宅展示場などを見て回ると、外部だけでなく、内部でもまだまだ需要を開拓できる余地があることを感じた。需要を開拓するにはインターネットも有効ではないか。リフォームの対象になる住宅が全国で1000万戸ぐらいあるとして、そのうちの1%でもネットから受注できれば大きな数になる。保険制度や基幹技能者を持つわれわれは『安心・安全』『技術』の両面でアドバンテージがあり、今年はインターネットを通した需要開発にも力を入れたい」と祝辞を述べた。

 竹垣秀樹大塚刷毛製造大阪支店長の発声で乾杯して祝宴に移り、盛会のうちに實松幹次郎専務理事による閉会の辞で締めくくった。

■「良い仕事を適正価格で」関リ協・中川理事長

あいさつする中川理事長
 NPO関西リニューアル協議会(中川九彦理事長)の新年会は1月16日、大阪・ホテル阪神で開かれた。

 中川理事長は「昨年末より自動車業界などは大変な苦境に置かれているが、幸いわれわれの業界は半年、1年後に影響が出てくる。関西は時代を先取する力があり、大阪が活気を取り戻せば日本の景気を良くすることにつながると思う。今後とも良い仕事を適正な価格で提供し、この1年がんばりたい」と年頭の抱負を述べた。

 来賓の須藤武一郎日本建設受託協会会長は「あまり悲観せずに自分たちの力を信じて進もう」とあいさつ。岩崎裕司NPOマンション管理サポートセンター代表は「リニューアル市場は増えることはあっても減ることはない。リニューアル分野は建築から独立した産業として確立されるべきであり、建築業界のダンピングに巻き込まれるべきではない。自らの立脚点を見直し、お互いに協力していきたい」と述べた。

 このあと九鬼正光弁護士の発声で乾杯して歓談した。

■「ブロック会で情報共有化を」大塗商・岡田理事長

あいさつする岡田理事長
 大阪塗料商業組合(岡田正樹理事長)の新年互礼会は1月22日、大阪市北区のラマダホテル大阪で開かれた。

 岡田理事長は「塗料業界を取り巻く環境は全産業の影響を受け、景況感は減速傾向にある。多様化した市場に対応しながら、さらに品質、コスト、納期、商品、サービスなどの質の向上を含め、足元の収益性の維持に適切な対応が必要である。このような状況の中で、組合事業は組合員の減少による収入減にもかかわらず従前に変わらず順調に推移している。

 平成16年に発足した日本塗料商業組合近畿ブロック会は、兵庫、京都、和歌山、滋賀に加え、奈良県塗料商業会の参画を得た。自立を基本に知恵を出し合って、共通の元気の向上を基本理念として積極的な活動を行っている。アンケート調査による販売実績調査、カラーカード『ハウスカラーベストセレクション』の発行、店頭販売の研究会の立ち上げ、企業間のM&A、機能性塗料の展示会の開催など、塗料販売業に不可欠な経営上の問題点を含め、組合員の共通の利益、利便性を求めて提案してきた。本年も足元を見据えながら、新しい取り組みを計画している。皆様の積極的な参加により、近畿ブロック会を一つのチームとして、情報や問題の共有化をさらに推進していくよう努力したい」とあいさつした。

 賛助会員を代表して山下文隆大日本塗料社長は「原材料価格の乱高下により、値上がり分の価格転嫁もままならず収益を圧迫しているのが塗料業界の現状である。また、楽しみにしていた大阪でのペイントショーを中止せざるを得なくなったのは残念である。厳しい経済環境の中ではあるが、日本塗料工業会では環境対応と普及推進を重点課題に取り組んでいる。普及活動は製販装が結束して取り組み、消費者のニーズに合った新製品とサービスの提供に業界が一丸となって邁進したい」と祝辞を述べた。

 このあと、松浦誠日本ペイント社長の「レッツ・チャレンジ」のかけ声に合わせ、「イエス・ウイ・キャン」と唱和して乾杯した。

■大日本塗料が「環境塾」開催
 大日本塗料(山下文隆社長)は、「DNT環境塾」環境と塗料についてのセミナーを、今年は2月の札幌を皮切りに、全国10都市、11会場で実施する。
 環境に関する最新の情報を提供するため、2003年から毎年開催しているもので、官公庁やゼネコン、建築設計関係者らから高い評価を得ている。

 今年のテーマは、地球温暖化が急速に進行する背景を受け、「塗料でできる環境への配慮−環境にやさしいマル得情報−」として、建築用・構造物用塗料を中心とした最新の情報を紹介する。  札幌・東京(丸ビル)・名古屋・大阪・福岡での基調講演は、今年も「ものつくり大学教授工学博士近藤照夫先生」が行う。

【開催予定会場】札幌2月16日札幌コンベンションセンター▽仙台4月22日ウェルサンピア仙台▽新潟3月16日NOCプラザ(新潟卸センター)▽東京4月16日丸ビル▽5月14日東京塗料会館▽富山3月13日富山国際会議場▽名古屋6月9日名古屋国際会議場▽大阪5月28日建設交流会館▽広島6月11日メルパルク広島▽高松5月19日サンメッセ香川▽福岡6月3日博多パークホテル

 申し込みは、同社ホームページで受け付けている。
http://www.dnt.co.jp/japanese/novoclean/sem.htm

■日塗装 安全スローガンを募集
 日本塗装工業会安全・環境委員会(山浦節櫻委員長)は09年度安全スローガンを募集している。  事故のない安全な作業環境を築くため、安全キャンペーンなどに使用する。  募集期間は2月末まで。応募は会員に限り、支部事務局がFAXで受け付け、支部ごとにまとめて3月中に選考する予定。  最優秀作品(1点)には、賞金5万円が贈られる。  なお、08年度のスローガンは「安全は会社に家庭に安定もたらす」。

■大塗装・日塗装大阪府支部 大阪天満宮に安全祈願

安全祈願
 大阪府塗装工業協同組合(田伏健一理事長)と日本塗装工業会大阪府支部(別所宏昭支部長)は1月8日午前、大阪市北区の大阪天満宮で、恒例の安全祈願参拝を行った。

■日塗商理事会
 日本塗料商業組合の第45回理事会は1月15日、東京塗料会館で開かれ▽第5回ペイントショー開催中止▽組織の一部変更(九州ブロックから沖縄県支部の分離)▽第147回理事会開催地▽09年度組合運営予定表案―などを審議した。

■日塗工 建築塗料・塗装セミナー 全国5会場で開催
 日本塗料工業会は、建築関係者を対象にした「建築塗料・塗装セミナー」を、全国5会場で開催する。第一部では「景観条例の展開と建築色」をテーマに、各地の景観条例の展開を説明。併せて関連する建築色の出現度について説明する。第二部では「最近の建築塗料・塗装/安全・環境対策塗料と新機能性」をテーマに、建築市場全般に関わる最近の塗料動向を解説する。受講料は1000円、定員は各会場とも100人。日程・講師は次の通り。

【東京】2月4日13時30分〜16時30分、東京塗料会館▽小田原市都市部まちづくり景観課初瀬川芳典主事・北畠耀文化女子大学名誉教授・ロックペイント田村昌隆氏
【大阪】2月5日同、エルおおさか▽京都市都市計画局都市景観部市街地景観課松田彰課長・同・大日本塗料足立和生氏
【名古屋】2月6日同、名古屋国際会議場▽各務原市景観政策室永井吉浩氏・同・スズカファイン中西功氏
【仙台】2月18日同、ホテル白萩▽仙台市都市景観課景観係・同・日本ペイント大垣敦氏
【福岡】2月26日同、八重洲博多ビル▽宮崎県県土整備部都市計画課景観担当岡部章主査・同・エスケー化研田中正理氏

 申し込みは同会ホームページから。
http://www.toryo.or.jp/jp/event/seminar/kttsm08.html

■ペイントショーの中止 実行委が正式決定
 日本塗料工業会は1月8日の理事回でペイントショー2010の開催中止を決めたが、実行委員会を構成する日本塗料商業組合、および日本塗装工業会の両団体でも緊急に協議し、了承した。
 これを受けて同実行委員会では1月21日、関係企業・団体、官公庁などに正式に開催の中止を通知した。

■塗り床ハンドブック講習会 塗り床工業会が2月大阪で

『塗り床ハンドブック』
 日本塗り床工業会(友久文雄会長)は2月19日、大阪・建設交流館で、「最新塗り床動向」をテーマに、改定された『塗り床ハンドブック』の内容についての講習会を開催する。

 材料から施工まで塗り床の全てを網羅した『塗り床ハンドブック』がこのほど改定され、新しく用途別要求マトリクスを追加するなどより使いやすくなった。
 同講習会では塗り床ハンドブックの内容に添い、同書の執筆者が詳しく説明する。

【日時・会場】2月19日13時00分〜16時30分、大阪市西区立売堀2−1−2建設交流館
【定員】200名(定員に達し次第締切り)
【参加料】無料(教材にはハンドブックを使用し当日会場でも販売)
【申し込み・問い合わせ先】同工業会(06・6426・3764)。

【塗り床ハンドブック】
 A5版205頁、材料知識から施工まで、新たに用途別要求性能マトリックスを追加。13種類の試験方法も完全網羅。監修・小野英哲(東北工業大学教授)編著・日本塗り床工業会。
 《内容》第1章塗り床とは▽第2章塗り床材の種類▽第3章塗り床材の施工管理▽第4章塗り床の施工▽第5章安全衛生管理▽第6章塗り床の維持保全▽第7章塗り床の試験方法▽第8章塗り床Q&A▽第9章塗り床に関する用語▽第10章参考資料

 定価3675円。申込みは同工業会ホームページから受け付けている。
http://www.nuriyuka.com/book/index.html

■塗料業界2紙が合併 『塗料界新報』に
 塗料界展望社と塗料朝日は1月1日付で合併し、社名を塗料界展望社、題号を塗料界新報と改めた。
 新役員は次の通り。
【代表取締役会長】佐藤茂雄
【代表取締役社長】荒井康雄
【取締役相談役】齋藤武司

■技能検定 1級1878人・2級521人が合格
 08年度塗装(建築塗装作業1級)技能検定の合格者は1級1878人(前年度比21・6%増)、2級521人(同2・4%減)となった。1級は受検・合格者とも毎年増加傾向にあるが、2級は逆に減少している。学科・実技別では1級学科2135人(合格率80・0%)、実技1711人(同59・9%)、2級学科435人(同73・9%)、実技522人(同79・4%)。

■瓜破中で「塗装美化教室」平松市長ら130人が参加 大塗装が協力

あいさつする田伏理事長



平松市長と一緒に作業
 大阪少年補導協会と大阪青少年環境問題協議会の主催による「校内塗装美化指導教室」が1月24日、平野区瓜破の大阪市立瓜破中学校で実施され、大阪府塗装工業協同組合(田伏健一理事長)が塗装指導に協力した。

 これは、青少年問題に取り組む関係団体や警察、学校、PTAが協力し、生徒とともに学校内を塗り替えて、道徳意識の向上を図るもの。すでに実施した学校では、参加した生徒たちの名前を書いた銘板を記念に残すことで、「先輩たちが塗ってくれた壁を汚してはいけない」と、校内美化の意識が生まれ、学校側から好評を得ている。  当日は、学校側から生徒51人、PTA約30人、同組合・大阪昭和会・大阪塗料商業組合から約50人が参加した。

 午前8時15分、全員が校庭に集合。主催者を代表して大阪青少年環境問題協議会の福長徳治会長のあいさつのあと、田伏健一理事長が「指導員の指示に従って安全に作業をし、学校をきれいにするため、一日がんばりましょう」と生徒を励ました。

 このあと生徒たちは作業着に着替え、4チームに分かれて作業を開始。学校本館の1階から3階までの廊下や階段、約740平方メートルの塗り替えに取り組んだ。
 11時過ぎには、平松邦夫大阪市長も飛び入りで参加し、生徒と一緒にローラー塗装にチャレンジした。

 大半の生徒たちはローラーや刷毛塗りは初めての経験だったが、プロの指導でコツをつかむと、要領よく塗り上げていった。
 作業は午後2時頃終了。最後に田中紹亮校長から謝辞が述べられた。

■日塗装全国大会 5月21日長島温泉で
 日本塗装工業会の第36回全国大会は5月21、22の両日、三重県・長島温泉「ホテル花水木」で開催される。

■大日本塗料『社会・環境報告書』
 大日本塗料は『社会・環境報告書2008』を発刊した。従来からの内部統制、コンプライアンスへの取り組みなどの社会性報告に加え、「人と地球に優しい技術で、環境を守り、持続可能な事業活動への取り組み」を紹介している。内容は▽マネジメント▽環境報告▽社会性報告▽事業所・グループ会社の取り組み▽環境保全活動の歩み。

■新刊紹介 『東塗協いろ暦』51号
 東京都塗装工業協同組合(山岸純一理事長)と日本塗装工業会東京支部(磯部一夫支部長)が発刊。内容は▽いい色塗装の日記念事業「全国技能競技大会東京地区大会」▽落書き消去キャンペーン▽第30回東塗協オープンゴルフ▽第20回安全大会開催▽会社訪問・平岩塗装▽東塗協実態調査▽昭和会分科会発表会―など。

■会社人事
日本ペイント 【執行役員担当変更】
(1月1日)自動車塗料事業本部付(日本ペイントタイランド・ゼネラルマネージャー)小田省司▽自動車塗料事業本部副事業本部長兼同電着塗料技術部長、奥出芳隆

■組織変更
大日本塗料 (1月1日)人事部管轄下に人材開発室を新設する。

■久保田商店 社長に多賀谷充氏
 久保田商店(東京都中央区)は、多賀谷嘉昭社長が会長に就き、後任には多賀谷充氏が就任した。

■日本塗装時報社 東京連絡所を開設しました
 1月1日から東京連絡所を開設しました。ニュース、イベントのご案内など、各種情報をお寄せください。取材は富永みくに記者、または合田主幹が担当いたします。郵便番号171―0022東京都豊島区南池袋1―18―23ルックビルA館602、FAX03・3590・5220。鞄本塗装時報社

■おくやみ
 北村 サト子氏(きたむら・さとこ=イサム塗料創業者・北村勇氏の妻) 昨年12月17日、老衰のため死去、97歳。葬儀・告別式は近親者による密葬で営まれた。
 昭和38〜53年イサム塗料代表取締役副社長、53〜62年代表取締役会長。東京、福岡、名古屋の各支店の開設や滋賀工場の用地取得などに尽力し同社発展の礎を築いた。


【新製品情報】
■大日本塗料「シリコンスマイルクリーン弾性」
 大日本塗料は、弱溶剤系シリコン樹脂塗料「DNTシリコンスマイルクリーン弾性」を発売した。  建築外装の塗り替えでは、環境面から水系や弱溶剤系塗料が求められており、またライフサイクルコストの観点から、シリコン樹脂塗料へ市場は移行している。

 同社では、すでに弱溶剤系シリコン樹脂塗料「DNTシリコンスマイルクリーン」を発売しているが、さらに素材や旧塗膜の割れに追随する防水性を有した弾性塗料の需要の増加に対応した。  特長は▽シリコン樹脂特有の優れた弾性のある塗膜のため、弾性タイル等の上塗りや各種弾性塗膜の塗り替えに適している▽F☆☆☆☆に対応▽塗料シンナーで希釈できる▽塗装作業性、安全性に優れる▽各種下地に幅広く適用できる▽耐汚染性に優れる。

 用途は、建築物の鉄部、コンクリート、モルタル、スレート、各種ボード等の新設および塗り替え  問い合わせ先は同社建築塗料事業部(東京03・5710・4503、大阪06・6466・6624)。