◆日本塗装時報 2009年2月18日発行 第1880号◆
■08年塗料生産は600万トン1〜11月は9・1%増に
  速報によると、08年通年の中国塗料の総生産量は約600万トンで、米国に続き世界第2位となった。 08年1〜11月の塗料総生産量は588万4000トンで、前年同期比9・1%の伸び。また同期の建築塗料の生産量は179万5000トンで、同14・6%増加した。そのうち、11月の生産量は16万1000トンで、同2・5%下落した。

 1〜 11月の塗料の輸入量は約25万トンで、前年同期比10・2%減。同期における塗料の輸出量は21万5000トンで、同8・4%減少した。

■小規模メーカーの規制へ
 中国塗料産業の特徴は、▽メーカーの生産規模は依然として小さく、中国全国のトップ20社大手塗料メーカーの合計生産量はわずか中国全国小規模メーカーの規制へ塗料総生産量の約4分の1で、国際レベルよりはるかに低い▽小規模メーカーは技術レベルが立ち後れ、環境に対する汚染も大きい―などが指摘されている。こうした状況の改善を図るため、中国関連部門は、今後、法令により小規模塗料メーカーの生産を規制する方針。また、大手塗料メーカーに対しては、政府による助成と支援を行うことになった。

■大型タンクの内部用防食塗料が安全鑑定獲得
 中国海洋化学工業研大型タンクの内部用防食塗料が安全鑑定獲得究院(Marine Chemical Research Institute)は、同研究院担当の「大型タンクの内部用無溶剤・無毒の長期効果防食塗料研究」プロジェクトが成功し、それによって形成された製品が中国衛生部門の安全鑑定を獲得した、と発表した。情報によると、同塗料は、無溶剤、無毒、高効率の防食塗料で、化学製品貯蔵タンク、水貯蔵タンク、食品飲料加工タンク、ガソリン・ディーゼル・オイルなどの石油製品貯蔵タンクの内部防食保護に広く応用される。

■ノルウェー・ヨツン社 遼寧省に工場建設へ
 ノルウェーのJotun 社の高級役員代表団が遼寧省・鞍山市に赴き実地調査を行った。情報によると、同社は鞍山市に塗料生産工場を建設する計画である。その生産原料(樹脂、添加剤、溶剤など)は現地で調達し、生産された塗料製品は主に中国東北地区市場に販売される見通しである。

■湖南大学 水性塗料を官学共同開発
 湖南大学は、同省長沙市雨花区政府と協定を結び、高性能水性塗湖南大学水性塗料を官学共同開発料開発プロジェクトを共同推進することになった、と発表した。同協定によると、湖南大学は500万人民元を開発資金とし、開発が成功すれば、その製品は湖南省で優先に使用することになる。

■環境保全型サビ除去剤 武漢で開発に成功
 武漢工程大学と武漢双博公司は、「新型サビ除去環境保全剤」の共同開発に成功した、と発表した。テストによると、錆びた鉄板に同製品を塗布すると、10分後にサビがきれいに除去されることが確認された。情報によると、従来の金属サビ除去剤に比べ、廃液による環境汚染がないなどが特徴。

■天津先進材料公司 渤海造船所から受注
 米国Exousia 先進材料会社(Exousia Advanced Materials,Inc.) が天津に設立した塗料メーカー「天津先進材料公司」(Tianjin Advanced Materials Inc) は、中国渤海造船所が発注する船舶塗料の契約を獲得したと発表した。製品は船舶の下塗りペイントと甲板滑り止め塗料。

(資料提供・中国北京雅歌公司、記事の著作権は日本塗装時報社に帰属します)