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◆日本塗装時報 2009年3月18日発行 第1881号◆
■「近畿塗装協同組合連合会」発足へ

第2回情報交換会会場
 近畿地区の7塗装協同組合は2月24日、大阪市内のホテルで第2回目の情報交換連絡会議を開き、各組合の現況や今後の連携に向けた方策を話し合った。その結果、技能検定や講習会・研修会の効率的な運営や情報交換、新技術の推進、国交省との意見交換会への組織的な対応などを考え、「近畿塗装協同組合連合会」を発足させ、活動していくことを確認した。今後、年2回程度会合を開き、近畿2府4県の組合間の連携を密にしていく。

 会議では、まず田伏健一大阪府塗装工業協同組合理事長を議長に選出。田伏理事長は「前回の会議から半年が経過し、想像もしていなかった経済情勢になり、私たち専門工事業者には筆舌に尽くしがたい状況になった。このような時期だからこそ、同業者が相集い、協同組合という組織の重要性が求められているように感じる。各組合が一堂に会し、忌憚のない意見を交換し、培われたノウハウを共有することが重要である。特に本会議では、組合運営とこの会議を今後どのような形にするか、という点が重要テーマだと考えている」と述べた。

 次に、同組合で開発したエア式静電塗装工法の概要をビデオで説明。すでに資格講習会を実施し、NETIS(新技術情報システム)への登録を進めていることや、阪神高速道路の工事に採用され、好評を得ていることが報告された。また、組合の収益に寄与する新事業として、PET―CT健診が紹介された。

 これを受けて、各組合の現況報告と意見交換を行った。その中で「協同組合には上部組織がないため、国に対しては何も働きかけができない。近畿地区の組合でまとまりたい」(滋賀県)、「環境対応形の新製品として、遮熱塗料『ガイナ』とガラス面の日焼け防止塗料に力を入れている。組合の収益に寄与する事業は今後も取り入れたい」(奈良県)、「技能検定の受験者が減少しており、共同開催できないか」(兵庫県)などの意見が表明された。また、ボランティア活動については、京都や兵庫では、行政や地域住民と一体となった落書き消し活動を実施しているほか、大阪では学校の美化運動に協力していることが報告された。

 今後の同会議のあり方については、意見を集約した結果、「近畿塗装協同組合連合会」を組織して、各組合間の連携を強めていくことになった。当面、会議は年2回開催し、国交省との意見交換会の実施、講習会などの共同開催、収益事業の情報提供・ネットワーク化などを推進する。

■2級土木施工管理技術検定(鋼構造物塗装)3会場で受験準備講習会
 日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会(本山蓊会長)は、2級土木施工管理技術検定(鋼構造物塗装)に向けた受験準備講習会を東京、大阪、福岡の3会場で実施する。開催概要は次の通り。

【福岡】9月16〜18日▽福岡市博多区博多駅前4―14―1深見ビル1階D会議室▽定員52人【大阪】9月30日〜10月2日▽大阪市中央区北浜東3―14エル・おおさか本館5階▽定員48人【東京】10月7〜9日▽東京都渋谷区鶯谷町19―22塗装会館2階▽定員60人【受講料】会員5000円▽非会員3万円(テキスト代別)【申し込み締め切り】講習会開催日の10日前まで【問い合わせ・申し込み先】同協会(03・3476・3301)

 なお、2級土木施工管理技術検定試験は、10月25日、学科・実地同時に行われる。問い合わせ・申し込み先は全国建設研修センター土木試験課(03・3581・0138)。 講習会用テキストを販売 同会では受験準備講習会」の教材に使うテキストを販売する。  テキストは▽『土木工学(専門)改訂第8版』▽『試験問題と解説・平成16年度〜20年度』の2種類で、それぞれ会員2500円、非会員5000円。

■日本ペイント 新社長に酒井健二氏
日本ペイントは4月1日付で松浦誠社長が取締役に退き、後任に酒井健二専務が昇格する。  酒井氏は山口県出身、61歳。広島大学大学院工学研究科修了後、昭和48年同社入社、平成13年理事、14年日本ファインコーティングス代表取締役社長、16年執行役員、17年取締役執行役員、19年自動車塗料事業本部長・デザインセンター管掌、19年から代表取締役専務執行役員

■日塗装 「廃棄物削減で社会貢献を」塗装技術研究発表会開く

近畿ブロック発表会会場
 日本塗装工業会(白川隆幸会長)は、今年度から地域ブロックごとに「塗装技術研究発表会」を開催して2年間の研究成果をPRしている。中部、四国、関東に続き、近畿ブロックでは2月18日、大阪市中央公会堂で開かれた。当日は約80人が参加、廃水処理、コンクリート改修(ピンネット工法)、廃棄物削減の新技術のほか、耐火塗装への取り組みについて報告された。各テーマは、身近な問題だけに、講演終了後も活発な質疑応答が行われた。

 発表会は、真岡克憲近畿ブロック長の司会で始まり、岡一郎近畿ブロック理事が開会の辞を述べた。川端祥治郎技術委員長は「支部の活性化のため、本年度からブロックごとに開くことになった。本日の近畿を含めすでに4ブロックで開催。今後6月に中国(広島)、九州(福岡)、7月東北(仙台)で開く予定である。近年、環境に関する諸問題が出ており、これらに対応することは自分たちの身を守るとともに社会貢献にもつながる。そうしたレベルの高い講演であることを地域の皆さんや建設会社などにもPRしたい」と趣旨を説明した。

 発表の要旨は次の通り。
【建築用塗料の水系化に伴う廃水処理】(内藤文明委員)
 水系塗料が増えることで洗浄廃水の処理が問題になってきた。凝固剤による処理が実用化されつつあるが、4種類の凝固剤をテストしたところ、分離能力に大きな差があることが分かった。
 ただ、最も効果がある凝固剤で処理し、透明な状態にまで浄化した場合でも、分析結果によると、水質汚濁防止法の規制を受ける公共用水域(河川、海など)には排出できないレベルである。浄化した水に金魚を入れて観察したところ、水を加えて薄めた場合でも生物化学的酸素要求量が不足し、全ての金魚が死んだ。
 生活排水として下水道に流すことは可能だが、その場合でも、着色した水が流れないよう処理する必要がある。

【コンクリート改修施工技術・ピンネット工法】
(拜崎温敬委員) 仕上材を撤去せずに磁器タイルやモルタル面の落下防止対策が行えるピンネット工法が注目されている。日塗装が開発した工法は、ピンを打つ工程から仕上げまで、無機材を使用せず、全て塗材による一貫システムで施工するのが特徴。従来工法に比べ、施工性と経済性に優れる。すでに学校外壁の落下防止対策で実績があり、今後大手塗料メーカーとも連携して拡大を図る。

【塗装工事に伴う廃棄物の削減に関する調査研究】(川島敏雄常務)
 会員アンケート調査の結果、刷毛・ローラーを1回の使用で廃棄するとの回答はそれぞれ6・2、32%、不具合がなければ繰り返し洗浄して使用するとの回答はそれぞれ76、37%であった。刷毛・ローラーとも使い捨ては予想より少なかったが、反面、洗浄水の廃水処理が課題となる。
 会員が考案した「ローラーウオッシャー」は、ドリルの先にローラーをセットして洗浄するもので、200CC程度の水やシンナーで洗浄できるので実用的である。

【耐火塗料・塗装の取り組み】(大日本塗料・藤本憲司氏)
 耐火塗料は、意匠を重視する設計ができ、今後市場規模の拡大が見込まれている。
 現行の建築基準法では耐火時間を▽4階建ての建物は1時間▽ 14階建ての場合、10階までが2時間、11階以上が1時間、▽ 22階建ての場合、8階までは3時間、9〜18階2時間、19階以上1時間―と定めている。
 耐火塗料は一般の塗料に比べ▽素地調整は長期耐久性を確保するため1種ケレンが必要▽平滑・厚膜塗装をする特殊なエアレス塗装機を使用▽正確な膜厚管理▽材料代が高い―などの特徴がある。
 今後、日塗装では、耐火塗料部会(仮称)を設立し、従来メーカーの責任施工であった耐火塗装工事を施工業者会員の責任で受注できるよう、自主的管理体制の確立を図ることにしている。

■日塗装 経営後継者研修を開催 塩崎衆議院議員ら講演

会場の様子
 日本塗装工業会主催の経営後継者ステップアップ研修は2月20日、東京都港区の虎ノ門パストラルで開かれた。

 冒頭、竹延信経営委員長は「経営者とは孤独なものである。悩みがあった時、同じ支部の同僚とは腹を割って話せないこともあるかも知れない。しかし日本塗装工業会で他の支部に友人を作り、同じ思いをもとに話し合えば、様々な相談をすることもできるだろう。たった半日の研修会だが、有効に過ごして欲しい」と激励。

 引き続き、乃一副会長が「先ほど行われた製・販・装の協議会の中で、日塗工・小林会長の方からドイツで開催されたコーティングサミットについて話を伺った。日本では現状について『大変だ』という意識が強いが、それに対してヨーロッパ、アメリカ、アジアでは8月から9月までに好転に向かうであろうという楽観的な意見が多かったそうだ。一方で、各国の経営改善に対する行動は素早く、危機感を感じるばかりで行動が伴わない日本とは対照的だった。確かに私たちは大変な時代の中に生きている。その分、経営後継者の方々に期待するところは大きい。今日1日で得る知識や受講者同士の情報交換で得た内容については、ぜひとも今後の経営に繋げていって欲しい」とあいさつした。  続いて行われた研修会では、まず衆議院議員・塩崎恭久氏が「建設業界と国政について」をテーマに講演を行った。

 塩崎氏は、先日内閣府が発表したGDP年率マイナス12・7%の数字に触れ、アメリカの景気が悪かったはずが、日本の方が良くない状況にあることについて説明。目先の景気対策だけでなく、未来志向型投資による日本再生が必要であり、産業の発展は税収問題の解決にも繋がると述べた。うち建築業界に関わる部分については、人材・技術・物流・情報に関わる施設の建設、すなわち▽太陽光発電の普及▽国際空港の強化▽国内鉄道・道路の整備▽各種研究設備の設置▽先端医療機関などの設置を対策項目として挙げ、現在の予算枠に加え「危機対応特別予算」が必要だと語った。

 次に、警察庁刑事局組織犯罪対策部暴力団対策課課長補佐・尾形広義氏が「企業防衛について」をテーマに講演を行い、反社会的勢力による被害を防止するためには、取引を含む一切の関係の遮断が重要であることを述べた。具体的には、常に警察と連絡を取り合うこと、契約書および提携約款には必ず「反社会的勢力だった場合、無条件に契約を解除する」といった内容を記載すること、反社会的勢力に関するデータベースを業界内で作成し、活用することなどを項目として挙げた。

 また、研修会ではモントリオールオリンピック金メダリスト荒木田裕子氏の体験談も語られ、同大会の参加者だった磯副委員長や北京オリンピックメダリストの裏話に会場が沸いた。

 次回研修会は6月19〜 21日、北海道で開催の予定。

■「40周年へ向け積極参加を」昭和会(東京)総会開く

あいさつする公木会長

講演者・昭和会OB多賀谷嘉昭氏
 昭和会(東京、公木崇会長)の第39期通常総会は2月27日、東京・第一ホテル東京で開かれた。  冒頭、公木会長は「本会は第39期を数え、来年はいよいよ40周年を迎える。この1年は重要な事業を控え、慎重な審議を求められることになる。昨今、景気が悪いという話だが、この昭和会ではこういった状況になればなるほど、参加していることの意義が高まっていく。この場に集うことで、厳しい状況を乗り越えていくヒントを得る方々もあるだろう。ぜひ今後も積極的に参加いただき、昭和会の良いところを持ち帰っていただきたい」とあいさつした。

 続いて、総務部会(河野敬幸理事)、分科会(多賀谷充理事)、研修部会(多賀谷充理事)、レクリエーション部会(近藤勝彦理事)が平成20年度の活動を報告した。

 分科会の20年度中間報告では、経営分科会は「魅力ある塗装会社とは」をテーマに、顧客満足度の高い異業種の企業を参考に、経営者として必要な知識や考え方について検証を行った。 ヒアリング分科会は「民間工事におけるヒアリング」をテーマに、これまでに行った管理組合でのヒアリングをもとに独自の資料を作成。その内容について講師からの指導を受けながら、実際にヒアリングを行う。

  21年度事業計画では、会員増強を検討するほか、分科会発表会(6月28日、箱根湯本富士屋ホテル)研修会、レクリエーションなどを実施。40周年記念事業としては、記念式典、記念誌の発行、記念旅行が決定し、今後詳細について話し合われる。

 総会に引き続き、研修会では「ビジネスとギャンブル」と題し、昭和会OB多賀谷嘉昭氏が講演を行った。
■日本塗装交流会 京都で9周年全国大会開く

あいさつする原島会長
 「日本塗装交流会(JAPEA)ペイントファン倶楽部」(原島信一代表)の創立9周年記念全国大会が2月22日、京都市下京区の大谷婦人会館で開かれた。

 同会は、全国の塗装業者との交流をはじめ、消費者に塗装の大切さや楽しさをアピールする目的で平成11年、ウェブ上に開設。現在全国から49社が参加して、消費者への情報発信や、活発な情報交換を行っている。

 全国大会は、渡辺塗装・渡辺泰宏社長の司会で始まり、原島代表が「ペイントファン倶楽部は2002年2月21日にホームページを媒体としてつくり、以後、毎年各地で全国大会を開催している。現在、消費マインドが冷え込んでいるが、その中で皆さんがいかに現状を打破していくか、各社の取り組みを発表していただきたい」とあいさつした。

 続いて参加会員からの自己紹介と近況報告が行われた。ウェブ上でスタートした会だけに各社ともネット受注には力を入れており▽昔は100%下請けだったものが元請け率95%にまでなった▽リニューアルしたところ受注が増えた▽得意先ゼネコンが倒産したためホームページからの直接受注に切り替え、成功した▽奥さんが塗装と関係のないブログを書いているが、そこから仕事が入ることもある▽ 60〜70歳代のインターネットからの問い合わせが増えている―などの興味深い経験談が披露された。

 最後に原島代表は、自社の現況について「昨年のネット受注は、一昨年の半分程度にダウンしたが、過去のお客様からのリピートの問い合わせが多かった。今年はネットからの問い合わせのほか、お客様からの紹介が増えてきている。ウェブページは8年ほどデザインを変えていないが、内容を読んでくれる方も多いので大きく変えるつもりはない。『ブログ』で営業日記を書き変化をもたせるようにしている」と報告。同会の今後の方向性については▽塗装の重要性を一般に訴え、認識の向上を図る▽来年の10周年に向け、リンクページによる紹介制度をスタートする▽リフォームフェアへの出展▽会員全員が載った小冊子の発刊―などを企画していることを発表した。また、来年の10周年記念全国大会は東京で開催することを決めた。

 大会終了後は会場を移動し、恒例のオフ会を楽しんだ。

(講演の概略は→こちらでご覧いただけます。)
■「塗り仕上げの環境・安全への取り組み」

会場の様子
NPO湿式仕上技術センター(小俣一夫理事長)と日本建築仕上材工業会(常山洋会長)は、「塗り仕上げの環境・安全への取り組み」をテーマに、東京、大阪、名古屋の3会場で講演会を開催した。  両団体では技術資料『快適な住まいのために』を作成し、シックハウス問題や石綿、調湿、防火、VOC、遮熱などの情報をまとめた。今回はその解説を行ったほか、コンクリートの中性化と塗材の効果について最新の研究成果が発表された。

 3月4日大阪・建設交流館で行われた講演会では、主催者を代表して矢野俊哉日本建築仕上材工業会大阪支部長が「世の中は騒然としているが、われわれの材料は建物がある限り必要であり、施工会社の皆さんも自信を持って仕事に取り組んでいただきたい」とあいさつした。

 このあと「RC造建築物における仕上塗材の中性化抑止効果」について、奥村組技術研究所の河野政典主任研究員、「塗り仕上げの環境・安全への取り組み」について森田弘治技術委員(山本窯業化工)、水谷篤技術委員(エスケー化研)がそれぞれ説明した。

■『安全な珪藻土』パンフレットを作成
 日本建築仕上材工業会は珪藻土の安全性についての調査結果をまとめたパンフレット『安全な珪藻土』を発刊した。珪藻土に関する正確な情報を伝え、安心して珪藻土仕上塗材が使用できるよう国内外の公的評価などを紹介している。

 販売価格は1册60円。
 問い合わせ・申込先は同会(03・3861・3844)。

■塗り床工業会が講習会 ハンドブック改訂の概要を説明

会場の様子
 日本塗り床工業会(会長・友久文雄神東塗料取締役)は2月19日、大阪市西区の建設交流館で、このほど改訂された『塗り床ハンドブック』の講習会を開いた。

 開会にあたり、友久会長は「厳しい状況が続いているが、顧客満足度を上げるための一助としてこの講習会を企画した。今後、技術委員会では不具合対策の参考書を作成し今秋に発刊したい」とあいさつした。

 同書の編集を担当した永田圭助元技術委員長は「最初にハンドブックを作成したあと、中国で塗り床の会社を立ち上げた。中国では塗り床の需要は多いが価格競争も厳しく、品質に問題を生じることも希ではない。このため国家標準のマニュアルが刊行された。塗り床材料・工法とも国際規格として標準化される必要がある。本マニュアルも将来改訂される時には海外と技術整合されることを望んでいる」と述べた。

 講習では、「塗り床材の種類、出荷動向」を郷博之技術委員長(エービーシー建材研究所第2グループグループ長)、「施工管理と施工方法」を星野勳アトミクス技術部長、「安全衛生管理、維持保全」を荒川宗和菱晃アクシリラップ部部長、「試験方法」を和久高己水谷ペイント技術部部長代理がそれぞれ説明した。

■機能性塗料の展示会 日塗商が各地で開催
 日本塗料商業組合(友野昌幸理事長)は、需要の創造を図るため、具体的活動として機能性塗料の展示会に力を入れることになり、3月6日名古屋、11日東京で開催した。

 11日は南関東ブロックが主催して東京塗料会館で開かれ、メーカー11社が出展。講演会では、「高反射率塗料」「カラーシミュレーションの活用による提案型営業」について、久米政文日本塗料工業会専務理事、クラボウ・脇坂功二氏がそれぞれ説明した。 今後、新潟(4月4、5日)、大阪(6月5日)で開催を予定している。

■三木塗装店 三木良介さんの結婚披露宴

鏡割りをする新郎新婦両家
 三木塗装店(大阪市住吉区)三木一良社長の長男・三木良介さんと山路千春さんとの結婚披露宴が2月14日、大阪・リーガロイヤルホテルで盛大に催された。

 新郎の良介さんは1970年生まれ。甲南大学経営学部を卒業後、松下電器産業に入社、米国勤務を経て、平成11年三木塗装店に入社、現在は取締役企画開発室長。趣味はゴルフ、旅行、釣り。  新婦の千春さんは、1970年生まれ。大阪市立大学生活科学部を卒業後、大林組に入社、本店設計部に所属し、現在は副主査。一級建築士資格を持ち、主に集合住宅を担当している。趣味はダイビング、スキー、ゴルフ。

 披露宴では、新郎側来賓を代表して竹中工務店の岡田正徳常務は「三木塗装店とは100年来の信頼関係の中で仕事をしている。良介さんは建物の美装、環境、女性の目から見たインテリアなどを重視した新しい仕上げを提案するなど、将来が期待される好青年で、ゴルフを縁に知り合われた設計者の千春さんとは最高のカップルである」とあいさつ。

 新婦側を代表して大林組の大井昇二理事統括部長は「千春さんは天が二物を与えた才色兼備の人で、高層の集合住宅のスペシャリストとして修業され、今はリーダー格としてお客さんからも信頼されている。これからお二人の力を合わせて大きな世界を築いていただきたい」とお祝いを述べた。  このあと、牧田孝衛パナソニック常務役員の発声で乾杯し、盛宴が繰り広げられた。

■日塗装会員 08年度完工高、前年比微増の7596億円
 日本塗装工業会がまとめた08年度塗装工事業者実態調査によると、同会会員の完成工事高の総額は7596億7千2百万円で前年度(7583億4千百円)に比べ微増した。1事業所平均は2億7千5百万円で、同4・1%増加した。調査は同会の全会員を対象に行い、回答があった2756社(前年度は2865社)について08年9月1日現在で集計した。

 支部別にみると、1事業所平均の伸び率が高いのは▽大分(前年度比26・7%増)▽千葉(同21・2%増)▽熊本(同18・5%増)▽岡山(同18・3%増)▽兵庫(同12・1%増)など。逆に▽石川(同11・6%減)▽沖縄(同10・6%減)▽秋田(8・6%減)▽京都(同7・8%減)▽滋賀(同7%減)などは低かった。

 新築・改修別では、新築工事1686億6千6百万円(構成比23・7%)改修工事5417億6千3百万円(同76・3%)で、前回調査より1・3ポイント改修の比率が高まった。また、新築工事が前年度より4・8%減ったのに対し、改修工事は逆に1・8%増えている。

 請負の種別では、元請工事が2159億9千6百万円(構成比32・2%)に対し、下請工事は4553億9千8百万円(同67・8%)で、元請比率は前年度より0・5ポイント上昇した。  官庁・民間別では、官庁工事が7・7%(前年度7・8%)、民間工事が92・3%(同92・2)で、官庁工事の比率が下がり、民間工事の比率が上がった。

■近畿建専連 経営革新支援研修会開く

会場の様子
 建設産業専門団体近畿連合会(近畿建専連、北浦年一会長)は3月2日、エル・おおさか(大阪府立労働センター)で、平成20年度「建設専門業の 経営革新支援研修会」を開催した。

 開会にあたり、北浦会長は「待っていれば仕事がもらえる時代は過ぎ、自助努力が求められている。これからの時代は生産性と品質が重視されるが、それには良い職人を育てないといけない。大変な時期だが、目標に向かって一歩ずつでも前進していただきたい」とあいさつ。

 続いて、講演に移り▽建設業の現状とコンプライアンス(近畿地方整備局・津田貞夫建設産業調整官)▽建設雇用改善助成金制度の活用(雇用能力開発機構大阪センター・高野利栄業務第一課長)▽建設業退職金共済制度の活用(勤労者退職金共済機構建退共大阪府支部・水谷統大主幹)▽専門工事業者の経営力向上を目的とする調査報告(国交省総合政策局建設市場整備課・佐藤雅保企画専門官)▽専門工事業者の経営力向上・強化に向けた講習(庄司憲生中小企業診断士)―などが説明された。

■エスケー化研 郡山営業所が移転

 エスケー化研は3月2日、従来の郡山出張所を郡山営業所に組織変更するとともに、事務所を移転した。

 新事務所は、郡山市の中心地区を通り、会津若松市、いわき市を結ぶ国道49 号線に面した利便性が高い場所。来客スペースも広く、駐車場は12台収容できる。
 同社では、事業所移転によりサービスの向上を図り、福島地域での大幅なシェア拡大を目指すとしている。

【郡山営業所の概要】
福島県郡山市富田町字向舘35−1▽電話024・962・7673▽FAX024・962・7683▽木戸武夫所長

■会社人事
日本ペイント
(4月1日)代表取締役社長(代表取締役専務執行役員)酒井健二▽代表取締役専務執行役員調達本部・管理本部・人事本部・戦略企画部管掌(取締役常務執行役員管理本部長)馬場良一▽取締役専務執行役員汎用塗料事業本部長・営業管掌・オートリフィニッシュ事業部・EAD事業推進部・販売管理部・お客さまセンター管掌(取締役常務執行役員)安藤善夫▽取締役常務執行役員自動車塗料事業本部長・技術管掌(取締役執行役員購買本部長)山根芳樹▽取締役常務執行役員国際本部長・国際管掌(取締役執行役員グローバル戦略企画部長)上野裕章▽環境品質本部・大阪事業所管掌、取締役執行役員生産本部長森田俊明 常務執行役員(執行役員)NipponPaint(China)副総裁 村上良一▽常務執行役員人事本部長(執行役員)西島寛治 調達本部長(自動車塗料事業本部営業部長)柳村秀美▽環境品質本部長(汎用塗料事業本部副事業本部長)大岩正則▽サーフ事業部長(サーフ事業部防錆材料技術部長)白幡清一郎

【執行役員の委嘱変更】
(4月1日)工業用塗料事業本部長・サーフ事業部・東京事業所管掌、利光哲也▽R&D本部長・寝屋川事業所管掌、奥出芳隆▽国際本部副本部長、山本聡▽汎用塗料事業本部副事業本部長、橘佳樹▽R&D本部副本部長、青木啓

【新任執行役員】
(4月1日)自動車塗料事業本部副事業本部長兼同中上塗料技術部長・デザインセンター管掌、平坂男▽生産本部副本部長、中村英朗▽ファインプロダクツ事業部長、石原良治▽オートリフィニッシュ事業部長、大石雅夫▽管理本部長兼同総務部長、上岡晃

【執行役員の退任】
(3月31日)非常勤顧問、小田省司

【新任取締役候補】
(6月26日)利光哲也

【退任予定取締役】
(6月26日)非常勤相談役(代表取締役社長)松浦誠▽非常勤顧問(代表取締役専務執行役員・国際管掌)木本浩一▽(取締役執行役員・オートリフィニッシュ事業部長)小原孝文▽(取締役・日本ビー・ケミカル社長)末永博義

大日本塗料
(4月1日)取締役一般塗料部門統括(取締役常務執行役員一般塗料部門長・大日本塗料販売代表取締役社長)浦野和彦▽取締役国際本部統括(取締役常務執行役員国際本部長)川本信和▽取締役常務執行役員技術開発部門長・資材本部長・事業開発部長・スペシャリティ事業部門長(取締役常務執行役員技術開発部門長・資材本部長・事業開発部長)鈴木勇▽取締役常務執行役員管理本部副本部長(取締役常務執行役員管理本部副本部長兼経営企画室長)岩浅壽二郎▽取締役工業塗料部門担当(取締役執行役員工業塗料部門副部門長)田邊徹▽取締役工業塗料部門統括(取締役執行役員工業塗料部門長)江見眞▽執行役員塗料事業企画室長(執行役員内部監査室長)芦田哲郎▽執行役員工業塗料部門長(執行役員工業塗料部門副部門長兼金属焼付塗料事業部長)野田寛治▽執行役員一般塗料部門長・大日本塗料販売代表取締役社長(執行役員一般塗料部門副部門長兼一般塗料販売事業部長兼西日本販売部長・大日本塗料販売取締役専務執行役員)廣谷良則▽執行役員国際本部長兼資材本部副本部長(執行役員資材本部副本部長兼経営企画室専任部長)三角高敏▽退任(執行役員一般塗料部門副部門長)西山英明▽執行役員工業塗料部門副部門長(プラスチック塗料事業部長)木原均▽執行役員一般塗料部門副部門長兼構造物塗料事業部長・大日本塗料販売取締役常務執行役員(構造物塗料事業部長大日本塗料販売執行役員)福田泰三

 なお、同社の来期の業務執行体制は次の通り。

【代表取締役社長】
山下文隆

【取締役常務執行役員】
管理本部長瀬古宜範▽技術開発部門長・資材本部長・事業開発部長・スペシャリティ事業部門長鈴木勇▽管理本部副本部長岩浅壽二郎

【執行役員】
塗料事業企画室長芦田哲郎▽技術開発部門副部門長寺尾修▽技術開発部門副部門長兼要素技術開発室長、佐々木博治▽管理本部財務部長間嶋則博▽工業塗料部門長野田寛治▽一般塗料部門長・大日本塗料販売代表取締役社長廣谷良則▽国際本部副本部長兼海外事業企画部長兼経営企画室専任部長熊谷春水▽生産部門長田村達雄▽国際本部長兼資材本部副本部長三角高敏▽工業塗料部門副部門長木原均▽一般塗料部門副部門長兼構造物塗料事業部長大日本塗料販売常務執行役員福田泰三

■おくやみ
児島 修二氏(こじま・しゅうじ=元関西ペイント取締役)3月1日午後11時、心不全のため死去、94歳。葬儀・告別式は3月4日、西宮市・日本キリスト教団甲東教会で営まれた。喪主は妻・裕子(ひろこ)さん。

 故児島修二氏は松山市出身。東京高等工芸学校国際工芸科を卒業後、昭和11年関西ペイントに入社、同32年尼崎工場生産部次長、同42年から48年まで取締役。同48年から50年まで顧問。
 同社退職後は金沢美術工芸大学非常勤講師、兵庫県技術開発指導員、大阪市立大学非常勤講師、関西ペイント研修センター講師などを務めた。『塗料と塗装』(共著、太陽閣)、『塗装便覧』(産業図書)、『建築塗装の手引き』(学芸出版社)など多数の著書があり、塗料と塗装技術研究の第一人者として活躍した。


【今月の特集記事】
  • (講演)「ビジネスとギャンブル」昭和会OB・多賀谷 嘉昭氏
  • (概略は→こちらでご覧いただけます。)

    【新製品情報】
    ■日本ペイント「イージスRSクリヤー」
     日本ペイントは、「naxイージス(3:1)RSクリヤー」を発売した。乾燥が速く、ブース稼動時の低温化・短時間化を促進し、エネルギーコストの改善やCO2排出量の削減に寄与する。
     特長は▽ 60℃× 10分または50℃×15分でポリッシュ可能▽優れた外観・つや残りを発揮する「美肌テクノロジー」を採用▽肌伸びが良く平滑に仕上がるため、作業性が向上▽第二石油類、PRTR対応型で管理が容易▽ウルトラハードナー仕様商品でハードナーの共通化が可能。

     【製品仕様】
    主剤:硬化剤混合比3:1▽希釈剤:naxマルチウレタンシンナー各種(5〜20%)▽容量: 16L