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◆日本塗装時報 2009年6月18日発行 1884号◆
■日塗装総会・全国大会 421人が出席し盛大に開く

会場の様子
 日本塗装工業会の第50回総会・第36回全国大会は、三重県・長島温泉のホテル花水木に会員421人が出席して盛大に開かれた。冒頭、乃一副会長は「一致団結してお互いの知恵を出し合い、この難局を乗り越えていかなければならい」と開会の辞を述べた。

白川会長は「『光陰矢のごとし』という言葉を実感している。この1年間、常に変革を求めつつ、一歩一歩確実に前進することを念頭にして、役員、6委員会が一丸となり、諸事業推進に取り組んだ。まだ大半が道のり半ばだが、1年間の成果を報告したい。先行きに暗雲がたちこめる今日だが、『行動する日塗装』『ものを言える日塗装』として、後半1年の諸計画を提案する。

 厳しく苦しい環境だが、こんな時こそ組織の力を有効に活用し、向上を図らないといけない。国交省では不況に対処する新たな施策を打ち出している。われわれは積極的にこれらを取り入れ、活用していくことも必要である。

 日塗装の長い歴史の中で、多くの先人が遭遇した苦難を見事に乗り切ってきた。我々にもそれができないはずはない。公益法人制度改革への対応や若年技術者・技能者の確保・育成など、課題は山積しているが、本日を契機として新しい年度に向かい、会員各位が一緒に参画することで何かが見えてくると確信している」とあいさつした。

 次に、ペインテナンスキャンペーンの施工件数上位10社(1位松田塗装店207件)と10支部(1位大阪府支部299件)に会長表彰が贈られた。

  09年度安全スローガンの会長表彰は、658点の応募から、最優秀作品に福岡県支部事務局・本告猪佐子さん作の『無理せず無茶せず油断せず いつも心に危険予知』が選ばれた。
 来賓の石ア仁志国交省総合政策局建設市場整備課長が大臣祝辞を代読。野呂昭彦三重県知事、水谷元桑名市長(代理)が祝辞を述べた。

 議事に移り、08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案などを承認した。

09年度事業計画では、▽社会のニーズを的確に捉えた諸施策を推進し、希望あふれる業種としての確立を図り、その重要性を周知する▽建設産業の一翼を担う誇りと情熱を持って、地球環境保全に取り組み、その役割を果たす▽「技術と経営に優れた専門工事業」をめざし、社会の信頼に応える▽企業の社会的責任を明確にし、その責務を果たし、健全な発展をめざす―を重点施策に、ブロック制を活用して各事業を推進する。

 全体事業計画では新しく『戸建て住宅・集合住宅塗装改修テキスト』(仮称)を発刊するほか、登録建設塗装基幹技能者講習、建設業務労働者就業機会確保事業、耐火塗装施工などに継続して取り組む。  各委員会の具体的事業では「アスベスト処理技術(レベル3)のマニュアル化・施工現場での検証」「新塗材(漆喰調塗料・剥離工法など)の調査研究」(技術委員会)、「チームマイナス6%の運動への参画」「安全チェックリストの作成」(安全委員会)、「工事指導員研修の実施」(普及委員会)などが注目される。
    ◇
 総会終了後は、引き続き記念講演会を開催。吉村英夫愛知淑徳大学教授が講師となり、「日本映画を楽しむ〜小津安二郎から寅さん〜」と題して、作品の背景にある家族の絆などについて解説した。  このあと「全国大会宣言」(別項)を採択して終了した。
 懇親会は、忍者の演武アトラクションで始まり、井面祐一三重県支部長の開宴の言葉、白川会長のあいさつのあと、堀良二桑名市議会議長の発声で乾杯して盛宴が繰り広げられた。

来年の全国大会群馬県・草津温泉で

 来年度の第37回全国大会は10年5月20日、群馬県・草津温泉の草津白根観光ホテル櫻井で開かれる。21日は軽井沢72ゴルフクラブでのコンペや榛名湖などへの観光を予定。

■遮熱など新市場の開拓へ 日塗商総代会

友野昌幸理事長
 日本塗料商業組合(友野昌幸理事長)の第41回総代会は5月21日、東京塗料会館で開かれた。

 友野理事長は「われわれ新執行部も1年が経過し、決して十分ではないものの主事業に関しては、ほぼ遂行できたと考えている。しかし厳しい経済状況の中、組合員数の減少により、今後組合事業の運営に伴う財政問題やその他の面で、支障が生じることも予想されている。このような時代であるからこそ、協議していかねばならない課題も多くあると思う。本日は今後の組合運営に対する建設的な意見を賜 りたい」とあいさつ。

 議事では、平成20年度事業報告、同収支報告、平成21年度事業計画、同予算案を承認した。

 21年度事業計画では、遮熱塗料で地球温暖化防止に貢献するなど、新たな市場の開拓や機能性塗料の拡販に取り組むほか、カラーコーディネーター検定および塗料調色技能資格を用いての人材育成、塗料標準EDIの普及促進などを重点に▽事業者台帳整備事業▽塗料調色技能士国家検定指導教育事業▽情報提供事業(機関誌発行、塗料商品名集発行)▽調査研究事業(実態調査、経営委員会事業、自主管理委員会事業、環境対応委員会事業、情報委員会事業、技能委員会事業)などを推進する。

■橋塗協 新会長に鈴木精一氏
 日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会(本山蓊会長)の第37回総会は5月29日、東京・ホテルグランドヒル市ヶ谷で開かれた。

 開会に当たり、入院中の本山蓊会長に代わり鈴木精一副会長が「本総会で会長職を退くことになり、新会長の下での会の発展を祈念している」とのあいさつを代読。また、本山会長は退任後、特別顧問に委嘱することを報告した。
 続いて、来賓の関克己国交省大臣官房技術審議官があいさつ。その中で社会資本ストックの維持管理が課題になっており、社会的ニーズ、技術的なマーケットの両面から塗装の役割がますます重要になってくることを強調した。

 議事に移り、08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案を承認した。  同会会員は昨年度21社が退会して107社となり、会費収入が減少したため、事業積立金を取り崩して赤字を補填した。監査報告では「このままでは会の存続が危うい」(清水孝一監事)という意見も付け加えられた。

 このため、09年度は会員増加を図るほか、各委員会の活動を見直し経費節減に努める。予算は総額7376万円で前年度より約15%減額した。
 任期満了による役員改選では、理事19人、監事2人を選出、理事の互選により会長に鈴木精一氏を選んだ。

 新役員を代表して鈴木氏は「橋塗協の重点目標は塗装工事業の元請体制の維持だと思う。それを守るには、関係業界や会員の協力が必要である。社会資本の維持管理が重要視される方向に向かっており、鋼構造物塗装の価値の見直しが必ずあると思う。会員・業界関係者と協力して、発注者の信頼を得られるよう頑張っていきたい」と就任の抱負を述べた。

 総会終了後は、技術功労者表彰を行い、名古屋高速道路公社発注の塗装補修工事で優秀な成果を収め、同公社理事長より表彰された梶田望氏(鈴木塗装工務店工事課長)に優秀施工賞を贈呈した。  このあと多数の来賓を交えて懇親会を催した。

■橋塗協の新役員
【会長】鈴木精一(鈴木塗装工務店会長)【会員外理事】《再任》小川一哉(愛国学園短期大学学長)▽片脇清士(道路保全技術センター調査役)▽竹内義人(海洋架橋・橋梁調査会専務理事)▽西田博(橋塗協)《新任》今山健(橋塗協参与)▽須本重徳(橋塗協事務局長)▽中島威夫(日本橋梁建設協 会副会長)▽福田泰三(大日本塗料執行役員)▽友久文雄(神東塗料取締役)【正会員理事】《再任》 加藤敏行(昌英塗装工業社長)▽鈴木喜亮(中仙塗装工業社長)▽田伏健一(鉄電塗装社長)▽長崎和孝(長崎塗装店社長)▽平川博(平川塗装社長)《新任》鷲見泰裕(岐阜塗装副社長)▽槌谷幹義(大同塗装工業社長)▽塚本正雄(建設塗装工業社長)▽二宗明(二宗塗装社長)【監事】《再任》清水孝 一(日本橋梁特別顧問)▽坂倉徹(サカクラ社長)

■橋塗協「ブラスト」テーマに 技術発表大会開く
 橋塗協は5月28日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で、第12回技術発表大会を開催した。  当日の発表内容・講師は次の通り。  技術講演「橋梁の維持管理システムへの提言」玉越隆史国交省国土技術政策総合研究所道路構造物管理研究室長▽基調報告「ブラスト処理工法の現状と展望」石川量大石川技術士事務所所長▽技術報告「新しいバキュームブラスト工法」武田貞幸乾式ブラスト施工協会理事▽技術報告「ブラスト処理工法 各種技術情報に関する報告」加藤敏行理事・飯田眞司技術部長。

■「目標達成に向けた取り組みを」NSK・常山洋会長

常山洋会長
 日本建築仕上材工業会(常山洋会長)の第45期通常総会は5月15日、東京・明治記念館で開かれた。

 冒頭、常山会長は「昨年来、厳しい状況が続いており、当会においても生産数量が2年連続でマイナスとなっている。しかし、われわれの目指す目標は多くある。今年度もそのテーマに向かって積極的に取り組み、この難局を乗り越えていきたいと考えている」とあいさつ。

 議事では08年度事業報告・同決算報告、09年度事業計画・予算案を可決承認した。

   09年度事業計画では、湿式仕上技術センターとの連携により、湿式材料・工法の需要拡大に努めることを基本に、環境問題の調査研究や環境負荷低減材料の普及・推進、建築物の維持保全に関する調査研究、JIS・A・6909およびJIS・A・6916の改正に向けての作業、ホームページの充実による材料情報の提供などを推進する。

 今期の役員一部交代では、副会長に裏地康宏氏(日本化成)、古井戸滋氏( 菊水化学工業) が新しく就任した。
 総会終了後の懇親会では、小俣一夫湿式仕上技術センター理事長、常山会長のあいさつのあと、経済産業省製造局住宅産業窯業建材課・小野正企画官、国土交通省住宅局建築指導課・高木直人課長補佐が来賓あいさつを述べ、多賀谷嘉昭日本塗装工業会副会長の発声で乾杯して和やかに 歓談した。

■「消費者にアピールを」湿仕センター・小俣理事長

小俣一夫理事長
 NPO法人湿式仕上技術センター(小俣一夫理事長)の第8期通常総会は5月15日、明治記念館で開かれた。

 席上、小俣理事長は「材工一体となって行った活動は、今年で7年が経過した。その間、PR資料として8種類ほど作成し、講演会を開催してきた。この活動については、これからも行っていきたいと思っている。ところで最近、住宅展示場の風景が変わってきた。見た目の良さと集客効果の高さから、内外装を乾式から湿式にするところが増えているからだ。これは顧客が住宅に『感性性能』を求めている証拠だと思う。ところが実需になると、塗装は高いからとクロスにする客が多い。人が求める温かさや安らぎは、湿式からしか得られないものであり、価格以上のメリットがある。私たちはこのことを消費者に向けてアピールする必要性がある」とあいさつ。
 議事では08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案を承認した。

 今期の理事交代は次の通り。
 【新任】裏地康宏(日本化成)▽小谷寛(スズカファイン)▽小西政敏(亜細亜工業)▽鶴本修(関西ペイント販売)▽三島祐(神東塗料)▽古井戸滋(菊水化学工業)

■「広報活動を強化」NSK大阪支部・矢野支部長
 日本建築仕上材工業会大阪支部(矢野俊哉支部長)の第40期総会は5月22日、大阪・ホテル阪神で開かれ、08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案を承認した。
 総会後の懇親会で、矢野支部長は「総会では湿式仕上塗材の広報活動など5項目の事業計画を策定した。我々は湿式材料の伝道師となり、各方面にPRしていきたい」とあいさつ。
 常山洋会長は「我々が扱っている商品はこれからの時代に合致したもので、さらに普及に力を入れたい」と祝辞を述べた。

 このあと井上照郷常務理事の発声で乾杯し、なごやかに歓談した。

「湿式工法のPRを」小俣氏が講演

 NSK大阪支部の総会のあと、小俣一夫NPO湿式仕上技術センター理事長が「湿式仕上げの優位性を広く訴えよう」のテーマで講演した。

 小俣理事長は、心の豊かさが求められる時代になり、住宅展示場などで湿式工法の良さが見直されていると指摘。感性性能、景観性が高く、シックハウスの防止、マイナスイオンの発生など多くの特長がある湿式工法の普及に、業界を挙げて取り組むよう訴えた。

■日塗工総会 新会長に酒井健二氏

酒井健二新会長
 日本塗料工業会の第24回総会は5月14日、東京・ホテルニューオータニで開かれた。
 冒頭、小林会長は「わが国経済は、100年に一度の大不況と言われているが、景気は4〜6月以降、緩やかに回復に向うだろう。また塗料業界を取り巻く経営環境については、まだ厳しい状況が続くと考えられるが、各会員会社皆様の力を結集して、この苦難を乗り越えていきたい」とあいさつした。

 議事では、08年度事業報告・同決算報告、09年度事業計画・同予算案を承認。
 任期満了に伴う役員改選では、理事37人、監事3人を選出。続いて開かれた理事会で、会長に酒井健二氏を選出した。

 会長就任にあたり、酒井新会長は「前任の小林会長は4年間、幾多の難関を乗り越え、さまざまな問題に適切に対処してこられた。第5回ペイントショーの中止についても苦渋の決断で中止されたのではないかと思う。このような時期であり、今後も新たな重要業務が発生すると思うが、皆様から意見を伺いつつ諸問題を解決していきたい」と就任の抱負を述べた。

 引き続き開催された懇親会で、酒井会長は「塗料業界は環境・安全面を始めとする多くの課題を抱えているが、この難局を克服し、さらなる発展に向けてまい進していきたい」とあいさつ。  続けて経済産業省製造産業局・後藤芳一次長が祝辞を述べたあと、欠席の宮脇一郎新副会長に代わって山下文隆理事の発声で乾杯した。

 今期の新役員は次の通り。(*印は新任)
【会長】酒井健二(日本ペイント)【副会長】宮脇一郎(神東塗料)▽大場博之(メーコー)【専務理事】久米政文【常務理事】曽我元昭▽家寿多保【理事】田中猛(アサヒペン)▽*小林和幸(アトミクス)▽北村健(イサム塗料)▽藤井實(エスケー化研)▽大橋一元(大橋化学工業)▽清水龍(カシュー)▽春田隆司(カナヱ塗料)▽野村茂光(川上塗料)▽小林正受(関西ペイント)▽柏原潔(久保孝ペイント)▽内海浩之(三彩化工)▽大川信也(サンユーペイント)▽継山干城(スズカファイン)▽大森清(大信ペイント)▽吉治仁義(大同塗料)▽山下文隆(大日本塗料)▽百目鬼健(太平化学)▽森井良一(太洋塗料)▽山住哲夫(中国塗料)▽大海博吉(東京ペイント)▽小林勉(トウペ)▽粕谷忠晴(ナトコ)▽藪田元志(日本化工塗料)▽野島雅寛(日本特殊塗料)▽*早川正治(BASFコーティングスジャパン)▽西成四郎(東日本塗料)▽長谷川嘉昭(藤倉化成)▽水谷成彦(水谷ペイント)▽中尾一平(ミリオンペイント)▽大場博之(メーコー)▽*兒玉利行(ユニオンペイント)▽内海東吾(ロックペイント)【監事】植木弘彦▽*山中重治(オキツモ)▽寺内裕雅(ミカサペイント)

■「これ売りたい展」開く 日塗商近畿ブロック

会場の様子
 日本塗料商業組合近畿ブロック会は6月5日、大阪塗料会館で、第2回展示会「これ売りたい展」を開催した。

 昨年、第1回機能性塗料展示会を開いたところ、400人以上の来場者があり好評だったため、今年3月には中部、南関東、4月には北信越の各ブロックでも実施された。

 今回は、ミニトレードショーとして名称を改め、メーカー24社の協力を得て、機能性材料ほか、環境配慮型製品、新製品などを展示した。
 当日、会場には多数の塗装業者や販売店関係者らが訪れ、メーカーの担当者に熱心に質問をしたり、情報交換をする姿がられた。

■「知名度を事業に反映」東塗協・山岸理事長

会場の様子
 東京都塗装工業協同組合(山岸純一理事長)の第61期総会は5月27日、東京都渋谷区の塗装会館で開かれ、08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案などを承認した。
 山岸理事長は「われわれ東塗協では、毎年多くの事業を行っているが、中でも落書き消去のキャンペーンについては4年前から行っており、昨年は13回ほど協力することができた。そういう意味では、東京都ならびに関係団体に対する知名度、存在感は充分に根を張ったものになったと思う。今後はこれを組合員の事業に反映させて、各社の仕事に結びつくものにしていきたい」とあいさつした。

   09年度事業計画では、「組合活動の活性化を更に図り、組合員の社会的地位の向上と知名度アップを図る」との方針の下、以下を重点施策として推進する。
 【総務委員会】青年部会(仮称)発足に伴う調査研究▽ブロック会議の運営【広報需要委員会】機関誌「東塗協いろ暦」の発行▽組合員に対する最新情報の提供方法の調査研究▽組合員の市場へのPR▽性能保証制度の実施と啓蒙【経営安全委員会】経営に関する講習会等の開催▽産業廃棄物の新しい処理方法等の調査研究【技術技能委員会】塗装機器・塗料等の新製品の調査研究▽塗装の技術と技能の調査研究【専門校運営委員会】塗装専門校の啓蒙

■日塗装東京支部 支部長に加藤憲利氏
 日本塗装工業会東京支部の第54期総会は、東京塗装工業協同組合の総会に先立って行われた。
 冒頭、加藤憲利支部長代理は「われわれを取り巻く環境は厳しいものであるが、少しずつではあるが生産が上がってきたということも聞いている。ここしばらく辛抱すれば先に光が見えてくると信じて、この1年間を乗り越えていきたい。」とあいさつ。

 08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案などを承認した。また磯部支部長の辞任に伴い、後任には加藤憲利氏(朝陽塗装工業社長)が就任した。

■愛塗装 理事長に清水康二氏
 愛知県塗装工業協同組合は乃一稔理事長が退任し、後任に清水康二清水塗工店社長が就任した。
 同組合としては8代目の理事長で、初代理事長は清水康二氏の祖父・故清水銀一氏、5代目は父・ 故清水宏氏が務めている。

■「新塗装工法の普及に努力」大塗装・田伏理事長
 大阪府塗装工業協同組合(田伏健一理事長)の第63回総会は5月26日、大阪市中央区のヴィアーレ大阪で開かれた。

 田伏理事長は「昨年度は一層の生産性向上を目指した新しい塗装工法の確立のための研究を進め、本年度は国交省の新技術情報提供システム(NETIS)に申請する予定である。近畿の塗装協同組合と情報を共有し、同じ課題の克服のために一致団結していきたい。
 昨年度、厚労省から受託した高齢者の雇用促進事業は皆様の多大な協力を得て、当局からも高い評価をいただいた。また、地域への貢献活動として落書き消しボランティアなどを実施しており、特に瓜破中学校の塗装美化では平松市長も参加された。

 予想のできない時代となり、建設業界では様々な問題が生じているが、塗装業界は改修分野で力を発揮でき、さらに政府による補正予算によって公共工事の発注にも多少の期待が持てる。
 これからの企業の舵取り次第では可能性を秘めた業界であり、組合としても経営を支援するため、 事業活動の充実に努めたい」とあいさつした。

 議事では08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案を承認。事業計画では近畿塗装協同組合連合会(仮称)の設立、新塗装工法採用のための需要開発などに力を入れる。

■「ブロック活動で地位向上を」日塗装大阪府支部・別所支部長
 大塗装総会に引き続き、日本塗装工業会大阪府支部(別所宏昭支部長)の第55回総会が開かれた。

 別所支部長は「昨年来より不況の声ばかり聞くが、円高で海外旅行が増え、大企業はM&Aで海外企業を買収するなど、逆に日本の底力を感じる。当支部も塗り替え工事の増加などで1社平均の売上高は2千万円程度増加した。ペインテナンス事業では施工件数が全国一になり、先の本部総会で会長表彰 を受けた。すでに今年もスタートしており、協力をお願いしたい。今後は近畿ブロックでの建築塗 料・塗装セミナー、大阪昭和会ボランティアへの協賛、各種講習会・安全大会などを計画しており、 情報提供、技能・技術の向上、業界の地位向上に努める所存である」とあいさつした。

 続いて08年度事業報告・決算報告、09年度事業計画・予算案を承認。
 議事終了後、ペインテナンスキャンペーンで施工件数全国一となった松田塗装店・松田敞吉社長に、別所支部長から記念品を贈呈した。

■大阪塗装会館総会
 大塗装総会に先立って、(株)大阪塗装会館(北岸榮喜社長)の第51回総会が開かれた。
 北岸社長は「経済危機に加え、近畿では新型インフルエンザの流行と厳しい環境下にあるが、会館は8%の配当を維持した。懸案になっていた不明株主の問題は平成24年までに解決する見込みである」とあいさつ。議事では08年度決算などを承認した。

■「新しい事業を模索」大塗工・内海理事長
 大阪塗料工業協同組合(内海浩之理事長)の第62回通常総会は5月22日、大阪市北区のガーデンシティクラブ大阪で開かれた。

 内海理事長は「2月に底を打ったようだが、嵐のような状況はまだまだ続いている。当組合は昨年度になんとか黒字に転換できたが、本年度は赤字予算を計上せざるを得ない状況となった。このため、組合の新たな収益事業を模索しながら、いろいろなトライアルを行っている。全ての組合員にメリットがあり、組合の利益に結びつく新事業の構築に努めたい」とあいさつした。

 08年度事業報告・決算、09年度事業計画・予算案を承認したあと、任期満了による役員改選を行い、次の新役員を選任した。

【理事長】内海浩之(三彩化工)【副理事長】大森清(大信ペイント)▽大川信也(サンユーペイ ント)【専務理事】福永理(員外)【理事】水谷小一郎(水谷ペイント)▽吉治仁義(大同塗料) ▽大橋一元(大橋化学工業)▽長谷川剛(桜宮化学)▽酒匂肥佐津(ヒヨコペイント)▽津田雄二(大阪塗料工業)新任▽中尾一平(ミリオンペイント)▽春田隆司(カナヱ塗料)▽北村健(イサム塗料)▽田中猛(アサヒペン)新任【監事】田中有(ローバル)▽地平宏(ターナー色彩)新任

■「技術で社会に貢献を」関リ協・中川理事長
NPO法人関西リニューアル協議会(中川九彦理事長)の第9回総会は5月20日、大阪・ホテル阪神で開かれた。

 中川理事長は「当会は定期的な工事現場へのパトロールを通じて建物の品質向上や環境保全、地域の安全活動に努めている。ホームページの更新も行い、受注を得ている。60か月の総合保障保険制度も高い評価を頂いている。今後も専門知識、技術を持ち寄り、適正な価格で品質の高いまちづくりに貢献することを確認し、広く世間にPRしていきたい」とあいさつした。

 議事に移り、08年度事業報告・同決算報告、09年度事業計画・同予算案などを承認。総会終了後は引き続き懇親会を催した。

■「足元を見て前進を」大阪府建団連・北浦会長
 大阪府建団連(北浦年一会長)の第47回総会は5月27日、建団連会館で開かれた。

 北浦会長は「経営環境は厳しいが、業域の異なる組織が集まることにはメリットがあると思う。ゼネコンの下でしか仕事がない、得意先の数が少ない業種は今疲弊している。社会は国民が主体になる傾向が強まっており、建設業も現場で働いている職人が主体にならないといけないが、現実はそうでない。従来の高度成長期のやり方が立ち行かなくなり、不安な時代を迎えている。今、足元を見て何が大事かをじっくりと考え、一歩ずつでも前進していかないといけない。今までの経験と体験を次の世代に繋げるため、元気を出していきたい」とあいさつした。

 議事では、08年度事業報告・同決算報告、09年度事業計画・同予算案を承認。また、公益法人制度改革に伴い、「公益のあり方検討委員会」を設置し、新制度への対応を検討していくことになった。

■大日塗 神奈川営業所が移転
 大日本塗料の神奈川営業所は相模原市から厚木市に移転、6月8日より業務を始めた。  新事務所の所在地は、神奈川県厚木市上依知1043。電話046・246・1362、FAX046・246・1372。

■4月の建築着工 住宅・非住宅とも大幅減
 国土交通省がまとめた4月の建築着工統計調査によると、全建築物の着工床面積は943万u(前年同月比32・5%減)で、6か月連続の減少となった。ただ、民間の建築主は883万u(同34・2%減)と低調だが、公共の建築主は61万u(同8・2%増)で、2か月連続増加している。

 用途別では▽鉱業、採石業、砂利採取業、建設業用8万u(前年同月比34・6%減)▽製造業用63万 u(同51・5%減)▽情報通信業用6万u(同4・8%減)▽卸売業、小売業用54万u(同28・8%減 )▽金融業、保険業用3万u(同23・7%減)▽不動産業用12万u(同58%減)▽宿泊業、飲食サービス業用12万u(同41・1%減)▽医療、福祉用23万u(同35・7%減)。

 使途別では▽事務所45万u(同48%減▽店舗46万u(同30・3%減)▽工場52万u(同48・8%減)▽倉庫39万u(同34・8%減)。
 住宅着工戸数は6万6198戸で同32・4%減となった。
 うち持家は2万2971戸(同15・8%減)、貸家は2万6262戸(同33%減)、分譲住宅は1万4191戸(同54・3%減)。
 分譲住宅のうち、マンションは7118戸(同65・9%減)、一戸建住宅は7026戸(同29・7%減)。

■日野市で落書き消去 東塗協多摩南支部が協力

集合写真
 日野市役所主催による落書き消去キャンペーンが5月11日実施され、消去方法の指導に東京都塗装工業協同組合が協力した。  当日は、地元の新井団地自治会、ママさんパトロール隊、明星大学の学生ら64名が参加。まず浅川に架かる新井橋隧道の下に集合し、落書きの現場を確認した。  作業に先立ち、日野市役所総務部防災安全課・佐々木正道課長が、落書き消去の重要性を語り、「地域の防犯力の向上のために、落書き消去に協力して欲しい」とあいさつ。続いて、東塗協多摩南支部・阿川美夫支部長がローラーの使用方法などを説明し、作業を開始した。  当初の予想を超えるボランティアが集まったこともあり、落書きで埋め尽くされていた隧道内は、またたく間に塗り替えが完了。参加者の中には、落書き消去に初めて参加する人もあり「ペンキを塗って消すとは思っていなかったので驚いた」「ペンキ塗りがこんなに楽しいとは思わなかった」という声も聞かれた。  なお、同イベントの模様は、日野ケーブルテレビのニュース番組「デイリー日野」の中でも取り上げられ、翌12日に放映された。

■関ペが協力「木津川ウォールペインティング2009」
 8月に大阪府が開催する「木津川ウォールペインティング2009」に、関西ペイントと関西ペイント販売が協力することになった。  同イベントは、「水都大阪2009」の連携事業で、木津川護岸壁(千代崎橋〜道頓堀川合流点の左岸側)の約500mの区間10か所に、高さ1・5m、幅15mの壁画を施すというもの。  制作者は一般公募され、壁画の制作に使用する塗料は関西ペイント販売が無償で提供する。壁画の制作は「コスモアクリル」、下地は「アクアプライマーEPO」と、いずれも環境にやさしい水性塗料を使用する。  下絵は一般公募されるが、その審査には、関西ペイントのカラーデザイナー・宮川理香氏が加わる予定。  壁画制作は8月1日から31日までで、2期間に分けて実施される。

■木工塗装入門講座6月19日東京で
 第21 回木工塗装入門講座(木材塗装研究会主催、日本塗料工業会・日本塗装工業会協賛)は6月19日 、東京・堀場製 作所で開催される。定員は80人で、定員になり次第締め切り。 【日時】6月19日午前9時30分〜午後5時【場所】堀場製作所5Fエクセレントホール(東京都千代田区東神田1―7―8アルテビル東神田)【講演テーマ・講師】塗装から見た木材の性質・木口実(森林総合研究所)▽塗装工程の組み方とその役割・鎌田賢一(木材塗装研究会)▽着色材の種類と着色方法・長澤良一(キャピタルペイント)▽木工用塗料の種類と性質・鈴木隆史(神奈川県産業技術センタ ー)▽各種の塗装方法とVOC対策について・鈴木雅洋(都立産業技術研究センター)▽木工塗装の欠陥と対策・坪田実(職業能力開発総合大学校)▽木材塗装に関する何でも相談【受講料】会員(色材協 会、日本木材加工技術協会)2万円、会員外2万5千円 【問い合わせ・申し込み先】同研究会事務局(0465・36・6906)

■会社人事
関西ペイント (5月21日)兼SR研究所長、常務取締役研究開発管掌AT研究所長福田光博▽東京事業所長兼東京事務所長(関西ペイント販売福岡出向)菅沼寛

【今月のだめひろい】
  • 技能者育成には社会の理解を 日建連提言は実現可能か
  • (概要は→こちらでご覧いただけます。)

    【新製品情報】
    ■『東京スカイツリー(R)』に大日塗「VフロンHB」が採用
     2012年春開業予定の『東京スカイツリー(R)』に、大日本塗料の高耐久性厚膜形ふっ素樹脂塗料「VフロンHB」が採用された。

     同タワーは、墨田区押上・業平橋地区に建設が進められており、電波塔としては世界一の高さ(約610m)となる予定。
     塔本体色には「時空を超えた都市空間の創造:日本の伝統美と近未来デザインの融合」のデザインコンセプトのもと、日本の伝統色である藍染の「藍白」をベースにしたオリジナル色「スカイツリーホワイト」が採用された。

     上塗塗料は、防食性・耐久性に優れる「VフロンHB」が揮発性有機化合物(VOC)対策なども踏まえた総合的な評価で採用された。
     下地には、有機ジンクリッチペイント「ゼッタールEP −2HB」を採用。大気中に放出される有機溶剤量の多いミストコートの工程を省くことにより、有機溶剤の量を約30%削減する。

     下塗塗料は、耐水性、耐薬品性に優れるエポキシ樹脂塗料下塗「エポニックス#30下塗HB」が採用された。
     従来、優れた防食性と耐久性を得るために5回の塗装が必要であったが、今回採用された塗装仕様で は、3回の塗装で従来と同等以上の性能が得られるという。

    ■エスケー「クールタイトEL工法」
     エスケー化研は、金属屋根の塗り替え用遮熱防食工法「クールタイトEL工法」を開発した。  工場・倉庫に使われる金属屋根は、海浜地区などの厳しい環境下にあるケースが多く、改修方法としては、さび止め塗装後、上塗りを行うものが一般的であった。

     同工法は、中塗層に弾性機能を持つ「クールタイトELベースコート」を塗装することで、金属屋根の鋼材の変形にも割れることなく追従し、防食性能を高めた。
     下塗材は、無公害型防錆顔料と特殊変性エポキシ樹脂を採用し、厚膜弾性主材との効果により保護性能が高い。また、厚膜構造により、雨音を軽減できる。

     上塗りの遮熱塗料には、高耐久のポリウレタン樹脂塗料「クールタイト」と超耐久性アクリルシリコン樹脂塗料「クールタイトSi」の二種類が選択可能。いずれの製品もセラミック複合技術を用いた低汚染機能により、表面は高硬度、低帯電性、親水性を示し、汚染物質が雨水で流れ落とされ、表面の汚染を抑制することで、遮熱性能を長期間維持できる。

     平米当たりの設計価格は、クールタイトEL工法(上塗材:クールタイト)4300円、クールタイトEL工法(上塗材:クールタイトSi)4500円。