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◆日本塗装時報 2009年8月18日発行 1887号◆
■関ペに橋下知事から感謝状 護岸壁画制作への協力で

(右から)橋下知事、小林社長、太田社
 関西ペイント・小林正受社長と関西ペイント販売・太田正信社長は、大阪府主催の「木津川ウォールペインティング2009」への事業協力に対して、7月23日、橋下大阪府知事より感謝状を贈呈された。

 同イベントは、橋下知事の発案により、木津川周辺を芸術活動の表現の場にするため、護岸壁堤防(千代崎橋〜道頓堀川合流点の左岸側)にアーティストに壁画を描いてもらい、描いている過程も含めて、参加者や地域の人たちに楽しんでもらおうというもの。「予算ゼロ」という企画にもかかわらず、制作者を募集したところ、40件の応募があり、うち10作品が採用された。このほか地元中学生による壁画作品を加え、計11作品が川岸を飾る予定。

 入選した作品の制作に使う塗料として、関西ペイント販売ではアクアプライマーEPO4セット、コスモアクリル(原色8色) 24缶と塗装用具を無償で提供した。  壁画制作は8月1日から31日まで、2期間にわたって行われる。
     ◇
 大阪府庁の知事応接室で行われた感謝状贈呈式の席上、小林社長は「環境と健康」をテーマに、遮熱・断熱塗料や、新型インフルエンザウィルスを殺菌する漆喰塗料などの新製品を開発していることを説明。橋下知事は、今回の協力に対して深く感謝するとともに、「(大阪の地場産業である)塗料業界はさらに活躍してほしい」と述べた。

■「当面は一般社団への移行目指す」日塗装・多賀谷副会長が表明
 日本塗装工業会(白川隆幸会長)は、公益法人制度改革に伴い昨年12月から施行された新しい公益法人法への対応を検討してきたが、7月に開いた全国支部長会の席上、多賀谷副会長は「当面は一般社団法人への移行を目指す」との方針を明らかにした。

 多賀谷副会長の説明の要旨は次の通り。
     ◇
 公益法人を目指した場合のメリットは▽社会的地位の向上▽税制上の優遇―などが挙げられ る反面、大幅な事業変更をせざるを得ない。

 その結果、▽会員と非会員の差別化が相対的に詰まる▽会員に資する事業を相当削減せざるを得ない▽公益目的事業比率が50%を満たさなくなった場合、公益目的取得財産残額を類似公益目的法人や国に贈与しないといけない▽支部は本部と事業を一体化しなければならない▽行政庁の事務処理負担コストが増えることが予想される―などのデメリットが考えられる。

 一方、一般社団法人のメリットは▽会員対象の事業が従来以上に可能になる▽公益目的事業の比率にとらわれることなく、必要な事業のみ実施できる▽公益法人の認定取り消しにより財産を強制的に他の団体や国に贈与するという義務はなくなる▽事務処理に必要なコスト負担は少なくて済む―など。デメリットは「認可申請時に公益目的支出計画を策定し、移行時点における公益目的財産を定めて、公益目的事業にのみ出資しなければならない」という点があり、繰越金などは公益事業に充てることになる。

 以上を現段階で判断すると、「まず一般社団法人に移行するのが適切である」という報告を会長に行った。ただし、一般社団に移行する場合でも従来と同様に公益法人としての社会的責任を果たすとともに、支部の位置づけにも課題が残っており、検討を重ねてより良い方向に向かいたい。一般社団から公益法人への移行も可能であり、チャンスがあれば、選択肢として残されている。

 特例講習は今後、8月21日沖縄、8月22日関東(千葉県職業能力短期大学校)で開催予定。 登録基幹技能者認定講習会は、9月3、4日の2日間、大阪塗料会館で開催を予定しており、現在受講者を募集している。東京での開催は、平成22年2月を予定している。

■建設塗装基幹技能者 認定者は1448人に
 日本塗装工業会の建設塗装基幹技能者認定講習会は、全国各ブロックで特例講習が開催され、認定者が1390人を達成した。さらに新制度移行後に実施された登録講習を受講し、講習修了証の交付を受けた技能者が58人となり、登録者数の合計は1448人となった。

 一方で、特例講習未受講者32人が資格を喪失しており、同会では、技能者は必ず講習会に参 加するよう呼びかけている。(認定後1年以上経過していれば他のブロックでも受講が可能)

 特例講習は今後、8月21日沖縄、8月22日関東(千葉県職業能力短期大学校)で開催予定。 登録基幹技能者認定講習会は、9月3、4日の2日間、大阪塗料会館で開催を予定しており、現在受講者を募集している。 東京での開催は、平成22年2月を予定している。

■対外普及セミナー 6ブロックで開催
 日本塗装工業会の「開発・保有材料・工法対外普及セミナー」は、7月末までに全国6ブロックで開催された。

 取り上げた工法は、▽フレックスコート▽フレックススウェード▽遮熱・高反射塗料▽実技(FCFS)。  今後は、▽10月27日関東(さいたま市・ジャック大宮)▽ 11月20日東京・神奈川(東京塗装会館)▽2010年2月北陸、北海道(会場未定)で開催される。

■09年度安全優良事業所
 日塗装の09年度安全優良事業所は次の通り。 (カッコ内は無災害期間)

【北海道】札幌中島塗装(26年)▽ 池田工業(10年) 【岩手】大曲塗装工業(11年) 【宮城】長栄工業(11年) 【秋田】澤徳塗装店(12年)▽大進塗装工業(5年) 【山形】加藤塗装店(6年) 【福島】上村塗装店(43年)▽大桃塗装店(33年) 【栃木】大田原塗装店(9年)▽田村塗装工業(26年) 【埼玉】長谷川塗装店(16年)【千葉】スリーキュウ(7年) 【長野】原塗装工業(5年)▽中島塗装店(61年)▽フルハタ(30年)▽優作(20年) 【東京】モノリス・コンストラクション(9年) 【神奈川】アール・エヌ・ゴトー(20年)▽横浜コーティング(11年)【富山】勝原塗装(11年)▽為井塗装(17年) 【福井】タケシマ(6年)▽ダイト(21年) 【静岡】モリボー(6年) 【京都】小林塗装(20年)▽カナザワ技建(5年) 【大阪】遠藤塗装工業(16年) 【奈良】金井塗装(6年) 【鳥取】岩崎塗装店(6年) 【島根】寺戸工業(11年) 【岡山】本庄塗装店(48年) 【広島】庄栄産業(12年)▽九十九塗装店(14年) 【愛媛】四国竹林塗装工業(6年)▽井上塗装工業(20年) 【高知】沖和塗装工業(31年) 【福岡】岡部塗装(42年) 【佐賀】増本彩工舎(46年) 【宮崎】くちき(7年) 【鹿児島】坂之上板金塗装(15年) 【沖縄】ヒルター工業(15年)▽ツネダ塗装工業( 19年)

■MKS 全国5会場で事業説明会開く

7月22日、帝国ホテル大阪で
 マンション計画修繕施工協会(略称MKS、坂倉徹会長)は、東京、北海道、名古屋、福岡、大阪で、会員・関係者らを招いて事業説明会を開いた。同会はマンションの共用部分の修繕・改修工事に取り組んでいる専門工事業者が集まり、昨年12月に一般社団法人として発足、今年4月に第1回目の定時総会を開催した。発足時は会員109社、賛助会員48社でスタートしたが、6月末現在でそれぞれ132社、49社に増えている。

(一部既報)マンション計画修繕施工協会(略称MKS、坂倉徹会長)は、東京、北海道、名古屋、福岡、大阪で、会員・関係者らを招いて事業説明会を開いた。  同会はマンションの共用部分の修繕・改修工事に取り組んでいる専門工事業者が集まり、昨年12保証事業は、完成保証と瑕疵保証を一体化し、品質管理チェックシートによる施工管理と外部機関による品質検査を実施するのが特徴。保証金は請負金額の0・5%と定めており、5月からの運営開始後、すでに10億円以上の実績を上げている。
     ◇
 7月22日に帝国ホテル大阪で開かれた説明会では、山岸純一副会長のあいさつのあと、高橋修身副会長が団体概要、木村光徳常任理事が保証事業をそれぞれ説明。そのあと催された懇親会では、日本マンション学会の折田泰宏会長が祝辞を述べ、高橋秀行旭技建社長の発声で乾杯 した。

■技能者育成モデル事業 国交省が11件を選定
 国土交通省は、09年度「建設技能者確保・育成モデル構築支援事業」に次の11件を選定した。  (事業者名・幹事企業、所在地、概要)

【就労履歴管理制度研究会(竹中工務店)】千葉県▽建設作業員の労働環境改善に資する就 労履歴管理制度構築に向けた実証実験。
【佐栄建設事業協同組合】東京都▽ITを活用した若年技能者の現場教育支援システムの開発。
【建設産業専門団体連合会】東京都▽基幹技能者の適正評価・処遇向上に向けた調査・研究及び施工現場での実証実験。
【日本建築板金協会】東京都▽板金技能者の確保・育成及び技能継承を図るための入職者育成プログラムの構築と熟練技能者を活用した映像教材の開発。
【全国圧接業協同組合連合会】東京都▽基幹技能者の活用促進を図るためのデータベース運用システムの構築と普及啓発。
【外壁タイル多能工化研究会(荒川陶業)】東京都▽外壁タイル工の多能工化を目的とした技能者及び新規入職者の確保に向けた教育訓練プログラムの構築。
【内装ボード貼りサービスロボット研究会(萬産業)】神奈川県▽内装ボード貼りサービスロボットの活用による内装工事技能習得モデル構築事業。
【福井建設工事業協同組合】福井県▽業界、大学、市民団体が連携した伝統建築の技能承継を目的とした技能者の養成プログラムの構築。
【全国建設産業教育訓練協会】静岡県▽建設業団体、教育機関、訓練機関等が連携し、若年技能者の確保・育成を目的とした、教職員育成プログラムの開発及び連携・共同体制の構築。
【大阪府建団連】大阪府▽卓越技能者等を指導者とした技能者育成カリキュラム及び技能承継システムの構築。
【協同組合中国建設専門工事業協会】広島県▽熟練技能者(基幹技能者)を活用した建設系工業高校への技能講習など。

■大塚刷毛 脇伸一郎氏が社長に
 大塚刷毛製造は、大塚久利社長が代表権のある会長に就任し、後任に脇伸一郎氏が就任した。  また、大塚竹之助会長は取締役名誉会長に、高木俊二代表取締役副会長は常任監査役に、緋田重成執行役員は常務執行役員にそれぞれ就任した。

■環境省 ヒートアイランド対策で遮熱塗料にロゴマーク交付

 環境省は「環境技術実証事業・ヒートアイランド対策技術分野(建築物外皮による空調負 荷低減技術)」の対象技術に、08年度から「高反射率塗料(遮熱塗料)」を加え、実証実験に合格した製品にはロゴマーク(下)の使用を認めている。

 日本塗料検査協会は、同テーマに限定した実証機関として環境省の承認を受けて塗料の実証試験を行い、24社48技術を認定。これらの技術に対して、環境省から環境技術実証事業ロゴマークが交付された。(実証結果の報告書は同協会のホームページに掲載)

■日塗工調査 海外生産は123万トンに
 日本塗料工業会の08年調査によると、海外進出企業は30社、進出先は21か国、現地法人数は 163社で、海外生産量は123万4096トンになった。過去最高だった07年(134万2131トン)に比べると、8%減少した。

 地域別の生産量は▽中国64万8579トン(前年比8・3%減)▽東南アジア31万4422トン(同2%増)▽その他16万1295トン(同5・8%増)▽極東8万620トン(同13・ 1%増)▽米国1万9160トン(同48・6%減)▽欧州1万20トン(同84・8%減)。

■カンペ共販北海道を 関ペ販が吸収合併
 関西ペイントの販売子会社である関西ペイント販売(本社東京、太田正信社長)は8月1日付でカンペ共販北海道(本社石狩市、太田正信社長)を吸収合併した。汎用塗料部門の業務拡大と経営の効率化が目的。

 合併後、カンペ共販北海道は、「関西ペイント販売北海道販売部」に名称を改めた。各営業所の住所、電話番号、FAX番号は従来通り。

■建築塗装職人の会 第3回全国建築業経営者セミナー開く

セミナー風景
 日本建築塗装職人の会(南孝夫会長)は8月2日午後、埼玉県草加市の草加市文化会館で、第3回全国建築業経営者セミナー「G―1CLIMAX2009」を開いた。

 開会に当たって、青木忠史代表事務局長は「『いまは不況だ』と言う人があまりにも多い。しかし、私たちから見れば、極端に仕事が受注できている業者と、その逆かどちらかに分かれている。今は不況だと思うか、チャンスだと思うかは自分で決められることである。1か月間仕事がなくて、『ダメだ』と思う人がいれば、逆に『今やればチャンスだ』と思う人もいるはずである。不況だと皆があきらめているなら、今こそ攻めるチャンスである。皆があきらめていて、一緒にあきらめていてはいけない。

 仕事が取れないと、つい目先のことに目が行くが、一番大事なのは『基本』である。基本とは先人が培ってきた英知の結晶である。会社経営ではつい基本を忘れて突飛な方向や画期的な方法に流れがちになる。柔道の基本である『押さば引け、引かば押せ』と同様に、お客様をよく見ることで私たちの商売は成り立つのである。

 中小企業経営の基本は『良い仕事をより多くの方々に提供して、周りの皆を幸せにする』ということに尽きる。しかし、仕事が取れない業者は、仕事を取ることばかりに専念して、基本を忘れてしまう。

 いま経営者に必要なのは▽自助努力の精神▽論理的な思考▽人間心理の理解―が基本である。  職人の会では単に受注を目的にせず、受注活動を通して▽自己の人間的成長の実現▽関係する人すべての幸せの創造▽社会的使命の遂行―を達成したいと思っている。  勝負に勝つことは大事だが、どうせ勝つなら美しい勝ち方をするべきである。そのためにも、皆さんが地域一番店になっていただきたい」とあいさつした。

 セミナーでは、同会のマニュアルを実践することで成果を上げている3人の会員が講師となり、チラシや広報紙の効果的な活用法、クレームを起こさない施工のポイントなどについて説明。終了後は懇親会を催し、情報交換を行った。

■「取り戻そうものづくりの誇り」大阪府建団連がシンポジウム
 大阪府建団連(北浦年一は「取り戻そうものづくりの誇り」と題して、「建設業の窮状及び職人のおかれている現状を訴える集会」(シンポジウムと講演会)を7月16日、大阪・中之島公会堂で開催した。  当日は傘下の組合員や仕事を終えた職人などが作業服姿で来場、1200人を収容できる会 場は満席となった。

 開会にあたり、北浦会長は「いま建設業、とりわけ職人は大変厳しい状況にある。しかし建設業は社会に不可欠な産業であり、ものづくりに携わる職人が誇りを持って仕事に就ける時代が来ることを念願している」とあいさつした。

 第一部のパネルディスカッションでは、古阪秀三京都大准教授がコーディネーターとなり、齋藤隆司氏(日本郵政)、釼吉敬氏(大林組)、渡辺睦翁氏(近畿建設躯体工業協同組合)、小堀久志氏(関西建設技能者会)がパネラーとなり、職人の待遇改善や技術・技能の向上、元下関係の改善などの課題について討議した。各パネラーがそれぞれの立場から、現状の問題点を指摘したあと、古阪氏は「▽職人は必ず労働3保険に入る▽技能者のいる現場は品質確保 ができる▽優秀な職人は生産性が良く事故が少ない―などを世の中に向けて情報発信していくことが肝心である」とまとめた。

 このあと、建築家の安藤忠雄氏が「目を覚ませ、建設業界」のテーマで講演した。
 最後に山本正憲副会長が▽関西技能社会の優秀な職人を増やし、生産性・安全性を向上させ る▽基幹技能者を増やし、品質を確保する▽労働3保険をかけた職人で現場をつくる―との大会宣言を読み上げ、阿食更一郎副会長のお礼の言葉で終了した。

■日塗装 第22回全国建築塗装技能競技大会 10月7〜8日岡山で開催

前回大会の競技風景
 日本塗装工業会主催の第22回全国建築塗装技能競技大会は10月7、8の2日間、岡山県岡山市いずみ町2‐1‐3岡山総合グランド体育館(桃太郎アリーナ)で開催される。全国10地域の予選を勝ち抜いた「建築塗装技能大賞」の部26人、「建築塗装技能新人賞」の部26人、合計52人が出場し、「塗装技能日本一」を目指して腕を競う。また「フレックスコート自由仕上課題」については、今回から一般見学者の投票により優劣を競い合う、新しい表彰も実施される。

大賞の部出場選手

(地区、選手名、年齢、支部、所属事業所)
【北海道】石井建・26・北海道・瀬尾塗装部▽大室健治・35・北海道・ソエダ塗装工業
【東北】佐藤博之・31・宮城・松川塗装店▽伊藤正喜・26・福島・篠崎塗装工業
【関東】松田光司・37・茨城・松田商事▽藤野充・33・伊藤塗装店▽中嶋薫・37・群馬・中嶋塗装工事
【東京・神奈川】海老名真琴・37・東京・佐藤興業▽田中努・37・東京・佐藤興業▽鈴木孝行・26・神奈川・亀谷塗装工業
【北陸】山口孝・35・福井・タケシマ▽武田浩二・31・石川・酒野塗装店 【中部】小幡健太郎・30・岐阜坪井塗装工業▽平山知恵子・32・愛知・ナガエ塗装▽片岡工・36・三重・イノモ塗装
【近畿】島田宗彦・34・大阪・竹林塗装工業▽坂本隆宏・37・奈良・カラービケン▽池端広義・34・和歌山・吉川塗装
【中国】小野啓紀・28・岡山・松岡塗装▽山本忠司・51・島根・タナカ塗装システム▽河本猛・35・鳥取・牧田塗装店
【四国】大河道春・36・愛媛・西岡塗装工業
【九州】長谷川陽・32・福岡・長谷建装▽川野忠幸・41・大分・佐藤塗工▽大野広・34・熊本・光塗装店▽長友悠介・26・宮崎・島末塗装店

新人賞の部出場選手

【北海道】波佐いくみ・24・北海道・南塗装工業▽中村幸正・25・北海道・会田塗装工業
【東北】東海林英明・31・宮城・阿部塗装工業▽川崎敏宏・28・福島・福島塗装店
【関東】秋田武史・33・茨城・三陽塗装商会▽佐藤公彦・31・栃木・坂本塗装▽青木準・31・山梨・加賀美塗装店
【東京・神奈川】成瀬勝也・22・東京・中村塗装店▽瀧島宏一・22・東京・中村塗装店▽高尾力也・23・東京・栗田塗装▽佐藤雄亮・24・神奈川・ヨコソー
【北陸】佐々木貴久・27・福井・永田塗工▽的場和也・29・石川・スタンドアドサービス
【中部】齋藤光昭・30・静岡・共栄社▽難波達矢・26・愛知・ナガエ塗装▽赤塚新・29・三重・赤塚塗装店
【近畿】池本竜也・21・大阪・五十嵐塗装店▽広瀬真悟・24・京都・イーペック▽村上元気・ 25・滋賀・ムラカミ
【中国】徳光絢太・24・山口・村上建築塗装▽浜辺洋志・21・広島・マツシタ
【四国】亀井勇一・27・愛媛・影浦塗装工業▽粂野萌美・23・愛媛・大野塗装店
【九州】浅井昌樹・24・鹿児島・植村▽古ア正崇・24・熊本・こざき▽江崎雄介・30・福岡・岩橋塗装工業

FC自由仕上げ「応接室の壁面」がテーマ

 大賞の部の主な競技課題は次の通り。

【課題Aフレックスコート自由仕上げ】
《指定テーマ》「応接室の壁面(20u目安)に創作する」
《自由工程》課題面全体を自由に使い、FC平滑白・厚付け・ロッキーの支給材料を使用し制作。

【課題Bつや有合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ】 《地付けの工程》金コテを用いて地付けを行う。使用材料(1回目)FC平滑E09―80F(2回目)FC平滑白
《仕上げ塗りの工程》
調色した(GP)A色・B色を区画線内に刷毛を使って2回塗りする。

【課題Cフレックスコート平滑仕上げ】
《出隅コーナー処理の工程》FCテープ面はFC厚付け白を用いて金コテで処理する。出隅コーナー部は出隅用コテでFC平滑白を用いて処理する。 《仕上げ塗りの工程》着色されているFC平滑を用い、金コテ仕上塗りを行う。使用材料FC平滑E 76―70L近似

【課題Dフレックススウェード木目調仕上げ】
《地付けの工程》金コテを用いて地付けをする。使用材料(1回目)FC平滑E09―80F(2回目)FC平滑白
《中塗りの工程》E 17―50Fに調色後、ローラーで1回塗り。
《仕上げ塗りの工程》19センチ幅程度の木目模様を4列描く。

【課題E防水形複層仕上塗材E模様吹き凸部処理仕上げ】
《基層吹きの工程》使用材料色E19―70Lを用い基層ベース吹きを行う。
《模様吹きの工程》見本板に近似した模様を支給された主材で吹き付けする。使用材料色―白

【調色の課題】
《(課題D)FCスウェードバインダー中塗り》50Fの色でローラー2回塗り仕上げ。
《刷毛塗り仕上げ》A色はE 45―60H、B色はE22―80H

【支給品】
 実技課題用の支給品はあり(追加支給はなし)。
 自由課題用の着色塗料と骨材、原材料に限り各自持ち込み可。(※スプレー式ペイントの持ち込みは不可)はけ、角コテ、出隅用コテ、金へら、こしわけ用具、用品などは各自持参。

■ダイト組合 小林理事長が再選

再任のあいさつをする小林理事長
 大阪塗装協同組合(略称ダイト、小林謙二理事長)の第45回通常総会は7月17日、ホテルア ウィーナ大阪で開かれ、09年度事業計画・予算案などを承認した。事業計画では関係団体の連携強化を図り、情報交換の推進や技術の伝承、後継者の育成などに力を入れる。

 任期満了による役員改選では、小林理事長ほか、柏木康成、阪田八郎、松田敞吉、矢ノ川利信の各副理事長、大槻喜八郎専務理事が再選された。
 新役員を代表して小林理事長は「今までの2年間は勉強の期間だったが、これからは時代に合った組合づくりを推進していきたい」と就任の抱負を述べた。

 引き続き経営セミナーを開催。エフアンドエム社の清水氏が講師となり「売り上げを変えずに会社にお金を残す方法」と題して講演した。
 総会終了後の懇親会で、小林理事長は「理事長を拝命して2年が過ぎた。その間、関係団体の会合などに出席して勉強させていただいた。どの団体も同じ悩みをかかえていると思うが、組合員の減少に伴い、財政やその他の面で支障が生じることが予測されている。この状況に対し、それぞれの団体の運営方法を参考にしつつ、当組合の運営に活用していきたい。

また、少子化が進む中、後継者の育成が課題である。その中でも一番大きな問題は『業界に魅力がない』ということである。魅力のある業界にするためには、生活基盤の確保や地位向上を図り、次世代の若者に少しでも魅力のある業界にしなければならない。そのためにも、今後各団体との情報の交換など、積極的に交流し、連帯しなければならない。先人が築き上げてきた伝統も大事だが、このような時代だからこそ改革の必要性があり、一つひとつの積み重ねが将来の発展につながるものと確信している。更なる困難に立ち向かうには時代の流れに合った組合づくりも必要である。今後も専門工事業の地位向上、各事業の繁栄を今まで以上に実現できるよう努めていきたい」とあいさつした。

 船場太郎大阪市会議員、廣谷良則大日本塗料取締役、北浦年一大阪府建団連会長が祝辞を述べ、田伏健一大阪府塗装工業協同組合理事長の発声で乾杯した。宴ではカラオケなどを楽しみ、盛会のうちに山本?生昭和塗料商会社長の万歳三唱で締めくくった。

■「なにわ落書き一掃だデー」大塗装が協力

マスコットキャラクターとともに落書き消しに取り組む平松市長
 大阪市では昨年から「なにわ落書き一掃だデー」(同実行委員会主催)を設けて、市民によ る落書き消去運動を促進しているが、今年第1回目のイベントが7月19日、浪速区で実施された。これに大阪府塗装工業協同組合(田伏健一理事長)が協力、塗装指導を行った。

 当日は、地域の住民や企業、官公庁、ボランティアら約50人が参加。平松大阪市長やオリックスバッファローズのマスコットキャラクター「ネッピー」「リプシー」も加わって、南海電鉄今宮戎駅高架下に描かれた落書きの消去に取り組んだ。

 同イベントは、今後も引き続き大阪市内の各地域で実施される予定。

■大日塗 連結子会社を統合 新会社「DNTサービス」に
 大日本塗料は、100%出資子会社としてDNTサービス(本社東大阪市衣摺6―4―37、 中川裕社長、資本金9千万円)を設立し、連結子会社である大阪DNT サービス、東京ディ・エヌ・ティサービス、横浜デイ・エヌ・テイ・サービス、中部ディ・エヌ・ティ・サービスの4社を吸収合併する。グループ内の調色業務を1社に統合し、管理コスト、在庫コストの圧縮を図るのが狙い。

 8月24日に合併契約を締結し、10月1日付で合併の予定。合併後の従業員数は260人。

■横浜ディ・エヌ・テイ 工場の操業を停止
 大日本塗料の連結子会社である横浜ディ・エヌ・テイ・サービスは、横浜工場の隣接地に大規模マンションが建設されることが決まったため、10月1日を目途に同工場の操業を停止する。

 これに伴い、生産を他の関係会社に移管するとともに、従業員を配置転換する。操業休止により約4千万円の損失が発生するが、同社の業績に与える影響は軽微としている。

■色研セミナー「色彩デザイン分析法」
 日本色彩研究所は、カラーデザインの分析法から評価結果の活用法までを体験的に学べる「わかりやすい色彩デザインの分析法」(全3回)セミナーを開催する。

【日時・内容】8月28日18時45分〜20時30分「色彩データの紹介と活用」▽9月11日同「カ ラーデザインの評価をどうやって探るか」▽9月25日同「評価結果をどう使うか」
【会場】東京都港区北青山3―6―18共同ビル、スター研修センター表参道研修室401号室 【定員】各50人【受講費】各回1万2600円、全3回3万1500円

「キッズデザインと色彩」

 子供の色彩感覚の特徴や安全性とデザイン性、玩具のカラーデザイン開発、幼児教育と色― などを解説する。

【日時】10月30日【会場】きゅりあん(品川区立総合区民会館)【定員】30人
【受講費】3万1500円 セミナーの申し込みはホームページからも可能。問い合わせ先は 同研究所セミナー係(048・794・3817)

■グッドペインティングカラー 塗料・塗装による優秀作品を公募

昨年の最優秀賞受賞作品「日本ペイント愛知工場」
 グッドペインティングカラー委員会(委員長・酒井健二日本塗料工業会会長)は、第12回 グッドペインティングカラーの対象作品を募集する。

 同コンペは、日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本塗装工業会の共催により、優れたカラープランニングの作品を公募し、優秀作品を世に送り出したカラープランナーを表彰するもの。募集要項は次の通り。

【募集対象】塗料・塗装仕上げを主体に色彩設計を実施した建築物や構造物。07年以降に完 成した物件で、同コンペへの応募を行っていないもの。常設(新設・塗替)・仮設および外装・内装は問わない。
【賞】最優秀賞1点(賞金30万円)▽優秀賞数点(同10万円)▽特別賞数点(同5万円)
【応募資格】不問(ただし、被表彰者は応募作品のカラープランナー)
【募集期間】10月1日〜10月31日【発表】12月11日
【表彰式】10年1月7日東京・ホテルニューオータニ▽8日大阪・ヒルトン大阪
【問い合わせ先】日本塗料工業会内同委員会事務局(03・3443・2011)。募集要領の詳細は日本塗料工業会のホームページ(http://www.toryo.or.jp)に。

■日ぺ『CSR報告書』
 日本ペイントは『CSR報告書2009』を発刊した。

 内容は、酒井健二社長と柴田昌治氏の対談「社会から存続を許される会社として厳しさを乗り越える企業風土を形成する」ほか、特集「太陽熱高反射塗料」「安全キャラバン」「社会人講師活用型教育支援プロジェクトへの参加」、マネジメント・CSRの取り組み、環境報告、社会性報告など。

■岩塗装『広報』123号
 岩手県塗装工業組合(菊池敏雄理事長)が発刊。内容は▽二戸地区組合の紹介▽第26回通常 総会▽塗り替え奉仕で「小さな親切」実行章を受章▽労働安全衛生大会を開催▽小田島重之さ んの慰労会▽地区対抗ソフトボール大会▽地区だより「盛岡塗装組合第46回定時総会」など。

■会社人事
大日本塗料(8月1日)管理本部財務部専任部長兼DNTビジネスサービス褐o理グループ長委嘱、吉田至宏


【今月の特集記事】
  • <講演>「目を覚ませ建設業界」
       建築家・東京大学特別栄誉教授 安藤忠雄氏
  • (概略は→こちらでご覧いただけます。)

    【今月のだめひろい】
  • 近づく衆院選 業界への影響はあるのか
  • (概略は→こちらでご覧いただけます。)

    【新製品情報】
    ■エスケー 防火性で可とう形の外装材「SKフレックスロール」

    マンションの共用部に適している
     エスケー化研は、防火認定を持つ可とう形の合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材「SKフレックスロール」を発売した。

     近年、防火、耐火の要求が高まり、建築物の防火に対する審査も厳しくなっている。特に集合住宅等では内装だけではなく、準外部で防火認定が必要とされるケースもある。  従来、このような部位には複合型化粧用仕上材塗り(旧基材同等0005号、複層塗材Si)が使用されていたが、省力化と機能性の面から、工期の短縮と防水性を高めた防火認定材料が求められていた。

     これらの要望に応えて、防火材料の認定(NM8572/QM9812/RM9361)を取得した可とう形仕上塗材で、準外部に適用が可能。強固なシロキサン結合を持つアクリルシリコン樹脂を採用したことにより、耐候性に優れ、建物を長期にわたり保護する。  また、強じんで柔軟なアクリルシリコン樹脂塗膜は、下地の微細なひび割れに追従し、防水性を高める。

     施工は、下塗り工程(1回)、主材塗り(2回)の合計3工程で仕上げが可能。複合型化粧用仕上塗材(5工程)と比べ、大幅な工期の短縮が図れる。
     用途は、集合住宅の共用部など防火認定を必要とする部位や、準外部・外部で高耐候性、防 火認定を必要とする部位。
     荷姿はSKフレックスロール下塗材15s石油缶・SKフレックスロール(艶消し) 16s石油缶。
     平米当たりの設計価格は2600円。

    ■大日塗 はく落防止補修を省工程で「レジガードHGシステム」

    ナイロン2軸メッシュを使用
     道路のコンクリート構造物のはく落防止対策として「レジガードHGシステム」を発売した。

     近年、コンクリート構造物の早期劣化が社会問題になっており、劣化構造物の補修・補強工事が全国各地で実施されている。
     同社では、高速道路会社の施工管理基準に適合した「レジガードはく落防止システム」を開発し、すでに多くの採用実績を持っている。

     新工法は、これらの実績をもとに、環境対応、作業性、仕上がり性、施工工程の短縮によるライフサイクルコスト(LCC)の削減を図ったもの。中塗工程を省いた省工程システムで、 端部(凸凹部)への作業性に優れる2軸ナイロンメッシュを採用。VOC量も65%削減した。  東・中・西日本高速道路会社の『構造物施工管理要領< 3―7はく落防止>』(平成20年8月)に適合しており、すでにユーザーからも高い評価を受けている。

    ■エスケー化研 塩ビ鋼板屋根の改修に「ビニタイト工法」

    塩ビ鋼板に含まれる可塑剤を抑える
     エスケー化研株は、塩ビ鋼板屋根改修用工法「ビニタイト工法」を発売した。

     塩ビ鋼板は、鋼板・亜鉛めっき鋼に塩化ビニル樹脂を被覆したもので、屋根材など建築分野で広く用いられているが、可塑剤が多く含まれているため、塗り替え後に可塑剤が塗膜表層に移動し、塗膜汚染や塗膜剥離を生じるなどの問題点があった。

     「ビニタイト工法」は、専用プライマー「ビニタイトプライマー」が強じんな塗膜を形成し、塩ビ鋼板下地と強力に密着。
    さらに、塗膜汚染の原因となる塩ビ鋼板に含まれる可塑剤の塗膜表面への移行を抑制し、長期にわたり美観を維持できる。

     上塗材の各種高級屋根用塗料には、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ふっ素樹脂が採用されており、酸性雨や紫外線に対して優れた抵抗性を示す。
     また上塗りに遮熱塗料「クールタイトシリーズ」を選択すれば、太陽光に含まれる近赤外線 (熱線)を高反射することで、室内環境の向上、冷房費の節約に役立つ。

     荷姿は、ビニタイトプマンションの共用部に適しているレジガードHGシステムの施工後 ナイロン2軸メッシュを使用塩ビ鋼板に含まれる可塑剤を抑えるライマー16・5sセット/5・5sセット。 ビニタイトプライマーのみの平米設計価格は800円。