◆ 日本塗装時報 2001年7月18日発行 1773号掲載記事◆

■夏季特集 建設リフォームにECの波…ネットは業界の変革者なるか

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■<塗料業界EDI> 10月から実証実験へ 標準フォーマットなどまとまる

  (社)日本塗料工業会、日本塗料商業組合らで構成する塗料業界EDI導入協議会は、7月17日大阪、7月18日東京で、塗料業界EDIの第2回メーカー向け説明会を開き、同事業の進ちょく状況を報告した。それによると、6月にNTT西日本を開発業者に選定、すでに標準化する項目やシステム要件定義、標準フォーマット仕様書などをほぼまとめた。総開発費は6400万円で、うち6割を国が助成、4割を業界側が負担する。システムの中心になるEDIサーバは、各メーカー側に置き、それぞれのホームページからアクセスが可能。クライアント(販売店)の側では、インターネット環境とパソコン(ウインドウズ系)、があれば、ブラウザ(閲覧ソフト)を使って受発注業務ができる。今後システムがある程度完成した段階でディーラー向け説明会を開く。そのあと10月からメーカー・販売店間で実証実験を行い年内にシステムを完成、来春から各メーカーごとに本格導入を図っていく。(詳細は7月31日発行・記事へ)

■<関西ペイント・日本油脂> 船舶塗料事業で提携 10月より開始

  関西ペイント(白岩保社長)と日本油脂BASFコーティングス(大江収社長)は、両者の船舶塗料事業を分離し合弁事業として10月より実施する、と発表した。 両社は、顧客である造船業界ならびに海運各社が船舶塗料供給メーカーの選別の動きを強めていることを受け、船舶塗料事業の競争力を図るべく、船舶塗料事業の提携について検討を行っていた。今回は、それに伴う必要な手続き、合弁契約書の正式調印を得た後、10月1日より合弁事業を開始することで合意したもの。

 合弁会社の概要は次の通り。
  【社名】ニチユ関西マリンコーティングス株式会社(英文名 NOF KANSAI Marine Coatings Co.,Ltd.)
  【資本金】両社折半にて出資
  【取締役】両社から各々3名(うち各1名非常勤)の計6名とし、社長・副社長は、取締役の中から選出する。
        (初代社長は日本油脂BASFコーティングス、副社長は関西ペイントより指名された取締役が就任)
  【社員】両社出向社員、両社関連子会社からの出向社員により構成。概ね80名を予定。
  【事業内容】船舶用塗料、漁網用塗料および塗装工事の技術サービス・マーケティング・販売。
          なお、生産および研究開発については、両社に委託。
  【事業所】本社・東京都に設置予定▽営業所・両社の営業所を統合する予定▽技術拠点・関西地区に設置予定。 )

■<京美友の会>総会 無機塗料で需要開発を

 京美友の会(今江清造会長)の第24回総会は7月19日夕、京都・嵐山の嵐峡館に会員、来賓ら多数が出席して盛大に開かれた。
  冒頭、今江会長は「構造改革を実施すると京都府内の2200もの会社が倒産するという予測も出ている。大変な時代だが、今後とも皆さんとともに頑張りたい」とあいさつ。
  中川裕司・京美会長は「これからは無機塗料の時代である。当会では日板研究所が開発した完全無機系塗料の普及に力を入れているが、すでに国土交通省でも好評をいただいている。また、戸建て住宅の塗り替え分野に参入し、犬井塗装様のような成功例も出ている。昨年ご講演いただいたサンエースの永来社長の営業手法をそのまま実践した結果、順調に仕事が獲得できたという。無機塗料を武器に、研修の成果を実践し、混迷する業界から一歩抜け出したい」と述べた。

 議事では12年度事業報告・収支報告、13年度行事予定・予算案を報告。そのあと、影山武男・関西リニューアル協議会専務理事が「関西におけるリニューアル市場の動向と施工管理の改良点」のテーマで講演した。  引き続き、懇親会を開催し、なごやかに歓談した。(詳細は7月31日発行・記事へ))

■<大阪塗装協同組合> 第37回通常総会 浜崎理事長が再選

 大阪塗装協同組合(浜崎績理事長)は7月19日、大阪・天王寺区ホテルアウィーナ大阪で第37回通常総会を開催した。
@平成12年度事業報告承認の件
A平成12年度収支決算書、財産目録、貸借対照表、損益計算書および剰余金処分(案)承認の件
B定款変更に関する件
C任期満了に伴う役員改選の件
D平成13年度事業計画(案)承認の件
E平成13年度収支予算(案)承認の件、の各議案を審議し、全て原案通り可決承認した。

 事業計画(案)では、前年度25名退会したことにより会員数が79名になったことも踏まえ、
@各委員会の組織体制の強化と活性化
A組合財政の健全強化
B関連団体との連携強化
C主材料の共同購入および金融事業の推進
D需要開発の研究と実行
E支部運営の強化、活性化
Fパソコンによる業務情報交換体制の推進、の7点が重点目標として挙げられた。

 役員改選では、浜崎績氏が理事長に再任した。新役員は次の通り。
【理事長】浜崎績
【副理事長】柏木康成▽望月誠三▽松岡暉之▽首藤清
【専務理事】向田鶴治
【常任理事】溝渕和夫▽森田行紀▽矢ノ川利信▽田中有▽阪田八郎▽松田敞吉
【理事】広瀬吉紀▽小林謙二▽齊藤宗久▽大槻喜八郎▽重藤力▽尾崎博道▽佐藤吉夫▽中尾一夫▽鳥居正太郎▽村上鶴由▽五百木朝雄▽埋金辰秋

■<日塗協 中・四国支部> 消費生活センターで講習会を開催

 (社)日本塗料協会中・四国支部(柏原支部会長、濱本支部長)は7月5日、香川県中央生活センター(和唐俊範所長)で「暮らしの一日教室|住まいのひと工夫とお手入れ」と題し、「塗料と塗装の話あれこれ」をテーマとした講演会を開催した。
 講師は、日本ペイント建設塗料部浜田進課長、日本ペイント販売四国営業第1グループ・市村健司課長と岩部貴行主任の3氏。「塗料と塗装の基本的な知識」では、ビデオを用いた講演を、「ブロック・壁紙への塗装実技指導」では、パネルを使用しての塗装の実技を行った。
 参加者は44名で平均年齢は60歳代。
 講習後のアンケートでは、84%の人が「いい講習会だった」と答え、塗料と塗装の質問についても、具体的な塗装方法や塗料の商品名を尋ねるなど、参加者の塗装への関心と必要性の高さが感じられた。