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◆日本塗装時報 2007年1月1日発行 1849号掲載記事◆




■日塗装、合同祝賀会開く 過去最多の54人が受章


あいさつする河野会長


謝辞を述べる大澤氏
 日本塗装工業会(河野玉吉会長)は12月12日夕、東京・ホテルニューオータニで、06年度受章者合同祝賀会を開催した。

 北原常任理事の司会で会歌斉唱、木村副会長が開会の辞を述べたあと、河野会長は「本年度は叙勲・褒章・大臣顕彰合わせて54人が受章し、過去最多となった。この1年を振り返ると、日本の景気は『いざなぎ景気を越えた』という報道がなされているが、残念ながらわれわれ建設産業においては、その一端も見受けられない。相変わらずの低価格受注、不当廉売に近い受注を繰り返しており、先行き不透明である。われわれ専門工事業は現場を直接指導する力をもっており、自主管理もやっている。このような時にこそ、低廉な工事はダメだと目を覚ますべきである。技術・技能を育むためには時間と経費がかかる。われわれも目を覚まして適正な受注をしなければならない。国交省は公取委と協調して対策に取り組むという報道があり、期待している。さらにゼネコンの差し値発注、無理な経費の節減などの是正にも取り組んでいただきたい」とあいさつ。


冬柴大臣から祝辞も
 次に、来賓の国土交通省・宿利正史総合政策局長は「多年塗装工事業に従事され、品質の高い仕事をされてきたことが本日の栄誉につながったことと心から敬意を表したい。『美しい国日本』という政策を柱に施策を展開しているが、景観の問題を始め、建築物・住宅の美観に責任をもってものづくりをされている皆様方の役割は、ますます大きくなると思う。現場の技能者の技術・技能がそれを支えるわけだが、本年度から貴工業会では建設塗装基幹技能者の育成に取り組まれている。新しい時代をしっかり見据えて堅実な質の高い活動をされていることに改めて敬意を表したい。会長からご指摘のあったダンピングの問題についても、国交省では新しい対策を発表した。これを着実に実行するよう努めたい。同時に建設産業政策研究会では、多くの業界関係者に参画いただき、建設生産システムの将来を方向付けするための議論を進めている。貴工業会が会歌の歌詞のようにますます発展されることを祈念している」と祝辞を述べた。

 次いで、会長から岩尾憲衛氏に記念品を贈呈。
 これに対し、受章者を代表して大澤茂樹氏が「身に余る光栄に私どもが浴することができましたのも、日塗装のご支援・ご推挙の賜物である。近代建築塗装は今から150年前に呱々(ここ)の声を上げたが、その間多くの波風を乗り越え、先輩たちが知恵を出し、協力して今日の塗装業を築いてくれた。いままさに第三の天地大動乱の時が来ているが、このような時こそ先人たちの力をベースに、果敢にチャレンジすれば、その先に新しい塗装業がある。本日を契機に、皆様とともに塗装業発展のために尽力していきたい」と謝辞を述べた。

 続いて、副島啓治相談役が「教え子である塗装専門校の第一期生が受章の栄に浴したことはわが事のように嬉しい」と述べたあと、乾杯の音頭を取った。宴半ばには、冬柴鐵三国土交通大臣が駆けつけ「塗装業は建設業の一翼を担う大切な産業である。今年受章された方は、建設ものづくりの現場で長年働いてこられ、素晴らしい技術を体得された方だと思う。今後は、どうか後進の指導・育成という大切な仕事に力を注いでいただきたい」とお祝いを述べた。歓談のあと、最後に佐藤吉平相談役の中締め、平坂良太副会長の閉会の辞で締めくくった。

■集改センター 「マンション塾」を開催 工事・管理のノウハウなど中心に

 NPO集合住宅改善センター(田村哲夫代表理事)は12月9日、住宅金融公庫大阪支店で、第6回知って得するマンション連続ミニ講座「マンション塾」を開いた。管理組合役員らを対象にした公開講座で、今回は約100人が参加。「工事コンサルタントを選ぶ方法」「工事業者を選ぶ方法」「管理コンサルタントを選ぶ方法」「管理会社を比較する方法」などをテーマに、第一線の専門家が講師となり、大規模修繕工事や管理の実務・ノウハウを分かりやすく説明した。以下では、コンサルタントの立場から工事業者を選ぶポイントについて述べた勝井健人氏(同センター所属一級建築士)の講演要旨を紹介する。
工事業者を選ぶ方法 勝井健人氏の講演要旨

 コンサルタントが決まると、次に工事業者を選ぶ段取りになります。
 今日お話するのは一つの事例で、必ずしも正解ではないかもしれませんが、当集改センターで考えている方法としてご理解ください。
 また、工事業者、メーカーの皆様は、建築士はこういうところを見て業者を選んでいるんだということを、今後のヒアリングなどでの参考にしてください。
 工事の流れを簡単におさらいしておきますと、工事のコンサルタントが決まり、設計図書が完成すれば、見積もり参加業者を募集します。業者を書類によって、まずふるいにかけます。提出資料による一次選考のあと、各社の見積もりを比較して二次選考を行います。そのあとに、ヒアリングによって最終的に工事業者を仮決定していただいて、総会で決めていただくという手順になります。(つづく)

「工事業者を選ぶ方法 勝井健人氏の講演要旨」は、塗装時報1849号に掲載中です。お申し込みはこちらからどうぞ。

■建設塗装基幹技能者 認定者数は517人に 日塗装

 日本塗装工業会が認定した建設塗装基幹技能者は、06年11月末現在で517人になった。
 支部別の内訳は▽徳島2▽香川4▽愛媛28▽高知1▽滋賀1▽京都6▽大阪38▽兵庫15▽奈良4▽和歌山10▽鳥取5▽島根18▽岡山9▽広島17▽山口14▽青森15▽岩手15▽秋田8▽茨城19▽栃木7▽群馬10▽埼玉22▽千葉15▽山梨7▽福岡29▽長崎10▽熊本11▽大分8▽鹿児島30▽長野43▽宮城12▽山形14▽福島13▽岐阜2▽静岡8▽愛知27▽三重20。
 今後、北陸、北海道、東京、神奈川、九州(沖縄・佐賀・宮崎)各地区でも順次認定講習会を開催していく予定で、来年度中には全支部に拡大し、2000人の認定を目標にしている。

■第64回全国支部長会 日塗装

 日本塗装工業会の第64回全国支部長会は12月12日午後3時から、東京・ホテルニューオータニで開かれた。
 河野会長のあいさつのあと、▽07年度重点施策案▽第8回(07年度)ペインテナンスキャンペーン▽06年度建築塗装技能検定結果▽第21回全国建築塗装技能競技大会地区大会▽地域ブロック理事の職務および全国ブロック理事会見直し▽優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)▽その他(建設塗装基幹技能者認定講習、自主品質管理業務チェックリスト、06年度海外研修)―などを報告。
 引き続き、06年度会長表彰の伝達式を行い、永年勤続68人、技術・技能研鑚56人、安全優良支部5支部を表彰した。
 このあと、顧問の中山ちず子会計士が講師となり、「新会社法施行に伴う税制改正」について特別講演を行った。

■第7回ペインテナンス 施工総数2543件に

 日本塗装工業会の第7回ペインテナンスキャンペーン(4月1日〜9月30日)の結果がまとまった。
 今回の施工件数総数は2543件で、前回(2282件)に比べ、約1割増加した。
 施工件数の多かった支部は▽北海道(284件)▽秋田(269件)▽神奈川(226件)▽岩手(168件)▽新潟(133件)▽青森(124件)▽愛知(120件)▽愛媛(108件)など。特に東北地域ブロックは756件(前回545件)と健闘した。
 なお、第8回キャンペーンは07年4〜9月に開催の予定。

【支部別施工件数】
北海道284▽青森124▽岩手168▽宮城45▽秋田269▽山形76▽福島74▽茨城46▽栃木16▽群馬11▽埼玉8▽千葉9▽東京15▽神奈川226▽山梨35▽長野15▽新潟133▽富山24▽石川53▽福井12▽岐阜0▽静岡44▽愛知120▽三重42▽滋賀12▽京都6▽大阪63▽兵庫3▽奈良11▽和歌山60▽鳥取31▽島根83▽岡山39▽広島34▽山口18▽徳島54▽香川15▽愛媛108▽高知23▽福岡39▽佐賀18▽長崎1▽熊本8▽大分25▽宮崎11▽鹿児島12▽沖縄20

【施工件数の多かった会員】
秋田・加賀昭塗装86▽岩手・五日市塗装工業78▽山形・太平堂塗装59▽北海道・ミクニ舎55▽新潟・新装52▽青森・マルシン塗装看板店49▽愛知・真和建装48▽北海道・伊藤塗工部45▽新潟・高橋塗装41▽愛知・ナガエ塗装36

■第8回GPC入賞作品

クリックすると大きな画像が見れます (一部既報)第8回グッド・ペインティング・カラーは、新築28、改修15、合計43作品の応募があり、次の通り受賞作品が決まった。(応募者、作品名、作品区分、所在地)

【最優秀賞】
宮下信顕・竹中工務店▽AGCモノづくり研修センター▽新設・公共施設▽横浜市鶴見区

【優秀賞】
@鵜飼哲矢・鵜飼哲矢事務所▽みなとビルヂング▽新設・商業施設▽東京都世田谷区
A関口治久・アイベック▽東武鉄道南栗橋車両工場(工場棟内部)▽新設・内装非住宅▽埼玉県北葛飾郡

【特別賞】
@鈴木智恵・日本ペイント販売▽スカイフロントタワー川口▽改修・集合住宅▽埼玉県川口市
A渡辺昌紀・関西ペイント▽長峰 杜の五番街▽改修・集合住宅▽東京都稲城市
B荘司毅・荘司建築設計室▽秋津の家▽新築・戸建て住宅▽千葉県習志野市
C竹林正彦・日本設計▽ファッションクルーズ▽新設・商業施設▽茨城県ひたちなか市

■新年ご挨拶

各団体長の新年あいさつは→こちらをご覧ください。

厚生労働大臣 柳澤伯夫
社団法人日本塗装工業会会長 河野玉吉氏
社団法人日本塗料工業会 会長 小林正受氏
日本塗料商業組合理事長 小島正勝氏
日本建築仕上材工業会会長 常山洋氏
全国マスチック事業協同組合連合会会長 山岸純一氏
大阪塗料商業組合理事長 小寺宏司氏
東京都塗装工業協同組合理事長 山岸純一氏氏
大阪府塗装工業協同組合理事長 田伏健一氏
近畿外壁仕上業協同組合 理事長 岩田紳一氏
西日本高速道路株式会社代表取締役会長CEO 石田孝氏
本州四国連絡高速道路株式会社代表取締役社長 堀切民喜氏
阪神高速道路株式会社代表取締役社長 木下博夫氏