◆日本塗装時報 2008年1月18日発行 第1864号◆
■1〜10月の建築塗料生産 8・6%増の151万トン
 07年1〜10月の中国建築塗料の累計生産量は151万4500トンで、前年同期比8・6%の伸びとなった。生産量の地域別トップ10は別表の通り。
 10月の生産量は16万2000トンで、前年同期比1・3%増加した。

■PPG社「デュラナー」採用実績を拡大
 PPG社の塗料製品「デュラナー」は、中国の多くのシンボル建築物に広く採用されている。
 同製品を採用した主なシンボル建築物は、「北京人民大会堂」、「北京首都国際空港」、「上海ワールドファイナンスセンター」、「上海明天広場」、「広州国際金融センター・ビル」、「深セン会議・展示センター」、「天津泰達金融サービスエリア」など。

■独デュファー社 重慶・上海に家庭用塗料専売店を設立
 ドイツのデュファー社は、重慶市に設立した環境保全型家庭用塗料製品の初の専売店が正式にオープンした、と発表した。同専売店は家庭内装用環境保全型塗料製品の販売と相談サービスを提供する。
 また、同社の上海市に設立した初の環境保全型家庭用塗料製品専売店も近く正式にオープンする予定。

■吉林科学技術開発公司 静電気防止塗料の開発へ
 吉林正基科学技術開発公司は、「導電PAn静電気防止塗料」製品の開発を始めた、と発表した。
 同製品は静電気による火災を防止することができるほか、ガソリンスタンド、オイル・タンク、化学製品倉庫など危険場所の表面静電気防止塗料として応用が期待されている。

■旭化成 南通市の自動車塗料 原料生産工場が稼働
 旭化成精細化工(南通)公司は、江蘇省・南通市経済技術開発区に建設した自動車用塗料原料の生産工場が正式に稼働を始めた。
 同会社は日本の旭化成ケミカルズの投資で設立され、自動車、IT製品に使われるポリウレタン塗料の原料粘着剤の生産・販売を主要業務としている。年間生産量は1万トンに達する見通し。

■中国CCS・ノルウェーDNVの合資で設立 塗料実験室がスタート
 中国CCSとノルウェーDNVの合資で設立した「塗料実験室」がこのほど正式にスタートした。
 同実験室は国際海事組織の要求に基づいて船舶バラスト・タンクの上塗りに対する予備鑑定テストを行う。テストの概要は、見本を海水波浪タンクの中に置き、船舶の航行をシミュレーションして、その応用効果を観察・鑑定するもの。

(資料提供・中国北京雅歌公司、記事の著作権は日本塗装時報社に帰属します)