■中国塗料産業の従業員 17万人超に増加
中国塗料業界のデータによると、現在、中国の中・大手塗料メーカーの従業員総人数は17万人を超え、前年同期比７・６%の伸びとなった。
塗料メーカー１社の平均従業員人数は86人。
■大宝化学工業 各種塗料生産を拡大
日本の大宝化学工業は昨年、上海に「上海大宝化学工業製品公司」を設立、木工塗料製品を主に生産することになった。今後、同社では金属用塗料、路面塗料、自動車塗料と内・外装用塗料製品も生産する計画である。
また、同社では水性塗料生産ラインを増設、09年1月竣工の予定で、同年の生産能力は3万トンに達する見込みであると発表した。
■サーモロン社 セラ塗料工場を設立
多国籍企業Thermolon holding社は、広東省江門市と投資協議を正式に結んだと発表した。協議により同社は１５００万米ドルの投資で広東省江門市新会経済開発区に環境保全型ナノセラミック塗料生産工場を設立することになった。
同プロジェクトは敷地４ヘクタール。開発・研究・生産・販売を一本に集め、初期投資額は７５０万米ドル。
■オリンピックに向け 青島市街を塗装
山東省・青島市南区では、２００８年オリンピック競技大会のヨット競技種目が行われる。これを歓迎して、同区が２０００万人民元を投資し、町と主要道路両側の建物外壁を扮装ペインティングすることになった。塗料製品は環境保全型塗料が使われる。
■米国エクスシア社 独資で塗料工場を設立
米国のエクスシア先進材料会社（Exousia Advanced Materials,Inc.）は、中国に１００％出資による塗料生産工場を設立する計画であると発表した。同工場は主に工業塗料製品を生産し、製品は中国国内大手企業に供給される。
■デュポン社 上海工場が稼働
DuPont社の傘下企業「DuPont機能塗料公司」（DuPont Performance Coatings）は２月21日、上海市・嘉定区に設立した自動車補修塗料生産工場が正式生産を開始した、と発表した。
同工場は自動車補修塗料を主に生産し、製品は中国地区の自動車補修塗料市場に供給される。
また、今後、同工場はトラック、大型設備、工業領域に使われる塗料製品をも生産する見通しである。
■広東科順集団 ウレタン塗料工場が稼働
広東科順集団は２月27日、江蘇省・昆山市に設立した塗料生産工場が正式生産を開始したと発表した。
同工場はポリウレタン塗料製品を主に生産し、その年間生産能力は５０００トン、製品は主に中国華東・華中市場に供給される。
■ティックリラ社が中国市場に正式進出
北欧最大手の塗料メーカーであるフィンランドの「Tikkurila塗料会社」は、同社の工業用塗料製品が中国市場に正式に出荷した、と発表した。
現在、同社生産の金属防腐塗料、家具塗料、道路塗料など工業用塗料製品は中国各地で発売されている。
■上海開林造漆の防腐塗料
浦東空港工事に採用
上海開林造漆工場は２月29日、上海浦東空港拡張工事プロジェクトに使われた総重量７００トン以上の「スーパー高性能防腐配合塗料」がいずれも同工場の提供したものである、と発表した。
現在、同工事は順調に竣工し、同工場提供の「スーパー高性能防腐配合塗料」は品質要求に完全合致したことが検査で立証された。
（資料提供・中国北京雅歌公司、記事の著作権は日本塗装時報社に帰属します）
◆日本塗装時報 2009年2月18日発行 第1880号◆