■08年の建築塗料生産１９４万トンに
速報によると、08年通年（1〜 12月）の中国建築塗料の生産量は１９４万１０００トンで、前年同期比12・６％の伸び。そのうち、12月の生産量は14万６０００トンで、前年同期比５・６％の下落となった。
同期の塗料総生産量は６３８万トンで、前年同期比７・６％の伸びとなった。同期における中国塗料の輸入量は26・７万トンで、同11・８％減少。輸出量は23・３万トンで、同８・６％の減となった。
■上海万博「塗料産業にチャンス」
上海では２０１０年、万国博覧会が開催される。これを盛り上げるため、上海市政府関連部門は、同市の主要景観道路両側の橋と建築物の塗り替えを行うと発表した。業界関係者は、今回の事業が塗料産業に巨大なビジネスチャンスをもたらすことになると表明した。
■オリカ社 中国塗料メーカーを買収
オーストラリアのOrica 社は、中国塗料メーカー「新欧宝化学工業（上海）公司」に対する買収を完了したと発表した。その後、同社は「新欧宝化学工業（上海）公司」を基盤に「Orica 塗料（上海）公司」を設立する見通しである。
「新欧宝化学工業（上海）公司」は内・外壁塗料と各種建築接着剤を製造･販売する専業メーカー。生産拠点を上海に構え、建築用塗料の生産能力は年間３万トン、溶剤形装飾塗料の生産能力は年間２万５０００トン。
■灯台塗料ガラス公司 紙用ＵＶ塗料など開発
浙江省・杭州市の灯台塗料ガラス公司は、同社開発の塗料新製品2品目「ＵＶ紙製品装飾塗料」と「ＢＢ０４ガラス自然乾燥塗料・シリーズ製品」が技術鑑定にパスしたと発表した。
「ＵＶ紙製品装飾塗料」は、紫外線の作用で急速にフィルムに固化され、その紙表面に固化される最高速度は35ｍ／分に達するという。同製品は、紙製品表面の塗装に広く応用され、固化されたフィルムは、光沢に優れ、手触りが良く、色鮮やかで、傷・磨耗に強く、防水性能に優れている。
「ＢＢ０４ガラス自然乾燥ペンキ・シリーズ製品」は、高固体、低溶剤プロセス配合技術を採用し、常温における乾燥が速く、形成されたフィルムは色鮮やかで、観賞性と装飾性能に優れている。同シリーズ製品はガラス付加価値加工業種、ガラス家具、バス･トイレ器具、照明器具、工芸製品などに広く応用することができる。
■上海復旦大学 ガラス断熱材を開発
上海復旦大学国家教育部先進塗料工程研究センターは、「透明断熱ガラス塗布フィルム」製品を成功に開発したと発表した。同製品は中国国家の権威的なテスト機関の技術測定認定にパスした。
情報によると、同製品はナノ半導体材料を原料とし、無機混雑技術で製造される。ガラスに直接塗布すると、急速に乾燥しフィルムとなる。設計価格は同種の輸入製品よりはるかに低い。
技術資料によると、ガラスの透明度を下げない前提で、夏は室内温度を３〜９℃下げ、冬は室内温度を２・５〜５℃上げることができるという。
■福建省・アモイ市 技術開発拠点を設立
「福建省固体表面塗布材料技術開発基地」が同省アモイ市で正式に設立された。
同施設は、高分子材料、無機性非金属材料、金属の腐食・防護、環境化学、塗料、接着剤、防火・不燃焼材料などの固体表面塗布材料を主な開発方向に定めている。その技術は主にアモイ大学での研究を活用している。
（資料提供・中国北京雅歌公司、記事の著作権は日本塗装時報社に帰属します）
◆ 2009年3月18日発行 第1881号 ◆