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◆日本塗装時報 2009年5月18日発行 1883号◆
■09年1〜2月の塗料生産前年同期比8%減にル
09年1〜2月の中国の塗料生産量は71万8000トンで、前年同期比8・1%の減少となった。そのうち、1月の塗料生産量は32万1000トンで、同25・6%のマイナス。2月の塗料生産量は39万7000トンで、同13・3%のプラスとなった。 建築用塗料に限ると、1〜2月の中国建築塗料生産量は23万5000トンで、同11・6%伸びた。

■中航工業西安飛行機工業 アクゾ社製品を採用
 中航工業西安飛行機工業(集団)公司は、飛行機塗装工程でアクゾノーベル社の航空塗料2製品(Eclipseシリーズのポリウレタン上塗り塗料製品と10P20―44下塗り塗料製品)を採用することになった、と発表した。 中航工業西安飛行機工業(集団)公司は中国 最大手の航空機メーカーであると同時に、ボーイングとエア・バス社向けに飛行機部品を生産している。

■三峡油漆公司 水性塗料工場を建設
 重慶市三峡油漆公司は、1億8000万人民元を投資し、年産5万トンの環境保全・省エネルギー型水性塗料生産工場を設立する計画である、と発表した。 同工場は2011年に竣工できる見込み。生産ラインが稼働すれば、水性工業用塗料の年間生産量は2万トン(防食塗料1万トン、その他工業塗料1万トン)、水性建築塗料の年間生産量は3万トン(遮熱塗料5000トン、汚染防止外壁塗料1万トン、室内用塗料1万5000トン)となる見通し。

■PPG社 塗装訓練センターに協力
 上海交通職業技術学院は、同学院の水性自動車吹付け塗装訓練センターの施設が正式に竣工したと発表した。 同施設はPPG社の援助で設立され、PPG社が水性環境保全塗料設 備と先進的な吹付け塗装技術を提供することになっている。

■フィンランド塗料会社 中国市場に進出
 フィンランドの工業塗料と建物塗料の生産・販売企業、テクノスグループは、中国市場に正式に進出することになった、と発表した。 現在、テクノス関連部門は中国市場に対する 実地視察を行い、中国パートナーを探すことによって中国塗料市場へ進出することを計画している。

■複甲公司の透明断熱塗料 上海科学技術館に応用
 上海複甲新型材料科学技術公司は、同社が開発・生産するガラス用透明断熱塗料が上海科学技術館に採用された、と発表した。 同製品の主な原料はナノメートルクラスの半導体材料。窓ガラスなどに塗布すると、夏場は太陽の赤外線が室内に入ることを妨げ、冬は逆に室 内から赤外線が屋外に出ることを防ぐ。建築物のガラスや自動車のガラスなどに広く使用することができる。 同製品を建築物のガラスに使った場合、夏は室内温度を2〜7℃下げ、 冬は室内温度を2・5〜5℃高める効果が確認できたという。

■中規模塗料メーカー 小都市市場にシフト
「2009年中国塗料発展フォーラム」が北京で開催された。今回のフォーラムでは、現在、中国1級都市(北京・上海・広州などの大都市)の塗料市場の大半が大手塗料メーカー(立邦、ICI、華潤公司など)に占められていることが明らかになった。 今後、中規模塗料メーカーは、主要販売市場を3・4級市場(小都市)にシフトするようになる。3・4級市場における中規模塗料メーカーの競争力は価格、販売コスト、サービスにあるとみられている。

(資料提供・中国北京雅歌公司、記事の著作権は日本塗装時報社に帰属します)