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◆日本塗装時報 2011年11月18日発行 1918号◆
■アサヒペン 節電・暑さ対策商品が伸びる
 アサヒペンの24年3月期第2四半期(連結)は、売上高83億円(前年同期比2・3%増)、営業利益5億39百万円(同43・6%増)、経常利益4億81百万円(同52・5%増)、純利益2億12百万円(同41・9%増)。
 新製品の投入、販路の拡大、テレビコマーシャル等の販促等、積極的な営業活動を展開。前年同期に比べ比較的天候が安定していたことに加え、震災の影響もあって、節電・暑さ対策商品である遮熱塗料や遮熱シート及び補修・防災関連のDIY商品の売上が順調に推移した。
 通期の予想は売上高154億円(前期比2・3%増)、営業利益7億10百万円(同18・5%増)、経常利益5億90百万円(同16%増)、純利益3億円(同11・2%減)、1株配当金5・5円(据置)。

■イサム塗料 経常益は前年同期比36%増
 イサム塗料の24年3月期第2四半期(連結)は、売上高40億55百万円(前年同期比3・9%増)、営業利益4億85百万円(同31・6%増)、経常利益5億81百万円(同36・3%増)、純利益2億75百万円(同8・7%減)。
 第2四半期は東日本大震災による最悪期は脱しつつあるものの、欧米の財政不安を背景として戦後最高水準で推移する円高等の影響は大きく、景気は予断を許さない厳しい状況にあった。このような環境のもと、顧客のニーズに応える環境対応型塗料や高機能性塗料の開発に注力し、販路拡大に向けた積極的な営業活動を展開するとともに、生産体制の見直しなどを行うなど、経営の効率化に取り組んだ。
 通期の予想は、売上高79億円(前期比1・6%増)、営業利益7億円(同9・1%減)、経常利益8億円(同15・2%減)、純利益4億50百万円(同21・3%減)、1株配当金10円(据置)。

■エスケー化研 仕上塗材伸び増収増益
 エスケー化研の24年3月期第2四半期(連結)は、売上高370億39百万円(前年同期比12・7%増)、営業利益47億27百万円(同14・5%増)、経常利益41億95百万円(同8・3%増)、純利益24億60百万円(同2・4%増)。
 主力の建築仕上塗材は、主に国内リニューアル市場においてシェアが拡大したことや省エネタイプの遮熱塗料の売上が好調。売上高は341億67百万円(同12・8%増)と前年同期に比べ大幅増収となった。
 耐火断熱材事業は、公共・建築全般投資が弱含みで推移したため、売上高は16億33百万円(同3・9%増)にとどまった。
 その他の事業は、売上高12億38百万円(同21・7%増)と増加した。
 利益面では、原材料費の上昇や急激な円高に伴う為替差損の発生等マイナス要因があったが、技術革新による高付加価値商品の販売増強や内製化効果等により、前年同期比で大幅増益となった。
 通期の予想は、売上高770億円(前期比8・4%増)、営業利益93億円(同1・8%増)、経常利益95億円(同6・6%増)、純利益58億50百億円(同7・6%増)、1株配当金50円(据置)。

■神東塗料 電着塗料など堅調
 神東塗料の24年3月期第2四半期(連結)は、売上高104億58百万円(前年同期比3・5%増)、営業利益3億4百万円(同6・8%減)、経常利益3億36百万円(同18・1%減)、純利益1億59百万円(同16・3%減)。
 アルミ電着塗料はユーザーの操業低下による影響が見られたが、早期に回復し、戸建市場も緩やかな回復を続け、メンテナンス市場も好調を持続した。また、新規ラインの獲得により、シェアが拡大し、さらに中国進出などが奏功したことにより売上は増加した。
 工業用電着塗料は震災の影響から早期に回復したことにより、堅調に推移。新規に獲得したラインも安定稼動を続け、また、鋼製家具や建材、電気機器、自動車部品ユーザー向けも回復基調にあり、復興需要も寄与して出荷量が増加した。粉体塗料は新規ユーザー及び既存ユーザーの新規ラインの獲得により増加した。
 通期の予想は、売上高215億円(前期比3%増)、営業利益6億50百万円(同1・6%増)、経常利益8億円(同1・3%増)、純利益4億60百万円(同21%増)、1株配当金4円(据置)。

■関西ペイント 震災・円高が影響
 関西ペイントの24年3月期第2四半期(連結)は、売上高1209億82百万円(前年同期比0・5%増)、営業利益80億22百万円(32・1%減)、経常利益93億48百万円(同31・2%減)、純利益49億58百万円(同32・3%減)。
 国内では、自動車新車用分野は震災の影響により生産台数が減少し、期間の前半は大幅に塗料需要が落ち込んだ。後半には顧客の生産活動もほぼ正常化し、塗料需要も回復したが、前半の落ち込みが響いた。工業用や建築、その他の分野でも震災による影響に加え、国内経済の低迷の影響を受けて売上が減少した。
 インドは、自動車販売の伸びが鈍化したが、建築分野は堅調。ただ、現地通貨ベースでの塗料売上は増加したが、ルピー安による為替差損の影響を受けた。
 インドネシアは、自動車用塗料が好調。中国では工業分野の売上は伸びたが、震災に伴うサプライチェーンの寸断による減産の影響を受け、自動車用塗料は減少した。
 欧州は、トルコで工業分野の売上が伸びた。
 その他地域では、4月に連結子会社化した南アフリカ共和国のフリーワールド・コーティングスの業績が新たに連結売上に寄与。一方、同社の株式取得に伴って、のれんの償却が発生した。
 通期の予想は、売上高2700億円(前期比13・9%増)、営業利益200億円(同5・2%減)、経常利益215億円(同8・6%減)、純利益140億円(同10・5%増)、1株配当金10円(据置)。

■大日本塗料 原材料価格の高騰が響く
 大日本塗料の24年3月期第2四半期(連結)は、売上高340億84百万円(前年同期比1・5%減)、営業利益9億73百万円(同20%減)、経常利益7億35百万円(同14・3%減)、純利益4億17百万円(同92・4%増)。
 国内塗料事業分野では、一般塗料は、民間の震災復興需要や節電対応の遮熱塗料が増加する一方、公共工事の先延ばしや受注競争の激化により、販売量は伸び悩んだ。利益面でも原材料価格の高騰により、利益水準は低調に推移した。
 工業塗料は、建材塗料分野で震災復興需要があり持ち直しの傾向が見られるが、原材料価格の高騰によるコスト増を吸収しきれなかった。
 海外塗料事業は、東南アジア地域及び中国における原材料価格の高騰に加え、東日本大震災の影響で日系自動車産業において一時的に操業度が低下したことによる需要の停滞及び円高などにより業績は下振れした。
 照明機器事業はLED向けが伸びたが主力の蛍光ランプが低迷。
 蛍光色材事業は、海外市場での堅調な需要を背景に輸出が好調を維持しているが、円高の影響を受けた。
 通期の予想は、売上高710億円(前期比0・2%増)、営業利益23億円(同23・9%減)、経常利益15億円(同30・4%減)、純利益7億円(同31%減)、1株配当金1円(据置)。

■中国塗料 円高の影響で減益に
 中国塗料の24年3月期第2四半期(連結)は、売上高481億38百万円(前年同期比3・5%増)、営業利益31億5百万円(同23・9%減)、経常利益34億66百万円(同14・5%減)、純利益21億44百万円(同16・4%減)。
 世界経済の減速に加え、歴史的円高の継続により、売上げ、利益共に縮小。
 船舶分野では、新造船建造量が世界的に概ね前年同期レベルとなったが、海外売上高の円換算額が目減りした。
 工業分野では海外の建設需要は堅調であったものの、国内は震災の影響により、インフラ・プラント投資に一時的な下方調整が生じた。
 通期の予想は、売上高950億円(前期比1・7%減)、営業利益57億円(同35・4%減)、経常利益60億円(同34・2%減)、純利益35億円(同38・6%減)、1株配当金13円(据置)。

■トウペ 道路標示用塗料が低調
 2四半期(連結)は、売上高74億50百万円(前年同期比1・8%減)、営業損失1億23百万円、経常損失1億67百万円、純損失2億45百万円。
 環境配慮形の塗料を軸にした高付加価値製品の拡販を図るとともに、生産能力の向上に努めたが、道路標示工事の売上高の減少や震災が影響。さらに原材料価格の上昇もあり厳しい状況となった。
 塗料事業の売上高は55億73百万円(前年同期比3・9%減)。環境配慮形の粉体塗料は引続き堅調に推移したが、連結子会社の道路標示工事の売上高の減少や東日本大震災の影響から前年実績を下回った。
 化成品事業の売上高は18億77百万円(同5・1%増)。自動車関連用アクリルゴムが国内外とも前年実績を上回った。
 通期の予想は、売上高150億円(前期比0・4%減)、営業損失1億10百万円、経常損失2億円、純損失2億90百万円、配当は無配継続。

■日本ペイント 国内外とも自動車用が減少
 日本ペイントの24年3月期第2四半期(連結)は、売上高1068億27百万円(前年同期比7・2%減)、営業利益50億21百万円(同45・4%減)、経常利益64億70百万円(同41・7%減)、純利益35億31百万円(50・9%減)。
 国内の自動車用塗料は、生産台数が第2四半期以降は回復傾向をみせたものの、上期累計では震災の影響を受け前年同期を下回った。汎用塗料も震災の影響により原材料の調達難による供給の遅れや工事の一部に遅れが発生し減少した。工業用塗料は、震災の復興活動や建設資材向け塗料などの出荷が増加した。
 アジアでは震災によるサプライチェーン寸断の影響などにより、中国の自動車販売台数の伸びが鈍化したほか、東南アジア地域でも鉱工業生産の伸びが鈍化した。
 通期の予想は、売上高2260億円(前期比0・6%減)、営業利益160億円(同0・2%増)、経常利益190億円(同5・9%減)、純利益120億円(同16・4%減)、1株配当金8円(据置)。

■日本特殊塗料 自動車関連が大幅減
 日本特殊塗料の24年3月期第2四半期(連結)は、売上高144億53百万円(前年同期比8・2%減)、営業利益70百万円(同87・2%減)、経常利益3億22百万円(同66・5%減)、純利益3億51百万円(同67・8減)。
 塗料分野は、省エネ法や節電対策を追い風に環境対応型塗料が前年同期実績を上回った。品種別では、建築・構築物用塗料のうち屋根用塗料は前年同期比5・7%、床用塗料は同2・6%増、防水用塗料は同7・1%増加した。請負工事関連売上高は同7%減少した。
 自動車製品関連事業は、東日本大震災によるサプライチェーンの寸断など国内カーメーカーの減産を背景に前年同期実績を下回った。品種別では、防錆塗料は前年同期比15・7%減、制振材は同17・9%減、吸・遮音材は同16・2%減少した。
 通期の予想は、売上高313億円(前期比1%減)、営業利益5億円(同38・2%減)、経常利益11億80百万円(同28・2%減)、純利益9億50百万円(同21・6%減)、1株配当金10円(据置)。

■ロックペイント 純利益3億37百万円
 ロックペイントの24年3月期第2四半期(非連結)は、売上高109億86百万円(前年同期比0・4%増)、営業利益3億7百万円(同44・9%減)、経常利益4億92百万円(同32・1%減)、純利益3億37百万円(同13・ 4%増)。
 通期の予想は、売上高215億円(前期比0・6%増)、営業利益3億7百万円(同53・5%減)、経常利益6億80百万円(同34・1%減)、純利益5億円(同10%減)、1株配当金15円(据置)。