■９月の塗料生産量 前年同期比13・８％増
中国の今年１〜９月の塗料生産量は６３９万９０００トンで、前年同期比１・２％増となった。うち、９月の塗料生産量は85万５０００トンで、同13・８％伸びた。建築塗料の今年１〜９月の生産量は１７３万７０００トンで、同９・１％増。うち、９月の生産量は22万２０００トンで、同12・９％増加した。
■浙江省塗料メーカー概況
浙江省塗料工業協会の統計によると、現在浙江省の中・大手塗料メーカー数はすでに８００社を超えていることが明らかになった。うち、塗料の年間生産量が１万トンを超えるのは８社、５０００トン以上が10社、１０００トン以上が35社となっている。浙江省の塗料メーカーが生産した塗料の品種は▽建築塗料20・02％▽木工塗料19・２％▽防食塗料17・34％▽軽工業用塗料９・79％▽その他専門用塗料８・98％▽船舶塗料７・19％▽汎用塗料６・66％▽自動車塗料１・86％。
■華潤塗料と保利不動産 戦略提携協定を結ぶ
広東省の華潤塗料公司と、大手不動産開発会社・保利不動産集団は、このほど戦略提携協定を結んだと発表した。協定によると、２００９年11月から２０１２年10月の間に華潤塗料は、保利不動産集団が中国全国に保有した不動産開発プロジェクトに高品質の外壁塗料製品を提供することになる。
■鵬飛耐火耐磨耗材料 吉林省で工場建設へ
河南省・洛陽市の鵬飛耐火耐磨耗材料公司は、吉林省・四平市紅嘴ハイテック開発区内で耐磨耗セラミックス塗料生産プロジェクトを立ち上げる計画があることを明らかにした。同プロジェクトが完成後は、耐磨耗セラミックス塗料製品をセメント工場や発電所に供給する。
■華潤塗料公司 エコ木工塗料を発売
広東省の華潤塗料公司は、天然大豆植物油を成分にするエコ木工塗料を発売した。同製品は大豆油脂を原料とし、有機溶剤を含まない。
■嘉達高科産業発展公司 断熱ガラス塗料を発売
深セン市の「嘉達高科産業発展公司」は、民間用断熱ガラス塗料製品を本格的に発売すると発表した。同製品はナノ機能の粉体を断熱材とし、ガラスの表面に吹き付けるもの。乾燥後、ガラスの表面上に透明な膜を形成。この膜が太陽からの赤外線を有効的に遮断する一方、可視光線の透過にあまり影響しない。テストによると、室内の温度を１〜２℃下げる効果があるという。
■ベイヤー社 塗料原料生産能力を向上
03年４月、Bayerは上海で年産１万１５００トンのDesmodur N脂肪族塗料原料生産装置を導入した。 この前、Bayer材料科技社は、投資を追加し、同社上海拠点にあるDesmodur N脂肪族塗料原料の年間生産能力を高めると発表した。この生産拡大計画が完成後に、上海拠点のDesmodurN 脂肪族塗料原料の年間生産能力は２万７０００トンに達する見込み。
■サイテック社 粉体用樹脂で市場参入
米国のCytec Industries 社は、汎用樹脂製品「CRYLCOAT」を中国市場で本格的に販売すると発表した。 同製品は屋内と屋外用の粉体塗料に使われ、光沢を調整する効果がある。
（資料提供・中国北京雅歌公司、記事の著作権は日本塗装時報社に帰属します）
◆日本塗装時報2009年12月18日発行 1891号◆