■三課樹塗料公司「健康壁塗料」を発売
福建省の三課樹塗料公司はホルムアルデヒド除去機能をもつ壁用塗料製品「ホルムアルデヒド除去・健康壁塗料」を本格的に発売すると発表した。同製品は最新の物理的吸着と化学的分解方式を取り入れ、室内装飾時に使われた各種類の建材から発するホルムアルデヒドを効果的に吸着し、分解することができる。
■上海大学 高性能無機塗料を開発
上海大学は、ナノ粉体とハイブリッド技術を利用して、高性能セラミック塗料を開発したと発表した。工業化生産と各分野への応用はすでに確立されているという。発表によると、同材料は良好な耐腐食性、耐摩損性、熱安定性、柔軟性を持ち、広く海洋工程、航空・宇宙飛行及び大型設備などの分野に使うことができる。
■フルガー社 一級都市に専門店を開設
デンマークの塗料メーカー「FLUGGER グループ」は、中国の巨大な家庭用塗料市場に向けて、２０１０年より第一級都市（北京、上海、広州）に専門店を数店舗開設する予定であると発表した。 専門店では同グループが生産する内壁塗料、外壁塗料、屋内木部塗料、屋外木部塗料、下塗り材、補助材料、塗装道具などの製品を販売する。
■大橋化工集団 重慶市に塗料工場建設へ
広東省・中山市の大橋化工集団は、２億人民元を投資し、重慶市でエコ塗料プロジェクトを立ち上げると発表した。同プロジェクトは主に工業、自動車、建築などの分野で使う塗料製品を生産する。同集団は中国の自動車（長安公司、慶鈴公司）やオートバイのメーカー（力帆公司）と良好な提携関係を持っており、塗料製品はこれらのメーカーに供給する予定。
■高・低温に強い電線塗料 武漢工程大学で開発
武漢工程大学は、高・低温に強い電線塗料製品の開発に成功したと発表した。同製品は３００℃の高温とマイナス80℃の低温に耐えるという。送電線路や通信線路に塗装すれば、電線が厳冬季節に氷結しない。 同製品の屋外での使用寿命は５年で、劣化後に除去する場合、特殊な化学溶剤で洗浄できる。
■上海東勝化学製品公司 塗料用樹脂工場を建設
上海東勝化学製品公司は、８２４３万９０００人民元を投資して、上海市化工区奉賢分区内で塗料用合成樹脂生産プロジェクト（第一期工事）を建設する計画であると発表した。
第一期工事の完成後、塗料用合成樹脂の年間生産量は２万１０００トンになる見込みである。
■PPG社 新しいスプレー缶用塗料
ＰＰＧ社は、中国のスプレー缶業種関連のユーザーに、新しいスプレー缶塗装システムと塗料製品を提供すると発表した。製品にはＢＰＡを含まないスプレー缶内部塗料とスプレー缶外部表面水性塗料などがある。
■BASF社 新顔料を中国市場に投入
独ＢＡＳＦ社は、新型顔料製品Lumina RoyalBlue を近々中国市場に投入すると発表した。Lumina Royal Blue は天然雲母から成るクローマ顔料で、最高の彩度と優れた粒子分布を持っている。自動車塗料、電子消費品、運動器具、印刷包装などの分野に利用できる。
■吉利自動車は自動車塗料 生産プロジェクトを計画
業界筋の情報によると、自動車メーカーである浙江吉利持ち株集団（Geely）は、自動車塗料生産プロジェクトを計画していることが分かった。
同プロジェクトは甘粛省・蘭州市に立地し、自動車塗料年間生産能力が２万トンとし、製品は吉利集団傘下の自動車生産に使う。
（資料提供・中国北京雅歌公司、記事の著作権は日本塗装時報社に帰属します）
◆日本塗装時報 2010年1月18日発行 1893号◆